「人形佐七捕物帳」第2話

BSジャパンの「火曜スペシャル」の時代劇「人形佐七捕物帳」の第二夜(第2話)「双葉将棋」を見ました。録画をしておいたものです。初回を見た時には気付かなかったのですが、「平成28年度文化庁芸術祭参加作品」だそうです。

第二夜は、昔から家同士の仲が悪い将棋の家元の宗達(山中聡さん)と宗哲(永堀剛敏さん)がどちらが真の名人なのかを決めるためにそれぞれ息子たちを立てて十五番将棋を行うことになり、宗達さんの息子の宗銀さんと宗哲さんの息子の印哲さんの対局が始まって、あと一勝で印哲さんの勝が決まるというある夜、大局に向かう印哲さんが乗っていた駕籠が何者かに襲われ、印哲さんが姿を消してしまい、宗哲の妻で印哲さんの母親であるお才(遊井亮子さん)から下手人は宗達ではないかと相談された岡っ引きの佐七(要潤さん)が、宗哲さんの家の庭の長持の中から左胸部に刺し傷のある遺体となって小刀と共に発見された印哲さんが行方不明になる直前に残していた部屋の将棋盤の駒の並びがある暗号文となっていることに気付き、労咳を患っていた印哲さんがそこに遺した思いを読み解いていく、という話でした。

脚本は穴吹一朗さん、演出は村谷嘉則さんでした。

行方不明の印哲さんを将棋の練習を中断して一人で町に捜しに出ていた宗銀さんは、佐七さんの子分に見せられた印哲さんの暗号文を見て印哲さんの乳母のおもとさんのいる長屋へ走り、印哲さんの将棋の駒を見つけて行方を尋ね、印哲さんが亡くなったことを教えられました。お才さんの差し金で口封じのために殺されそうになったおもとさんと宗銀さんを助けることができた佐七さんは、印哲さんがここへ来た時にはすでに亡くなっていたのではないかと推理していました。

印哲さんの左胸部の刺し傷は、死後に付けられたものでした。印哲さんの命が尽きることを知った母親のお才さんは、息子の印哲さんを利用して、昔に自分を振った宗達さんに殺人の罪を着せるという復讐をしようとしていたのでした。しかし、その策をお才さんが廊下で話し合っているのを、まだ息のあった印哲さんが聞いていて、部屋の将棋盤に暗号として残したのでした。その将棋盤の暗号は、ひらがなを順番に読ませるというもので、友人の宗銀さんとの遊びの中で考え出されていたものだったようでした。そのからくりに気付いた佐七さんは、宗銀さんを捜し、乳母のおもとさんを見つけて証言を得ることができたのでした。

佐七さんが、息子の遺体を自分の復讐のために利用していたことについて息子は私の気持ちを分かっているはずだからいいのだと開き直るお才さんに、印哲さんが遊ぶのを我慢して将棋の練習をしていたのは母親が喜んでくれるからだと話していたということをお才さんに伝えて、あなたの罪は印哲さんの気持ちを分かろうとしなかったことだと言っていた場面も良かったです。

将棋盤の暗号のトリックの部分も、宗達さんと宗銀さん親子とお才さんと印哲さん親子の物語も、佐七さんがお才さんを捕まえないということにしていたところも、良かったです。

現代のドラマなら、お才さんのしたことは死体損壊や死体遺棄の罪に当たるもので、印哲さんの遺体に血が付いていなかったという辺りも傷に生体反応がないなどと鑑定されるものなのだろうと思うのですが、この時代劇は江戸時代を舞台にしているので、純粋に推理だけで捜査をするということが成立しているところが、探偵小説のようで面白いのだと思います。

あと、佐七さんが子供の印哲さんや宗銀さんのことをずっと「さん付け」で呼んでいたところも、冷静な感じがして良かったです。
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Author:カンナ
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