「べっぴんさん」第2週

NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」の第2週、第7回から第12回を見ました。

姉の坂東ゆり(蓮佛美沙子さん)は実家の会社の現社長の息子の野上潔(高良健吾さん)に堂々と告白をして結婚し、「初恋」を終えた主人公の坂東すみれ(芳根京子さん)は貴族院議員の息子の田中紀夫(永山絢斗さん)と結婚して約1年後に娘のさくらを出産し、夫たちが戦地へ行っている間、神戸から、父親の坂東五十八(生瀬勝久さん)と共に4人で五十八さんの近江実家の坂東トク子(中村玉緒さん)や兄の坂東長太郎(本田博太郎さん)の家族のもとで生活をすることになりました。

そして、第11回までの展開の早さを見ていて予想していた通りに、第12回であっという間に昭和20年8月15日の「終戦の日」を迎えました。最後は、戦争の空襲によって荒れ果てた神戸の街を、子供を背負ったすみれさんが丘の上から見下ろしているという、第1回にも少しだけ描かれていた場面に、家族を見守る亡き母親のはな(菅野美穂さん)の語りが激動の戦後を示唆して終わっていました。

作(脚本)は渡辺千穂さん、演出は安達もじりさんでした。

すみれさんの人生の大半は戦後にあるということなので、坂東家の元女中の娘で子育てのエキスパート?という小野明美(谷村美月さん)との再会もありましたが、結婚や出産や「終戦の日」までの戦時下のことが、ざっくりと進んでいく展開は、むしろ潔い感じがしました。予告によると、次週から、「べっぴん(別品)」を作るようになるすみれさんの物語が始まっていくようです。

第1週の話の中で、女中の一人に泥棒の疑いをかけられてお屋敷を出た明美さんが庭の小道ですみれさんに呼び止められて渡されたクッキーをハンカチごと地面に叩きつけて捨てるという場面があり、そのハンカチのその後も不明のままですが(誰も発見しなかったのでしょうか)、第12回では、神戸の空襲に壊された坂東家の瓦礫の上に白いウェディングドレスが残されているという演出があり、そのようなところは、私には少し違和感がありました。

坂東家の会社は繊維や布関係の会社ですし、ドラマの重要な場面で布が出てくるという印象はあるのですが、ハンカチは風でどこかへ行ってしまったなどということがあるとしても、さすがにウェディングドレスは、家の瓦礫の下から発見されるほうが自然だったのではないかなと思いました(物語と直接的には関係のないことだとは思うのですが、少し気になってしまいました)。

それにしても、最近のNHKの「連続テレビ小説」の物語の中では、太平洋戦争の場面があっても人が死なないというか、戦争で人が死ぬという場面がほとんどないような気がします。

戦争による死の場面を描かないのは、例えば、朝(昼や夜の再放送もありますが)に「連続テレビ小説」を見る方にとっては登場人物の誰かが戦争で亡くなるというような場面があると気分が重くなるからということなのかもしれませんし、あるいは、現実に海外へ派遣される自衛隊の方が現地の戦闘や武力衝突(先日の国会では、自民党の安倍首相と南スーダンの首都ジュバを7時間視察したという稲田防衛大臣は南スーダンでの戦闘を衝突だと答弁していました)で亡くなる可能性が高くなってきているように感じられるからということなのかもしれませんし、もっと単純に、「連続テレビ小説」のドラマにリアリティーは要求されていないからということなのかもしれません。死を描かない本当の理由は一視聴者の私には分かりませんが、それでも「カーネーション」では兵士として召集されて戦争へ行った子供の葬列の場面があったので、特に東日本大震災後はそのような死の場面が無くなっているということを、土曜日の物語を見ていて思いました。
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