マレー作戦と真珠湾攻撃から75年の日

1941年の12月8日(8日は日本時間で、欧米時間だと12月7日)は、日本軍がマレー半島のコタ・バルに上陸してイギリス軍と交戦を始めた「マレー作戦」の日であり、ハワイの真珠湾を爆撃してアメリカ軍と交戦を始めた「真珠湾攻撃」の日でもあります。そして今日は東条内閣がその太平洋戦争(大東亜戦争)の「日米開戦」を決めてから75年目の日だそうです。

先日には、日本の安倍首相が今月の26日にハワイの真珠湾を訪問するということを発表していましたが、今年の5月にはアメリカのバラク・オバマ大統領が広島の平和記念公園を訪れて原爆死没者慰霊碑に献花をしていましたし、今年の1月には天皇皇后両陛下がフィリピンのマニラへの慰霊の旅をなさいました。

強固な日米同盟を示すためだと菅官房長官が言っていた、トランプ次期大統領にいち早く会いに行った安倍首相の真珠湾の慰霊施設の訪問も、(政治的なパフォーマンスのためや歴史的偉業のためという側面があるのだとしても)それなりに良いことというか、悪いことではないのだろうと思います。少なくとも、報道番組のインタビューに答えていた現地の数人の元アメリカ兵のお年寄りの方たちは日本の首相の訪問決定を好意的に受け止めているようでした。

一昨日のフジテレビの「チームメディカル レディ・ダ・ヴィンチの診断」の時間の後に放送されていたテレビ朝日の「報道ステーション」では、「日米合同委員会」というアメリカ軍の上層部と日本の高級官僚?による謎の会議と「日米地位協定」の「裁判権」についての特集がありました。

2002年に神奈川県の横須賀市で米兵による性犯罪の被害者となったオーストラリア人のキャサリン・ジェーン・フィッシャーさんが、犯人が米兵だと分かった直後の神奈川県警の男性警察官たちによる14時間に及ぶ酷い取り調べについて話していて、病院に行かかせてほしいと頼んだら怪我をしていないじゃないかと断られたり、怪我をしているなら見せてみろと言われたり、被害の再現をさせられそうになったりして、神奈川県警察署の中で一番安全な場所はトイレだけだったという話を聞いて、その時のキャサリンさんはどれほど辛くて悲しくて悔しい思いをしただろうとぞっとしました。その当時の神奈川県警の警察官の対応が酷いということもそうなのですが、日本には、加害者側がアメリカ軍の人だった場合、日本に「第一次裁判権」が一応あったとしても、日本が著しく損害を被るという需要な場合以外はその権利を行使しないということが、「日米合同委員会」の話し合いで決まっていて、それは今でも「有効」となっているままだということも酷いなと思いました。

元首相の鳩山友紀夫さん(「由紀夫」から改名したそうです)は、日本がアメリカに対して裁判権を行使できないということについて、まさに占領されている状態だということを話していました。「日米合同会議」に参加したことがあるという元外交官の丹波實さん(今年の10月に亡くなったそうです)は国際的にはそれが一般的だと言うようなことを話していたのですが、鳩山さんによると、アメリカは「裁判権」を譲らない国からは軍を撤退させているのだそうです。アメリカ軍が駐留しているお隣の韓国でも、日本の「日米地位協定」ほどにはアメリカ軍に融通していないそうですし、日本政府は「日米地位協定」の運用改善とかではなく、改定の交渉をしてほしく思いました。不平等条約が解消されない限り、表面的には親密そうであったとしても、日米間の立場は対等であると言うことはできないというか、対等になるには程遠いような気がします。

アメリカの大統領が広島を訪問し、日本の首相が真珠湾を訪問することは良いことなのだとは思いますが、それで太平洋戦争(あるいは大東亜戦争)のわだかまりがすぐに解消されるということではないのだろうと思います。オバマ大統領の後にトランプさんが大統領になってからの世界がどのように変わっていくのか、あるいはほとんど変わらないのかは分かりませんが、日本の首相が慰霊のためにハワイへ行くのなら、同じようにアジアの国々へも早く行ったほうがいいように思いました。
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