NHKの「健康格差」の特集と、リオパラリンピックの閉会式のこと

テレビ朝日で生放送の「ミュージックステーション ウルトラフェス2016」が放送されていた夜の7時半から8時45分の頃、NHKでは「NHKスペシャル」の「私たちのこれから ♯健康格差 あなたに忍び寄る危機」という番組が放送されていました。

「健康格差」という言葉に少し違和感があったのですが、働き方や所得や居住地域の違いによって人の健康(平均寿命)に差が出るということを統計の数字で伝えた上で、「健康格差」を「自己責任」と捉えるべきなのか「社会問題」と捉えるべきなのかを考えるというような番組でした。

「私たちのこれから」は、以前の回もそうだったように思うのですが、生放送の部分と収録の部分が混ざった番組です。ドキュメンタリーの映像と、それを見ながらの「討論」の部分は事前に収録したものを編集したもので、それを流して視聴者からのツイッターやメールなどを募集するというようなところが生放送ということで、つまり、事前収録した討論番組をNHKのアナウンサーの方などが視聴者と一緒に生放送で見る、というような番組です。

医療や福祉関連の専門家の方や、俳優の風間トオルさん、タレントの福田萌さんやデーブ・スペクターさん、作家の平野啓一郎さん、評論家の宇野常寛さんなどが出演していたのにも関わらず、「討論」の部分の放送がとても少ないのが、私にはもったいないように思えました。

そのような健康の差をなくすためにはどうすればいいのかということの結論が、野菜を食べること、減塩をすること、適度な運動をすること、健康診断へ行くことというようなものだったことも、残念に思えました。そのようなことが簡単にはできない人を助けるようにするためにはどうすればいいのか、というようなことが話し合われなければいけないような気がしました。

近年には「自己責任」を言う方が多いそうですが、「健康格差」とする以上、「自己責任」ではなく「社会問題」だと思います。身体に悪いものを選ぶ人や選ばざるを得ない人がいても、世の中から身体に悪いものが一切なくなれば、それを選ぶことはなくなるからです。番組を見ていて、病気になってしまった人のことを「自己管理ができていない」とか「自己責任」だと突き放す人がいるということを、少し怖く思いました。今、Eテレで放送されている「100分 de 名著」では石牟礼道子さんの『苦海浄土』が特集されていますが(とても良い番組です)、チッソの工場から流出した水銀の蓄積された魚を食べて水俣病の患者となった方も、昔には周囲の健康な人たちから酷いことを言われていたそうです。

また、番組では視聴者からのツイッターの言葉が紹介されていたのですが、白地に黄色や緑色やオレンジ色の小さな文字が流れて来る文章は、少し読み辛いようにも思えました。番組の最後のツイッターの言葉が、健康の話題から急にインターネット社会への警鐘?に変わっていたのも、謎でした。

ところで、昨日には、ブラジルで開催されていたリオデジャネイロパラリンピックの閉会式もNHKで放送されていました。選手の方たちも楽しそうにしていましたし、お金をかけなくても良いオリンピック、パラリンピックはできるのだなと思いました。メダルの数は最多だけれど金メダルはなかったということが言われていましたが、金メダルかどうかはともかくとしても、日本の場合は、選手の方たちが練習をする環境があまり整えられていないそうです。

閉会式では、日本の東京パラリンピックへのショーも行われていました。リオオリンピックの時と同じく椎名林檎さんによってアレンジされた「君が代」の音楽から始まり、「東京は夜の七時-リオは朝の七時-」が流れて来ました。「ピチカート・ファイヴ」の野宮真貴さんの歌声ではなかったのですが、ダンサーやモデルの方によるパフォーマンスもかっこ良かったですし、2020年に開催予定の「東京オリンピック・パラリンピック」のための一連のショーの中の「東京」あるいは「渋谷」を、「かわいい」ではなく「かっこいい」のイメージにしたのは、正解だったように思えました。

リオのスタジアムにはまた雨が降っていたので、地球の反対側の日本と連動している感じがしました。中継をしていた俳優の風間俊介さんの、「心のバリアフリー」の話も良かったです。確かに段差をなくすことと同じくらい大事なことなのだと思いました。

私はどちらかというと物事をネガティブに考えてしまうほうなので、4年後に開催されるという「東京オリンピック・パラリンピック」のことを考えようとしても、世の中の明るい側面よりも、暗い側面のほうが気になってしまいます。

日本はこれからますます「格差」が酷くなって、お金の少ない人からも強制的にお金が徴収されていくような、病気の人の病が悪化するような、しかもそれを「自己責任」で片付けようとするような、寂しい世の中になっていくのかもしれないと思ってしまうのですが、とりあえずはこの一日を、ある程度の穏やかな気持ちで無事に過ごすことができるといいなと思います。
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