「石川五右衛門」第1話

テレビ東京の新しい「金曜8時のドラマ」の「石川五右衛門」の第1話、初回2時間スペシャルを見ました。

安土桃山時代に実在したとされる盗賊の首長の石川五右衛門を歌舞伎役者の市川海老蔵さんが演じるドラマです。海老蔵さんのドラマ主演は13年ぶりのことだそうです。

石川五右衛門の物語は何度も舞台化や映像化がなされていると思いますが、脚色されている作品が多く、実際にどのような人物だったのかが描かれている作品は、意外と少ないのではないかなと思います。今回のドラマも、少なくとも第1話の印象としては、リアルの要素の低い、エンターテインメント性の高さを重視するタイプの時代劇のようでした。

秀吉たちに捕まった盗賊の石川五右衛門(市川海老蔵さん)が京都の三条河原で辞世の句「石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗人の 種は尽きまじ」を詠んだ後、用意された大釜に飛び込むという場面から数年前に遡って始まっていた第1話は、側室の茶々(比嘉愛未さん)に10日で総金箔の五重塔を建てると宣言した豊臣秀吉(國村隼さん)が、たくさんの人足となる男性たちを急いで集めるために無宿者の女性たちを次々と連行しているという悪事を知った石川五右衛門が、普段は「白波夜左衛門一座」として軽業の見世物の仕事をしている、伊賀の忍者の百地三太夫に助けられた三上の百助(山田純大さん)、足柄の金蔵(前野朋哉さん)、堅田の小雀(高月彩良さん)と共に、その女性たちを助けるために聚楽第へ向かう、という話でした。

原作と脚本は樹林伸さん、演出は石原興さんでした。ナレーションは春風亭小朝さん、音楽は川井憲次さん、主題曲は上妻宏光さんの「月夜の影~石川五右衛門のテーマ~」でした。

息子・五郎市(南岐佐さん)と一緒に戦で行方不明になった夫の帰りを待っているおりつ(田中美里さん)が小雀さんの目の前で役人たちに捕らえられたことから事件が発覚し、そうして一座の長の白波夜左衛門として聚楽第に潜入した石川五右衛門は、石田三成(丸山智己さん)や京都所司代の前田玄以(榎木孝明さん)との戦いを繰り広げることになりました。

白波夜左衛門一座としての石川五右衛門たちは、秀吉の家臣の前田玄以に使える新陰流兵法家で剣術の達人の奥山公継(益岡徹さん)とその娘の奈々(AnJuさん)の経営する奥山道場に身を寄せているのですが、第1話では、奥山さんも奈々さんも、白波夜左衛門が石川五右衛門であることには気付いていませんでした。

また、今作には、石川五右衛門と茶々との恋愛の要素もあるようでした。國村隼さんの演じるどっしりとしていて強そうな豊臣秀吉が、私としては何となく、徳川家康のイメージに近いようにも思えたのですが、このドラマの比嘉愛未さんの演じる茶々さんも、これまでの作品(今のNHKの大河ドラマ「真田丸」でもそうかもしれませんが)によく見るような気の強い茶々さんではなく、少し弱いというか、儚い感じの茶々さんでした。

石川五右衛門たちが大きな黒いコウモリの形をした巨大な凧のような乗り物で逃亡するとか、たくさんの花火が上がるとか、打ち上げ花火で撒かれた金箔が京都の町に降り注ぐとか、そのような部分の軽業師や奇術師のような石川五右衛門一家(白波夜左衛門一座)の演出が派手で、衣装や建物の雰囲気も昔風(昭和時代の華やかな時代劇風)で、まさに“市川海老蔵さん主演の娯楽時代劇”という印象でした。

最後の石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」の部分は本当の歌舞伎風でしたし、登場人物紹介を兼ねているのだとしても、昨夜の第1話は、「市川海老蔵さんの石川五右衛門」を盛り上げるための初回スペシャルだったのだろうと思います。市川海老蔵さんの石川五右衛門を大写しにする場面が多かったように思います。

そのためか、物語の内容自体は、私には少し浅い感じにも思えてしまったのですが、通常の放送の回となる次回以降には、もう少し落ち着いた作風になっていくのかもしれません。高月彩良さんの演じる小雀やAnJuさんの演じる奈々さんのアクションの場面は良かったような気がします。この時代劇の物語がすごく面白いかどうかは、第1話を見た限りではまだよく分からなかったのですが、一応次回も見てみようかなと思いました。
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