「盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~」

日本テレビの「24時間テレビ39 『愛は地球を救う』」の中で、昨夜の9時15分頃から放送された2時間ドラマ「盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~」を見ました。

原作は、私は未読なのですが、新井淑則さんの『光を失って心が見えた 全盲先生のメッセージ』です。ドラマの直前に少しだけ実在の新井淑則さんのことが紹介されていました。

「3年B組金八先生」に憧れて教師になったという埼玉県の中学校の国語教師でサッカー部の顧問の新井淑則(加藤シゲアキさん)は、同僚の音楽の教師の真弓(沢尻エリカさん)と結婚し、子供3人との家族5人で暮らしていました。「ヨシノリ先生」と呼んでほしいと生徒たちに話し、生徒たちから「ヨシノリ先生」と呼ばれて慕われていた明るい性格のヨシノリ先生は、ある日、網膜剥離によって徐々に右目を失明し、しばらくして左目も同じ症状で失明し、全盲となりました。

右目を失明した時、校長先生に呼び出されたヨシノリ先生は、左目は見えますと訴えたのですが、役に立たない、保護者からクレームが来るかもしれない、などと校長先生に言われて、その中学校を解雇されてしまいました。

教師という仕事に誇りを持っていたヨシノリ先生は、教師でなくなった全盲の自分を役に立たない人間だと考えるようになり、荒れて部屋に引きこもるようになりました。ずっと部屋の布団の上で暮らしているヨシノリ先生を支えていたのは、妻の真弓さんでした。

真弓さんは、ヨシノリ先生を訪ねてきた教え子の緒ノ崎快(小瀧望さん)を追い返した夫を叱り、教師に戻りたいと願っていた夫のために、 夫の大学の先輩で埼玉県の職員の青井修平(小泉孝太郎さん)に相談をしたようでした。教育委員会の噂でヨシノリ先生の目が見えなくなったことを聞いたという青井さんは、後輩を助けようと、弱視の教師の宮城道雄(若林正恭さん)をヨシノリ先生に紹介しました。突然訪ねてきた宮城さんと話し、音声パソコンがあることなど具体的なことを知ったヨシノリ先生は、道が開けたように前向きになり、教師に戻るための第一歩として、リハビリセンターへ通い始めました。

施設職員の榊京太(小山慶一郎さん)は、全盲でも建物の中や町の中を一人で歩くことができるようにとヨシノリ先生を厳しく指導していました。自分の前を通り過ぎたバイクの若者たちの笑い声を聴いて、あの人たちは自分のことを邪魔だと思っているのではないか、という思考に陥りそうになるヨシノリ先生を、それは気のせいですと榊さんは励ましていました。それからヨシノリ先生は、盲導犬と歩く訓練もして、施設を卒業することになりました。施設から自宅に戻ったヨシノリ先生は、自信を取り戻したように堂々としていました。

青井さんは、役所や教育委員会に何度も掛け合ったのですが、全盲のヨシノリ先生の教師の仕事はなかなか見つかりませんでした。それでも諦めずに、ヨシノリ先生を支援するための講演会を開くことにしました。そして、講演会を聞きに来ていた人の中に、町長(中村梅雀さん)の妻(神保美喜さん)がいました。妻から話を聞いた町長は、ヨシノリ先生にその町の中学校の教師になってもらうことにしました。

ヨシノリ先生は、自宅から徒歩と電車で2時間ほどかけて、新しい学校へ通うことになりました。最初は安全のために父親の則安(橋爪功さん)が付き添っていたのですが、道を憶えたヨシノリ先生は、盲導犬のクロードの付き添いだけで通うことができるようになりました。そして、春、ヨシノリ先生は、新しい中学校の2年生の担任として、教室に入りました。生徒たちは、最初は戸惑っていたのですが、点字で名前を憶え、声で生徒たちを聞き分けることのできる明るい全盲のヨシノリ先生のことを、少しずつ受け入れていったようでした。

ヨシノリ先生は、周囲の人たちの支えと自身の努力によって、全盲のまま、中学校の教師として復帰したのでした。

脚本は、昨年の「母さん、俺は大丈夫」と同じく水橋文美江さんでした。演出は中島悟さんでした。

校長先生まで「ヨシノリ先生」と名前で呼んでいたり、緒ノ崎さんの妻とベビーカーの中の子供が新井家の家の前のどこで待っていたのかというところなどは少し気になったのですが、今回のドラマも、良かったように思います。

前半は、全盲になって自宅に引きこもるようになったヨシノリ先生の苦悩やそのような夫を支える妻の真弓さんの葛藤などが描かれていて、少し重い感じでもあったのですが、ヨシノリ先生の先輩の青井さんという新しい人が登場した後半からは、少し明るい気持ちで見ることができるドラマになっていたように思いました。

小泉孝太郎さんの演じる青井さんの登場も良かったのですが、特にオードリーの若林さんの演じる宮城先生が新井家の玄関前に登場した場面は、突然のコント風でもあったのですが、本当にほっとするような明るさがありました。弱視で教師の仕事をしている宮城先生と出会ったことでヨシノリ先生が救われたということがよく伝わって来るような場面でもあったのだと思います。

ドラマの直後、ヨシノリ先生を演じていた加藤シゲアキさんは、全盲のヨシノリ先生を演じてみるまで目の見えない方のことについて知らないことばかりだったというような趣旨のことを話していました。

先日、東京メトロ銀座線の青山一丁目駅のホームを盲導犬と歩いていた方が線路に転落して電車に撥ねられて亡くなったという事故のことが報道されていましたが、盲導犬と一緒でもそのようなことはあるのだなと驚きました。

その事故に関連して、目の見えない方が道や駅の構内を歩く時の危険性などを伝えていた報道番組では、黄色の点字ブロックの線の設置場所などが目の見えない方の側に寄り添っていないことや、点字ブロックの幅が狭いということなども伝えていました。大人の男性の歩幅では点字ブロックを超えてしまうことがあるのだそうで、それを聞いて、確かにそうかもしれないなと思いました。

あと、私が昔に聞いた話では、目の不自由な方(視覚障害者の方)に声をかける際には、当然のことかもしれないのですが、突然肩を叩いたりしてはいけないそうです。また、道を案内する際には、白い杖の反対側に立って、目の不自由な方に自分の腕や肘の辺りを掴んでもらって、一緒に歩いて案内するのがいいのだそうです。

でも、私はまだ、見知らぬ目の不自由な方に声をかけたことはありません。白い杖を持って歩いている方を駅の構内や道などで見かけて、大丈夫かな、と気になることはあるのですが、迷ったり困ったりしているような方を見かけたことはなく、白い杖を見て、目の見えない方なのかな、大丈夫かなとは思いながら、そのままになってしまいます。よく知らない人に声をかけるということ自体、相手の方の年齢や性別や障害の有無に関係なく、私はあまり得意ではないのですが、もしもこれからどこかで迷ったり困ったりしているような方を見かけることがあったなら、勇気を出して声をかけてみようと思います。

盲導犬の主の方以外の人が盲導犬に触ってはいけないということは昨夜のドラマの中で言われていたのですが、せっかくなので、そのようなこと(目の不自由な方を見かけた時にどのように声をかけたり案内したりすればいいのかというようなことなど)も今回のドラマの中にもっと取り入れられていると良かったのではないかなと、勝手なことなのですが、少し思いました。
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