核兵器禁止条約の決議案に日本が「反対」をしたこと

一昨日の報道番組によると、国連総会で行われた「核兵器禁止条約」の交渉を来年から始めることについての決議が、123カ国の「賛成」多数で採択したそうなのですが、日本は、これまでのような「棄権」ではなく「反対」の票を投じたそうで、驚きました。

日本はアメリカの「核の傘」に依存している国だから、と言っても、日本は世界で唯一の戦争被爆国で、酷い無差別殺人兵器である核兵器の廃絶を訴えていく国としてはその発言に説得力を持たせることができるはずなのに、わざわざ「反対」をしたということは、核廃絶を訴える力やそのための説得する力を日本政府が自ら放棄して弱めたということになると思うのですが、一体どうしてこのようなことをしたのだろうと、残念に思いました。日本政府は日本を核兵器の保有国にしようとしているのだろうかと不安に思いました。岸田文雄外務大臣は、「反対」の票を投じた理由として、決議案は核保有国と非核保有国との対立を助長し対立を一層深めるからだと説明をしているということですが、それならなおさら日本は棄権にしたほうがまだましだったのではないかと思います。「反対」にするようにというアメリカ政府からの要請もあったそうですし、それを受けたものだとするなら、日本政府はますます日本をアメリカの属国のようにしていくものであるように思えます。

27日まで来日していたフィリピンのドゥテルテ大統領のことは、日本のメディアではその“過激発言”を多く取り上げていましたが、中国や日本からそれぞれ自国支援の約束を取り付けて外交交渉に成功していて、とても頭の良い方であるように見えました。でも、日本政府は、11月に発行されるという2020年以降の地球温暖化対策の「パリ協定」の批准にも遅れたということですし、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)のお米などの“聖域”を守るはずだった交渉も含めて、外交交渉に失敗し続けているように思えます。

先日には、自由民主党の総裁任期が2期6年から3期9年に延長されることが決まったということが少しだけ報道されていました。党の総裁の任期はその党の中の決議だけで決めることができるそうで、自民党の議員たちが誰も反対しなかったということならそれも仕方のないことなのかもしれませんが(結局、石破茂さんも小泉進次郎さんも反対はしなかったということなのでしょうか)、自民党は与党で、主力の与党の総裁が自動的に総理大臣(首相)になるというシステムである以上は、次の選挙の結果以降に適応されるということですが、せめて安倍首相の次の首相からの適応にするように決めたほうが“政治的良心”というものなのではないかなとも思いました。というか、安倍首相は、東京オリンピック・パラリンピックの時に首相として出演するのが「悲願」なのだそうで、そのための総裁任期延長なのだろうなとも思います。気持ち悪いなとも思えるのですが、自民党の総裁任期の延長は首相任期の延長ということなのですから、大手のテレビ局などのマスコミがこの話題をほとんど取り上げていないということも、何だか少し不気味に思えます。報道番組で伝えられていた、27日の朝に薨去なされた大正天皇の第四皇子の三笠宮崇仁さまの、過去の日本の戦争時代の風潮が再び起こらないとは限らないと杞憂なさっていたことが現代社会の中で現実になってしまわないか、少し不安に思います。

今の安倍内閣が解散した後の衆議院議員選挙でまた自民党が勝つかどうかはまだ分からないことではあるのですが、投票率が低くても、次の選挙で自民党が勝ったなら総裁になった方はまた何についても「信任を得た」とか「私が責任者だ」とか「行政府の長だ」(当初は「立法府の長だ」とも発言していましたが)とか言うのでしょうし、そうして自分たちの党の考え通りに物事を進めようとしていくのだろうなと思います。

仮に来年に総選挙があるとして、日本の片隅の一市民の私が自民党やその議員さんに投票しなくても、世論調査での内閣支持率が50パーセント前後(本当でしょうか)ということなら、それが「野党の中に良さそうな党がないから」というような消極的な消去法的理由からであったとしても、二人に一人が自民党を支持してその人たちが積極的に投票に行くということなら、また自民党が与党になるのだろうと思いますが、今のように外交交渉に失敗し続けている状態があと3年続くということでも大丈夫なのでしょうか(内閣支持者の方からすると、少しも失敗していない、ということになるのかもしれませんが、国会でのTPPの政策の話や報道されている条約の話などを聞いていると、やはり本当は失敗しているのではないかなとどうしても思えてしまうのです)。

昨日の方法ではまた、厚生労働省がロシアのシベリアに抑留されて亡くなった方を特定するための、DNA鑑定に使う61人の方の「歯」を、誤って焼却処分してしまったという報道がありました。それにより、61人の方の身元を知ることはできなくなってしまったのだそうです。

戦争の悲惨さや残酷さを、71年以上前に生きていない私は直接には知らないのですが、今でも世界各地では戦争や紛争が起きていて、暴力や傷害や殺人が起きていて、そのことを報道番組やドキュメンタリー番組や新聞記事、ドラマや映画や小説などで見たり聞いたりすることで、私も間接的には知っているということになるのだと思いますが、71年経ったというだけで、過去の(特に自国の)戦争時代の加害を含めた出来事が検証されなくなっていくのだとしたなら、それは怖いことのように思います。欧米列強と肩を並べるべく競い始めた明治時代の当時の日本政府(あるいは大日本帝国軍)がロシアとの戦争に勝ったことがあるのだとしても、そこにもたくさんの被害者がいて、戦争のことを直接知らなくても、少しの想像力があれば被害者の痛みを、少しだけだとしても分かるような気がしますし、例えば核兵器を持つことが核戦争の抑止力になるというような(古いような奇妙な)考え方は、少なくとも日本政府の中からは早めになくなっていくといいなと思います。
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