「はじめまして、愛しています。」第8話

テレビ朝日のドラマ「はじめまして、愛しています。」の第8話を見ました。

第8話は、ハジメ(一、横山歩さん)がいなくなった家で空しい時間を過ごすようになり、ハジメを取り戻したい思いを抱えながらすれ違うようになって喧嘩をしてしまった梅田美奈(尾野真千子さん)と夫の信次(江口洋介さん)が、指揮者の仕事に限界を感じ始めていた父親の追川真美(藤竜也さん)や、お酒を断ち介護士の新井さん(岡本玲さん)を伴って自宅を訪れた母親の梅田志乃(浅茅陽子さん)、妹の不破春代(坂井真紀さん)とその夫の太一(夙川アトムさん)と娘の明日香(平澤宏々路さん)、弟の巧(速水もこみちさん)たち家族の愛情に支えられて立ち直り、児童相談所の判断で実の母親の黒川泉(志田未来さん)とその母親の月子(富田靖子さん)の暮らす長野の家に戻されたハジメを諦めない決意をする話でした。

脚本は遊川和彦さん、演出は日暮謙さんでした。

ハジメがいない家の中でハジメのことばかり考えてしまい、会話が少なくなって喧嘩をしてしまう美奈さんと信次さんの場面を見ていて、病気や事故や事件などで突然子供を亡くした家庭というのはこのような感じになってしまうのかもしれないなと思いました。

新しく他の子との特別養子縁組を申請する方法もあると提案されたり、年齢的にまだ間に合うからと自分たちの子供を持つことを勧められたり、そのようなことは実際にもあるのかもしれないと思いました。

オープニングの美奈さんと信次さんも不安そうでしたし、見ていて辛く思える場面も多かったのですが、第8話も、とても良かったです。放送が一週お休みだったことを忘れてしまうくらい、ドラマが始まるとすぐにこのドラマの世界になりました。

ハジメの本当の母親、本当の父親になろうとする美奈さんと信次さんのハジメへの愛情がとても深くて、美奈さんと信次さんがハジメに愛情を注ぎ続けていた日々が、美奈さんと父親の真美さん、美奈さんの成長を見てきた真美さんの秘書の日陰蘭(根本りつ子さん)、信次さんと母親の志乃さん、巧さんと新井さん、春代さんとその夫の太一さんと娘の明日香さんといった家族の他の人たちにも良い影響を与えて、家族みんなの成長につながっているという感じが、良かったのだと思います。

落ち込む美奈さんを励まそうとする真美さんが美奈さんの父親らしくなっていたり、自棄になってお酒を飲んで荒れていた信次さんに対して気丈に振る舞う志乃さんが信次さんの母親らしくなっていたりしたところも良かったです。

信次さんは、子供の頃、事故で夫と長男を喪った母親がお葬式の日に泣きながら二人と一緒にお棺に入りたいと言っているのを聞いて、母親が次男の自分や妹や弟よりも亡くなった父親や兄のことを愛しているとショックを受け、妹と弟を守るために笑顔で頑張ってきたということに囚われていたのですが、昔のお葬式の日のことを謝る母親や、自分たちのことをもっと頼ってほしいという妹や弟たちの言葉に助けられて、気を持ち直していました。

お酒を飲んで荒れている信次さんを呆れている感じの猫もかわいかったですし、春代さんが信次さんの荒れているのをハジメ君の試し行動と同じだと言っていたところも良かったですし、春代さんの家族への愛情についてあまり実感はないと話す娘の明日香さんに対して、夫の太一さんがじわじわ来ていると答えていたのも、何だか良かったです。

美奈さんは、信次さんと喧嘩をして家を出た後、自殺した母親のお墓参りをしていた時、お花を持って来た父親に会っていました。父親としての言葉を聞きたいのだという美奈さんに真美さんは、自分は美奈さんの父親としても美奈さんの母親の夫としても相応しくなかったと謝り、夫の信次さんやハジメを愛することができていた娘の美奈さんを称え、信次さんを手放してはいけないと話していました。

荷物を持って家を出た美奈さんが、荷物を持って家に戻り、信次さんのことを思って再会するまでの展開も良かったです。そこまでのピアノやお酒や語呂合わせもそうだったのかもしれないのですが、信次さんのスマートフォンの音や梅田家のトイレが、効果的に使われていたような気がしました。

そして、信次さんを抱きしめた美奈さんが、愛しています、梅田信次さん、私はあなたがいないと自分を好きになれない、もう離れないでくださいと言葉にして伝え、それを聞いた信次さんが、俺もだよ、梅田美奈さん、君がいないと俺は最低な男になってしまう、死ぬまでそばにいてください、愛していますと言葉にして伝えていた場面が、本当にすてきでした。

美奈さんと信次さんは、これからはお互いに無理をするのはやめよう、無理に明るくしたり、一人で頑張ったりするのはやめようと話し合い、家族のために頑張る信次さんのことを優しい優しいうちの大黒柱だと世界中に自慢したいと言った美奈さんは、ハジメの伸長を測った柱を見ながら「辛い」という字にハジメの「一」を足すと「幸せ」になるとも話していて、一緒にやりたいことがあると切り出した信次さんが美奈さんに提案したのは、一緒にハジメの名前を叫ぶというものでした。信次さんと美奈さんは、“本当の子供”のハジメへの思いを爆発させるように、ハジメのことを大声で呼んでいました。

それから、美奈さんと信次さんは、ベテラン児童福祉司の堂本真知(余貴美子さん)が難しいかもしれないと言いながら話していた、監護者指定というものを家庭裁判所に申し立てることにしたようでした。ピアノのおもちゃを捨てられていたハジメの奪還に失敗した長野の黒川家へ再び向かった美奈さんと信次さんは、ハジメの祖母の月子さんに、何度でも持ってくるとハジメのためのおもちゃのピアノを差し出し、監護者指定を申請することを話し、ハジメのことを諦めない決意を伝えていました。

予告によると、次回の第9話が最終回ということでした。

ハジメが梅田家に戻ることができるかどうかは、母親の月子さんに支配されている、ハジメを虐待していた実の母親の泉さん自身が子供を手放すかどうかにかかっているようです。

ドラマを見ている私としては、ハジメ君には梅田家に戻って来てほしいのですが、ドラマの中の美奈さんと信次さんにとっては、ハジメ君がどこで暮らすことが幸せかということが一番重要なことなのだろうと思います。予告の映像を見た限りでは、ハジメが梅田家の子供になるのか、黒川家の子供になるのかは、まだよく分かりませんでした。

ハジメに会いたい美奈さんが、『ドラえもん』の「どこでもドア」や「石ころぼうし」があればいいのにと信次さんに話していた場面も、そのように思う気持ちが私にもよく分かるような気がして、良かったです。このドラマにはファンタジー的なところにも、よく合っている台詞であるように思えました。

子供への愛情だけではなく、親や兄弟との関係性の変化も含め、登場人物の感情や成長が丁寧に描かれている、とても良いドラマだと思います。あと1話ですが、次回の最終回の物語も楽しみにしたいと思います。


ところで、これはドラマとは全く関係のないことなのですが、昨日、ブラジルのリオデジャネイロパラリンピックが開幕し、開会式の様子がNHKで放送されていました。私は録画をしておいたものを後で見たのですが、スケートボードの坂を車椅子で滑走したり、雨の中、聖火を持って走っていた方が転んだ時に会場全体から大きな拍手が起きたり、車椅子で聖火を運ぶ際に大きな階段がスロープに変わる演出があったり、その聖火を移した金色の壺が、小さな聖火の火を大きく輝かせて魅せるオリンピックの時と同じ太陽のモビールと一体化したり(この太陽がとても良いです)、選手の方たちの負担を考えて、オリンピックよりも短いものになっていたということだったのですが、良い開会式の舞台だったように思います。両脚に競技用の義足を着けたエイミー・パーディさんという選手の方がドイツ製の工業用の機械(ロボット)とダンスをするという舞台も、とてもかっこ良かったです。もともとスポーツに詳しくない私はオリンピックのこと以上にパラリンピックのことをよく知らないのですが、良い大会になるといいなと思いました。
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