昨日のアメリカ大統領選挙のこと

昨日は、テレビでは朝からアメリカ大統領選挙のことが報じられていて、夕方や夜の報道番組でもアメリカ大統領選挙の結果速報と、第45代アメリカ大統領に決まったドナルド・トランプさんの話題一色で、TPPの問題も、「パリ協定」の批准のことも、がん対策基本法の改正のことも、築地と豊洲のことも、2020年の東京オリンピックのことも、博多駅前の道路の大陥没事故のことも、明治神宮外苑の「東京デザインウィーク」というアートイベント会場での死傷事故のことも、原子力規制委員会が九州電力の玄海原発の3号機と4号機を再稼働させるために全会一致で「合格」にしたことも、東日本大震災の影響で福島から横浜に避難してきていた児童がいじめを受けていたということも、ほとんど吹き飛んでしまうほどでした。

日本のメディアが国内の政治問題よりもアメリカ大統領選挙をこれほど大きく報じるというのが、私には少し不思議にも思えるのですが、確かにアメリカの政治は日本の政治にも深くかかわっているのですし、安倍政権の政策を検証するよりも検証しやすいのかもしれないと思いますし、それに、私が忘れてしまっているだけで、オバマ大統領に決まる時にも今回のように連日大きく報じられていたのかもしれません。

私はよく知らないのですが、ドナルド・トランプさんは不動産王で、トランプさんが大統領になると、初めての、政治家の経験も軍人の経験もないアメリカ大統領ということになるのだそうです。

クリントンさんに次期大統領になってもらいたかったのかもしれないと思いますが、その中でのトランプさんには決まらないだろうという予想は外れるということになりました。

日本政府やテレビ局や新聞社はトランプさんよりもクリントンさんを支持していて、イギリスが国民投票でEU離脱を決めたという出来事があっても、自民党の小池百合子議員が東京都知事選挙に立候補したり選ばれたりした夏の頃は、私もまだ民主党のヒラリー・クリントンさんが女性初のアメリカ大統領に選ばれるのかもしれないなと、ごく普通に思っていました。でも、秋になって、トランプさんの支持者の様子などを報道番組などでもう少し見るようになってからは、クリントンさんのメール問題が再燃したこともあって、共和党のトランプさんがこのまま選ばれるのかもしれないと思うようになっていたので、昨日の選挙で時期アメリカ大統領がトランプさんに決まったこと自体には、あまり驚くことができませんでした。

フィリピンのドゥテルテ大統領のことも、日本のメディアでは麻薬犯の「処刑」や「暴言」の部分ばかり取り上げていて、「フィリピンのトランプ」と呼んで面白おかしく、あるいは怖そうに報道していましたが、来日したドゥテルテ大統領は、報道を見た印象としては、頭の良い大統領であるように思えました。アメリカのトランプさんが新大統領になってからどのように変わっていくのか、あるいは一貫して変わらないのかは分かりませんが、不動産会社のカリスマ社長だというのなら、ビジネスマンとして、賢い人物なのではないかなとも思います。昨日の演説の時には、次期大統領らしく振る舞うような変化があったようにも見えました(トランプさんの後ろに立って並んでいた疲れて眠そうな様子の少年も少し気になりました)。日本で活躍するアメリカ人の芸能人の方がトランプさんに決まったら最悪だといつか何かの番組で話していたので、アメリカの方にはクリントンさんとは違うタイプのトランプさんの汚さのようなものがよく分かるのかもしれません。

トランプさんが本当に差別主義者だったならそれは怖いことだと思いますが、鶴保庸介沖縄北方担当大臣も沖縄での機動隊の方の「土人」発言について「差別であると断じることは到底できない」と言っているそうですし、日本政府も「差別」とは無関係ではないような気がします。

それにしても、アメリカ大統領が長い時間をかけて選挙で選ばれるというのは、すごいことだなと思います。日本では、比例代表という個人で選ばれていない議員の「繰り上げ合格」もある制度で多数の議席を獲得した党の中から地方の議員さんや国会議員さんたちが自分たちの所属するその党の中で総裁を選び、それが自動的に総理大臣になるというような仕組みになっているので、選挙権を持っている一市民の私が後に与党となる党をある時の衆議院議員選挙で選ぶことがあったとしても、その中の一議員さんを「総理大臣」に選んだというほどには身近に思うことはできません。

また、アメリカでは、有名な俳優や歌手や映画監督などの方たちがヒラリー・クリントンさんを指示するとか、ドナルド・トランプさんを支持するとか、はっきりと公言するところも、すごいなと思います。日本では、例えばニュース番組のキャスターを務めているジャニーズ事務所のアイドルの方が政権について意見を述べることなどないですし、また、近年の日本の場合は(中国でもそうなのかもしれませんが)、安倍政権を批判するとテレビ番組を降板させられたリ、東京都知事選挙に出馬しただけ(あるいは出馬しようとしただけ)でもそれまでの仕事を失ったりしているようなので、そのような点では、経済や所得の格差が広がっているというアメリカにもまだ「自由」があるように思えます。

在日米軍の基地をどうするか、TPPを推し進めるかどうか、原発を再稼働するかどうかとか、そのようなことは日本の中で話し合って決めることで、いくら日本政府がアメリカ政府寄りにしているとはいってもアメリカ大統領が直接決めることではないのですし、仮に日本がアメリカの「核の傘」に入るのをやめることになったとしても、日本は絶対に核兵器を持たないと決めればいいだけのことではないでしょうか。

昨日に見た報道番組では、トランプさんのことを「異端児」と表現していました。私には分からないことですが、もしも異端児だとするなら、異端の人が世の中を良い方向に変えるということもあるかもしれません。クリントンさんを指示する方とトランプさんを支持する方の数は数字で見ると半分ずつのようですが、最近は「二分する」という結果になる問題が意外と多いような気もします。

「国益」を第一に考えるのは、どの国でも同じだそうです。「株価」が上がったとか下がったとか、それもきっと一時的なものだろうと思います。最近はまた、「レガシー」という言葉と同じくらい「ポピュリズム」や「保護主義」(保護貿易主義?)という言葉もよく聞くように思います。各国で「右派」の政治家が台頭しているというのは、日本の場合も同じだと思います。

オバマ大統領の次の大統領がトランプさんになるなら(完全に決まるのは1月だそうです)、世界の何かががらっと変わっていくきっかけになるのかもしれません。オバマさん自身は良い人なのかもしれないと思うのですが、任期中には、格差も、戦争も、なくなりませんでした。誰がアメリカの大統領になってもすぐに世の中を良くするのは難しいのかもしれないですし、トランプさんが大統領になることで世の中が良くなるのか今以上に悪くなるのかは分からないけれど、今までと同じものを選んでいても何も変わらないような気がするという部分は、私にも少し分かるような気がします。

それにしても、今日はまた一段と空気が冷たく感じられます。昨日の強風は、「木枯らし一号」の風だったそうです。気を抜くと風邪を引いてしまうかもしれないので、この拙い文章をここまで読んでくださった方(いらっしゃるでしょうか)、どうか温かくしてお過ごしになって下さい。
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