「キャリア~掟破りの警察署長~」第1話

フジテレビの日曜日の夜9時からの新ドラマ「キャリア~掟破りの警察署長~」の第1話を見ました。初回は15分拡大版で放送されていました。

東京の北町署という所轄の警察署を中心にした刑事ドラマのようでした。主人公の遠山金志郎(玉木宏さん)は、北町署に新しく就任したキャリアの警察署長で、副署長の半田順二(柳沢慎吾さん)は歓迎していたのですが、叩き上げのベテラン刑事の南洋三(高嶋政宏さん)や元山照夫(半海一晃さん)、松本秀樹(白洲迅さん)、水口琢朗(平山祐介さん)、花岡市太郎(勝矢さん)たちからは、「現場」で自ら捜査をしようとする署長の金志郎さんの言動を迷惑に思っていました。

新人刑事の相川実里(瀧本美織さん)は、刃物を振り回す人物の確保に失敗して取り逃がしてしまったことで小さい子供のいる女性を路上で死なせてしまったという出来事から、南さんたちのチームを外されていたのようなのですが、刑事として再びチームに認められたい思いから、南さんが反発する遠山署長に協力するべきかどうか迷っていました。

第1話は、ヨガ教室のインストラクターの加納理香(知花くららさん)とバスに乗っていた金志郎さんが、財布を出せと騒ぎ出したバスジャックの男(相島一之さん)を説得する場面から始まり、バスの窓から見えた壁のスプレーの落書きと、南さんたちが追っている連続殺人事件の容疑者として指名手配されている谷口の件がつながっているのではないかと感じて、南さんが命じた新人刑事の相川さんと一緒に、スプレーの落書きに込められているように思えた「メッセージ」を掃除を兼ねて調べていたある日、落書きをした当事者らしき高校生4人グループと出会い、その一人の飯塚正史(平岡拓真さん)の苦悩を知り、悪の世界から助け出そうとする、という物語でした。

脚本は小山正太さんと関えり香さん、演出は石川淳一さんでした。音楽は橘麻美さん、エンディングに流れていた主題歌はGReeeeNの「暁の君に」という曲でした。

初回なので登場人物の紹介も兼ねていたのだと思うのですが、少なくとも昨夜の第1話は、15分延長ということを感じさせないほど、物語の展開にも無駄がないように思えましたし、筋が通っていて、とても面白かったです。すっきりとした気持ちで見終えることのできる、良い刑事ドラマでした。

数年前のTBSの夜8時台の「ハンチョウ~神南署安積班~」のような“所轄署人情刑事ドラマ”の雰囲気もあったように思うのですが、悩む相川さんや金志郎さんに反発する南さんの葛藤も、金志郎さん自身の推理の流れも、正面から誠実に丁寧に描かれていたように思います。第1話の印象としては、緊張感も保ちつつ、安心して見ることのできる刑事ドラマであるような気がしました。

借金に苦しんでいたバスジャック犯に命じられて加納さんが乗客たちから集めていたお財布の一つの、制服警官の青木忍(松本岳さん)が管理していた持ち主の現れないお財布の表面に付着していた青いペンキと、そのお財布をバスの中で加納さんに渡した人物の手袋の指と、「HELP ME」の「ME」と飯塚さんのイニシャルの「M・I」が金志郎さんの現場の捜査によってつながっていた「トリック」も良かったです。

家の窓ガラスが割られていた飯塚さんを探す途中に街で見かけた殺人容疑者の谷口を追いかけて右手を負傷した金志郎さんが、刑事の南さんたちに谷口の捜索を頼んで、電話で助けを求めてきた、グループのリーダーの同級生の藤堂保(濱田達臣さん)にいじめられていた飯塚さんのほうへ駆けつけるという展開も、そのことを知った相川さんが、迷った末に、南さんたちの谷口捜しには同行せずに飯塚さんを助けに行くことにしたという展開も良かったです。ドラマを見ていて、ああ良かったとほっとしました。

代議士を父親に持つ藤堂さんの罪を押し付けられ続けていた両親のいない飯塚さんは、警察を信じることができなくなっていたのですが、藤堂さんたちに追い詰められて、金志郎さんの君を守るという言葉を信じて助けを求めていました。金志郎さんが、相川さんと協力して藤堂さんたち3人を捕まえた後、信じてくれてありがとう、と飯塚さんに手を差し伸べていた場面も、優しい感じがしました。

藤堂さんと代議士の父親はまた飯塚さんのせいにしようとしていたのですが、新しい署長を呼べと言われた金志郎さんは、僕が署長の遠山金志郎です、と警察手帳を出し、この桜に誓って悪事は見逃しません!と警視庁の桜の印を藤堂親子に見せていました。

北町署の警視正の金志郎さんのもとを、その上司らしき警視庁警務部長で警視監の長下部晋介(近藤正臣さん)が訪ねていて、二人は仲が良いようでした。相川さんも、新しい署長の金志郎さんを信頼するようになっていたのですが、一方、谷口さんを逮捕することのできた南さんは、それでも、まだ金志郎さんを信用する気にはなっていませんでした。

一人娘のめぐみ(駒井蓮さん)とヨガ教室に通う妻のみどり(田中美奈子さん)と3人で暮らしている南さんには、信頼していた上司の桜井周平警部補(宇梶剛士さん)が逃亡中の犯人に路上で撃たれて亡くなったという過去があり、そのことから、現場を信じていると言う金志郎さんを署長失格だと反発しているようでした。

この刑事ドラマの物語は一話完結、原作のない、オリジナルドラマだそうです。主人公の北町署の署長の遠山金志郎さんの名前は、天保年間に活躍した江戸の北町奉行所の遠山金四郎から来ているのだと思うのですが、「遠山の金さん」を若手刑事さんが知らないという描写があったのもリアルで良かったと思います。金志郎さんが警察手帳の「桜」を藤堂親子に示す場面は、「遠山の金さん」の入れ墨の桜吹雪というよりは「水戸黄門」の印籠のようでもあったのですが、急にお決まりの要素が出て来るそのような最後の見せ場?の場面も、楽しく思いました。

金志郎さんが「掟破り」なのかどうかは、私には分からないのですが、市民を守ることを第一に考える玉木宏さんの演じる金志郎さんの真っ直ぐで柔軟な性格や雰囲気も良かったですし、瀧本美織さんの演じる相川さんも、高嶋政宏さんの演じる南さんも良かったので、なぜか金志郎さんもヨガ教室に通っていた最後まで楽しく見ることができました。

来週からは、放送時間がTBSの「日曜劇場」の新ドラマ「IQ246~華麗なる事件簿~」と重なることになるのですが、放送時間に見るか録画をして見るかになるのだとしても、第1話は良かったので、次回の「キャリア~掟破りの警察署長~」の物語もまた楽しみにしていようと思います。
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