「とと姉ちゃん」最終回

NHKの今年の前期の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の最終週(第26週)の最終回(第156回)を見ました。

編集長の花山伊佐次(唐沢寿明さん)の亡くなった後の最終回には、小橋常子(高畑充希さん)の亡き父親の小橋竹蔵(西島秀俊さん)が再登場していました。

『あなたの暮し』が「日本出版文化賞」を受賞したことに姉妹家族たちと喜んだ夜の常子さんの夢の中に現れた竹蔵さん(幽霊や幻ではありませんでした)は、常子さんの案内で出版社を見学し、「とと姉ちゃん」として長い間頑張ってきた長女を涙を流しながら褒めていました。

西島秀俊さん演じる父親の再登場には驚いたのですが、父親に家族のことを託されていた常子さんにとっては「とと姉ちゃん」として頑張っている自分を父親に認めてもらう必要があったのだろうと思いますし、常子さんの夢の中の父親は、常子さんの願望というか、もう一人の常子さんであったのだろうと思いました。

最後は、昭和63年になっていました。高齢の?常子さんは、花山さんと仕事を始めた時の頃と同じように、東京の街を走り回って忙しくしていました。

作と脚本は西田征史さん、最終週の演出は大原拓さんでした。

このドラマを好きで見ていたという方もたくさんいると思うのですが、私は、一応何となくの流れで見てはいたものの、このドラマを楽しみに見ることができていたというわけではありませんでした。その一番の理由は、ドラマの途中から(最初の頃ですが)明らかに史実とは違うということに違和感を持ったためでした。

『暮らしの手帖』を創刊して「暮らしの手帖社」を創業した大橋鎭子(しずこ)さんと花森安治さんの物語を基としたオリジナルドラマだと、最初には聞いていたのですが、常子さんの両親の出身地も違うということに驚き、「原作」ではなくても「原案」や「モデル」であるなら、そのようなところまでわざわざ変える必要があるのだろうかと、奇妙に思えていました。

「花子とアン」の時にも家族関係など少し変えられていたようですが、「事実は小説より奇なり」という言葉もありますし、事実をドラマの中に活かしても面白く作るなら面白いドラマになるのではないかなと思います。

日曜美術館の「“暮し”にかけた情熱 花森安治30年間の表紙画」や「『とと姉ちゃん』とあの雑誌」など(民放のBS番組でも特集されていました)のドキュメンタリー番組は、面白かったです。

最終回の15分の物語は、花山さん亡き後の、後日談という感じで、西島さんの竹蔵さんの再登場の印象が強く、全体的には「おまけ」の回のようでもありました。「あなたの暮し」の創設に欠かせなかったはずの編集長の花山さんは、生前の写真の中にだけ登場していました。

一気に時間の進んだ昭和63年の場面では、常子さんも高齢?になっていて、常子さんの妹の鞠子(相楽樹さん)と美子(杉咲花さん)も高齢になっていました。

最近のドラマの多くがそうなのかもしれないのですが、高齢になった登場人物の髪が白髪混じりになるというくらい以外は、「老けメイク」というものをほとんどしないので、あるいは「老けメイク」の使い方が不自然であるために、年齢不詳に見えてしまうような気がします。「カーネーション」では、晩年のドラマになる時にキャストが交代していて、賛否両論あったようなのですが、結果的には、尾野真千子さんの演じる糸子と栗山千明さんの演じる奈津が、夏木マリさんと江波杏子さんに代わったのは、正解でした。

「とと姉ちゃん」では、花森安治さんの持っていた「反戦」や「平和」の思想は、最後のほうの花山さんに少し描かれていました。私は日曜美術館の特集で見るまで、花森さんの外見を全く知らなかったので、紹介されていた写真を見て、“おばさん”みたいだなと、少し面白く思いました。ドラマでは、花山さんはごく普通の“おじさん”でしたが、せっかくなので、ドラマの編集長の花山さんも、本当の花森さんのようなおかっぱの髪形の女装風?の人物だったほうが良かったのではないかなとも思いました。

最終回の画面が時々少し揺れていたのも、私には、雑であるように見えてしまいました。あと、オープニングの切紙の絵と主題歌の宇多田ヒカルさんの「花束を君に」は良かったので、最終回にもそのオープニングと歌はあってほしかったように思いました(歌は、ドラマの最後のほうにクレジットと一緒に流れていました)。

月曜日からは、新しく「べっぴんさん」が始まります。「べっぴんさん」も、実在の実業家の女性を「モデル」とした物語になるそうです。
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