「漱石悶々 夏目漱石最後の恋 京都祇園の二十九日間」

NHKのBSプレミアムの「スーパープレミアム」のスペシャルドラマ「漱石悶々 夏目漱石最後の恋 京都祇園の二十九日間」を見ました。

この作品も、夏目漱石の没後100年記念の一環のドラマなのだと思います。夜7時半からのドラマで、ドラマの前には「漱石100年・アジアへの旅~姜尚中 中国・韓国をゆく~」が放送されていたようでした。私はドラマをぎりぎり見ることができたくらいで、その前のドキュメンタリー番組をちゃんと見ることはできていないのですが、先日の「ETV特集」で放送されていた「漱石が見つめた近代~没後100年 姜尚中がゆく~」を短くしたものなのかなとも思いました。「シリーズ 深読み読書会」の「夏目漱石“三四郎”~108年目のプロポーズ~」も、録画をしたまま、まだ見ることはできていません。

昨夜のドラマは、夏目漱石が49歳で亡くなる前年の大正4年の3月、「硝子戸の中(うち)」を書き上げた48歳の夏目漱石(豊川悦司さん)が、画家であり書家でもある親友の津田青楓(林遣都さん)の勧めで神経主弱と胃潰瘍を患う身体の静養のために滞在することとなった京都の祇園の旅館「北大嘉」で文人茶屋「大友」の女将の36歳の磯田多佳(宮沢りえさん)と出会ってから東京の早稲田の自宅へ帰るまでの29日間の短い「恋」の物語でした。

脚本は藤本有紀さん、演出は源孝志さんでした。

その他の主な登場人物は、青楓さんの兄で華道家の西川一草亭(村上新悟さん)、漱石のお世話係の梅(犬山イヌコさん)、実業家の加賀正太郎(青柳翔さん)、車屋さん(六平直政さん)、多佳さんが画家の浅井忠の陶器店「九雲堂」を手伝っていた時代をよく知っている旅館「萬屋(万屋)」の主人の岡本橘仙(白井晃さん)、多佳さんの後輩の芸妓で夏目漱石の大ファンの芸子の金之助(鈴木杏さん)と君(尾上紫さん)、妻の鏡子(秋山菜津子さん)でした。青楓さんは、夫の体調を心配する鏡子さんに頼まれて、漱石を京都に誘っていました。

漱石の日記や文人たちの著書に書かれていることなどを参考にした、実話を基にしたドラマのようでした。私は磯田多佳さんという芸妓さんのことをよく知らないのですが、多佳さんは、あじさいの花を好きだった人のようでした。舞も三味線も上手くて読書家で、たくさんの文化人に愛された方だったそうで、多佳さんと知り合いだった小説家の谷崎潤一郎は、多佳さんの亡くなった後に『磯田多佳女のこと』という本を書いているそうです。

ドラマの中では、『風流ぬす人』という多佳さんの書いた本を、橘仙さんが夏目漱石の見えるところにわざと置いていました。そして、その本を読み進めた漱石は、橘仙さんと多佳さんの親しさを察して嫉妬をして、多佳さんに会わずに迎えに来た鏡子さんと一緒に東京へ帰り、その後、晴れたら天神様(北野天満宮)の梅を見に行くという自分との約束を破った多佳さんに長い手紙を書き送っていました。手紙を読んで思い悩んだ多佳さんは、結局、そのような約束をした憶えはないという趣旨の手紙を漱石に書き送っていました。

豊川悦司さんの演じる漱石さんの雰囲気が漱石によく似ているように思えたのですが、写真や肖像画の漱石に似ているというよりは、先日発表されていたアンドロイドの漱石に似ているような印象でもありました。

12歳年下の芸妓の多佳さんを好きになった漱石の現実と妄想が入り混じる展開は何となく面白く思えたのですが、私には「風流」が過ぎたのか、ドラマを見ながら少し眠いような気持ちにもなってしまいました。

でも、どこまでが実話なのかななどと思いながら、それなりに楽しく見ることができたように思います。
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