「ワンス・アポン・ア・タイム4」最終回

NHKのBSプレミアムの海外ドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム4」の最終回(第23回)を見ました。

おとぎ話の絵本の「作者」のアイザック・ヘラー(パトリック・フィッシュラーさん)が書いた「ヒーローと悪役」という新しい本によって白馬に乗った正義の騎士となったルンペルシュティルツキンのゴールド(ロバート・カーライルさん)は、妻のベル(エミリー・デ・レイヴィンさん)と生まれたばかりの子供の3人で幸せに暮らしていた家を訪ねてきたアイザックから、息子のベルファイアが死んだのは臆病者だったあなたのせいであり、この世界は現実ではないのだと教えられ、危険が迫っている、少年の計画が成功すれば全てが奪われる、レジーナにハッピーエンドを掴ませたなら、現実ではあなたはヒーローではないということがベルに知られることになると忠告されました。

孤島の塔に閉じ込められている「救世主」のエマ・スワン(ジェニファー・モリソンさん)を助けにいくことになったヘンリー(ジャレッド・ギルモアさん)は、ジョリー・ロジャー号のフック船長のキリアン(コリン・オドナヒューさん)に船を出してほしいと頼みに行ったのですが、キリアンは海賊の黒ひげの部下になっていました。ヘンリーは、気弱なキリアンに代わって黒ひげを倒し、船の操縦の仕方をキリアンに教えて、二人で孤島へ向かいました。

キリアンとヘンリーは、黒騎士が一人で警備をする塔に侵入し、キリアンが騎士を牢に閉じ込めている間に、ヘンリーは塔の最上階に閉じ込められているエマに会いに行きました。エマは、ヘンリーのことを憶えていて、助けに来てくれると思ったと喜んでいました。エマは、ゴールドさんが自分を苦しめようと記憶を残したのだろうと考えていました。

エマは、ヘンリーと記憶のないキリアンとの3人で島を脱出しました。エマを見張っていた黒騎士はリリーで、リリーは竜になって塔の牢を破り、ジョリー・ロジャー号で逃げるエマを追いかけて来ました。キリアンは、エマの指示を受けながら船の上の大砲を撃って竜を海に落としました。

しかし、町に入ってキリアンに剣術の練習をさせようとしたエマは、リリーの手引きでやって来た、悪い女王となった白雪姫のメアリー・マーガレット(ジニファー・グッドウィンさん)とその家臣となったチャーミング王子のデヴィッド・ノーラン(ジョシュ・ダラスさん)に見つかってしまいました。両親の変貌ぶりに驚くエマは、ヘンリーを守るため、その場をキリアンに任せることにしたのですが、上手く立ち回ることができたキリアンは、白雪姫を追い詰めようとして、デヴィッドに背後から刺し殺されてしまいました。

エマはキリアンの死にショックを受けながらも、結末となる結婚式を止めるため、ヘンリーと共にレジーナ(ラナ・パリーヤさん)のもとへ急ぎました。狩人のレジーナに会ったエマは、ヘンリーの言っていることは本当のことだと言いました。そして、「運命の相手」であるロビン・フッド(ショーン・マグワイアさん)に会って自分の気持ちを伝えるだけでいいのだと話し、さっき私の恋人が死んだ、後悔しているのは愛していると言うことができなかったことだ、これで会えなくなったけれど、あなたが同じ過ちを繰り返さなければまた会えるかもしれないとレジーナに伝えました。

ゴールドさんは、妻のベルに、このままでは今の幸せを失うと説明しました。ベルは、あなたはヒーローなのだから道を間違えたりしないと言い、不安そうなゴールドさんにお茶を出したのですが、ゴールドさんはそのお茶を取ろうとして過ってティーカップを床に落として割ってしまいました。

エマとヘンリーとレジーナは、ロビン・フッドと西の魔女のゼリーナ(レベッカ・メイダーさん)との結婚式を止めるため、森の教会へ急ぎました。ゴールドさんが妨害をしに現れたのですが、エマとヘンリーに背中を押されたレジーナは、教会の扉を開け、その隙間から神父のロビンを見つめていました。ロビンも気付いてレジーナのほうを見ていたのですが、その間に、ゴールドさんと戦っていたエマは魔法で突き飛ばされ、その代わりに戦っていたヘンリーも、ゴールドさんに殺されそうになりました。ゴールドさんは、ヒーローでありながら、その地位を守るために、孫のヘンリーに剣を振り下ろしました。しかし、斬られたのはレジーナでした。レジーナは、ロビンのことよりもヘンリーのことが気になって、ヘンリーを庇いに来たのでした。結婚を祝福する教会の鐘が鳴り、アイザックの作った物語は結末を迎えました。

教会でゼリーナとの結婚式を終えたロビンは、血を流して倒れているレジーナを介抱しました。ゼリーナは、自分の純白のウェディングドレスに血が付いたことに激怒したのですが、すると手の甲が緑色に変わってきたので、ゼリーナは慌ててその場を離れました。

ロビンは、君を一人で死なせたりはしないとレジーナに誓っていました。意識を取り戻したエマは、結末を見に来た作者のアイザックに物語を作り替えてもらおうと考えたのですが、アイザックはもう遅いと答えました。アイザックには作者としての魔法の力が残されていなかったからでした。エマがアイザックを殴ると、地面にアイザックの荷物が落ち、メモとペンが転がりました。

ヘンリーがペンを手に取ると、その瞬間ペンが青く光りました。アイザックは、彼が次の作者だ!と驚きました。エマは、インクのために自分の血を使ってもらおうと考えたのですが、エマはその世界では救世主ではないので無理でした。光の救世主の血が必要だと考えたヘンリーは、レジーナの血をペンに付けて、メモに書き始めました。

ヒーローであるレジーナの犠牲のおかげでアイザックの非道な仕業はくい止められた、とヘンリーが魔法のペンで書き記した直後、アイザックの作った「ヒーローと悪役」の物語の世界は消え、現代のストーリーブルックの町に戻りました。「ヒーローと悪役」に変わる直前の時間に戻っていました。

道路で目を覚ましたレジーナの傷も消えていました。レジーナはロビンやヘンリーと喜んでいました。エマは、急いで自宅へ向かいました。両親は無事だったのですが、そこにキリアンの姿はありませんでした。エマが不安に駆られていると、階段の上からキリアンの声がしました。アイザックの物語の世界で志望したキリアンは、現実には死んでいなかったのでした。エマは、俺は死なないと笑うキリアンとの再会を喜び、あなたがいなければ成功しなかったとお礼を言いました。

ゴールドさんの骨董店には、黒くなった心臓のせいで苦しむゴールドさんと、アイザックがいました。アイザックは逃走したのですが、ストーリーブルックの町を出ようと車で森の道を走っている時、デヴィッドとメアリー・マーガレットの乗った保安官の車に止められました。ヒーローになりたかったというアイザックは、悪役になってしまいました。メアリーは、自分の幸せのために他人の幸せを踏みにじって黒くなっていく心臓は、誰もが憧れるようなものではなく、哀れむべきものだとアイザックに伝えました。アイザックはそのまま逮捕されたようでした。

作者となったヘンリーは、魔法使いの弟子から、本を使ってみたいのではないかと訊かれ、パパを蘇らせたいと言いました。魔法使いの弟子は、ベルファイアは現実の世界で死んだから魔法のペンを使っても死者を蘇らせることはできないと教えました。「ヒーローと悪役」の中身が白紙に戻っていたのですが、「おとぎ話の絵本」の物語は消えずに残っていて、真実の物語は消えない、現実を変える力を持つべきではないと言われたヘンリーは、魔法のペンを折って、作者でいることを終わりにしました。

アイザックが出ていった直後、ゴールドさんのもとへベルが駆けつけました。ベルは、ゴールドさんを見張りに来たようだったのですが、苦しむゴールドさんを見て介抱しました。私は前から愛していたのにと言うベルに、ゴールドさんは、愛されていることがとても信じられなかったのだと話しました。ウィルと広い世界に出ていくようにと言うゴールドさんに、ベルは、ウィルのことは愛していない、それにあなたを一人で死なせるわけにはいかないといい、赤ずきんのおばあちゃんの店で祝賀会を開いていたエマたちに助けを求めました。

赤ずきんのおばあちゃんのお店では、リリーがエマに母親の形見のペンダントを見せて、これは卵の一部だったと話し、母親のマレフィセントが竜だったために憶えていないという、父親を探す決意をしたことをエマに伝えていました。

そこへ、ベルが助けを求めて駆け込んできました。エマたちがゴールドさんのお店に向かうと、床にゴールドさんが仰向けに倒れたままになっていて、魔法使いの弟子は、魔法の帽子に「闇の王」であるゴールドさんの闇を封じ込めるという魔法を使うことにしました。

ゴールドさんの身体から黒くなった心臓を取り出し、ハヤブサの部屋に永遠に留めるというような呪文を使いました。心臓から出てきた黒い闇のうねりは帽子の中に吸い込まれていき、闇の王の剣からは、刻まれていた「ルンペルシュティルツキン」の名前が消えました。魔法使いの弟子は、闇の王でいた時間が長いからすぐに人間になるのは難しいかもしれないと言いながら、白くなった心臓をゴールドさんの身体に戻しました。

しかし、少しすると、封印したはずの魔法の帽子から闇が飛び出してきて、魔法使いの弟子の口の中へ入っていきました。エマは魔力を使い、魔法使いの弟子の口から出た闇は、お店のドアの隙間を抜けて、夜の町に消えました。

魔法使いの弟子によると、魔法使いが大昔に闇と戦って封じ込めた短剣は、特定の人間の魂と結びついて闇を支配することができるようにするものでした。倒れた魔法使いの弟子は、闇が全てを支配する前にそれをくい止めることができるのは魔法使いしかいない、魔法使いマーリンを探せと言い残して息を引き取りました。

外へ出たエマたちは、闇はどこかへ行ったのではなく、町全体を包み込んでいると感じていたのですが、その時、現れ出た闇がレジーナに取り憑こうとしました。黒い闇のうねりに囲まれるレジーナを助けようとしたエマは、闇の王の短剣を使って、自らその闇を引き受けることにしました。レジーナも、両親もキリアンも止めようとしたのですが、エマは短剣をかざしてレジーナに憑いていた闇を一身に集め、姿を消しました。地面に落ちた短剣には、「エマ・スワン」と新たな名前が刻まれたのでした。

脚本はエドワード・キッツィスさんとアダム・ホロウィッツさん、演出はラルフ・ヘメッカーさんでした。制作は、ABCスタジオ、ディズニー、ABCテレビジョングループ、です。

このような最終話の物語だったのですが、日本のドラマの場合は、次回作のある連続ドラマだとしても、そのシリーズにおいては一応大団円で終わるような気がするので、アメリカのドラマの、「ワンス・アポン・ア・タイム4」の重い結末に、一体何という場面で終わるのだろうかと、驚きました。

でも、今作も、最終回の最後まで、面白かったです。

第4作は、前半は「アナと雪の女王」の要素を中心的に扱った物語で、後半はディズニー作品に登場する“悪役”の生き方を描く物語でした。

私は映画「アナと雪の女王」を未見なのですが、いつか見てみたく思いましたし、物語の悪役たちが本当はヒーローになりたいと思っているというのも、そういうこともあるかもしれないなと面白く思いました。

おとぎ話の絵本の物語の作者のアイザックが少しずつ悪役になっていくという展開も面白かったように思いますし、ヘンリーが最後の作者になったという展開も良かったのですが、アイザックまでの歴代の作者たちの書いたおとぎ話の世界の出来事は「現実」で、アイザックが新たに書いた「ヒーローと悪役」の絵本の物語の世界が「虚構(偽物の現実)」で、ヘンリーが書いた一行の物語によって再び元の「現実」に戻ったというのは、「ヒーローと悪役」の物語が最初の「おとぎ話」の絵本とは別の、白紙の新しい本に書かれたものだったからなのでしょうか。作者によって本に書かれた世界が必ずしも「現実」ということではないという理由が、最終回のドラマを見ていた私には(もしかしたらどこかで聞き逃してしまっているのかもしれませんが)はっきりとは分かりませんでした。

自分の中にも元々は闇があったことを自覚したエマが全ての闇を引き受けることにした心の強さは、さすがは“救世主”というか、すごいなと思いました。

でも、闇の王の短剣に封じ込められた?ということは、次回作の「ワンス・アポンア・ア・タイム5」(アメリカでは放送されているそうですが、私は未見です)の最初のほうには、エマは登場しないのでしょうか。

ルンペルシュティルツキンが新しく闇の王になった時には、自分の名前の刻まれた剣を持った闇の王となっている人物がいたように思いますが、エマの場合は、初期化されている剣を使ってそこに闇の王として名前が刻まれたのですし、エマがどこに消えたのかということも分かりません。短剣の呪いからエマを解放するためには、誰かがそれを使うというルンペルシュティルツキンの時とは異なる方法にしなければいけないということなのかなと思います。

全23話という、前半を見始めた時には意外と長く思えるドラマも、後半の最後のほうになると、それほど長くはなかったような気がしてきます。

バラバラだった登場人物たちが少しずつ、希望を信じて本当の家族になっていく物語としても良いと思いますし、やはり、「有名なおとぎ話」の魔法の世界が現実のように描かれる物語として良く出来ていて、面白いのだと思います。私はディズニー映画を少ししか知らないですし、このドラマシリーズに登場する「おとぎ話」を全て知っているわけではないのですが、登場人物たちの葛藤などの感情も丁寧に描かれているので、新しい物語を知るような気持ちで、毎回を楽しく見ることができています。

レジーナによると、妊婦でもあるゼリーナはまだ病院の地下室にいるということでしたし、今回の最終回で分からないままになっていたのは、マレフィセントでしょうか。前回、マレフィセントは、強くなりたいと願っていたリリーに森で待っているように言ってどこかへ行きましたが、その後のことは描かれませんでした。リリーはエマに「卵の殻」を見せて父親を捜すのだと伝えていましたが、その時の赤ずきんのおばあちゃんのお店に母親のマレフィセントは来ていなかったような気がします。アイザックの本の中にも、リリーは登場しましたが、マレフィセントはいませんでした。あるいは、これも次の物語につながる何かなのでしょうか。

魔法使いのマーリンは、6世紀初め頃のグレートブリテン島のアーサー王の物語の伝説に登場する、アーサー王の助言者となる強力な魔法使いだそうです。アーサー王という存在自体、実在の人物なのか架空の人物なのかということが、歴史家の間でも意見が分かれているのだそうです。

いつかまた次回作が放送されることがあったなら、その時はまた物語の続きを見てみようと思います。ともかく、今作の「ワンス・アポン・ア・タイム4」も、最後まで楽しく無事に見ることができて良かったです。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム