「キャリア~掟破りの警察署長~」最終回

フジテレビの日曜日のドラマ「キャリア~掟破りの警察署長~」の最終話(第10話)を見ました。

25年前に北町署の署長の遠山金志郎(玉木宏さん)の父親の桜井周平(宇梶剛士さん)を射殺した真犯人撃たれた北町署の刑事課の係長の南洋三(高嶋政宏さん)は、意識不明のまま入院をすることになりました。犯人が桐島元副総監の息子の桐島真司(中村俊介さん)と知った金志郎さんは、当時のことを訊くため警視監の長下部晋介(近藤正臣さん)に会いに行ったのですが、長下部さんは答えませんでした。上層部のキャリア警察官たちに呼び出された金志郎さんは、元副総監の息子を犯人と決めつけた上に時効が成立している事件の捜査をして捜査員に怪我を負わせたということの責任を問われ、北町署の署長の解任を言い渡されました。

署長代理として再び北町署にやって来た警視庁の秋嶋本部長(東根作寿英さん)は、南さんを撃った犯人として柴田という研寿の密売をしていた男をすでに逮捕したと言い、副署長の半田順二(柳沢慎吾さん)や元山照夫(半海一晃さん)や松本秀樹(白洲迅さん)や水口琢朗(平山祐介さん)や花岡市太郎(勝矢さん)や相川実里(瀧本美織さん)たちに、勝手に桐島真司の捜査を続けている金志郎さんの身柄を拘束するよう指示しました。しかし、半田副署長も刑事たちも秋嶋さんに反発し、遠山署長の桐島さん逮捕に協力することにしました。

刑事たちに追われていた金志郎さんは、相川さんに南さんの家に匿われ、私たちをもっと頼ってくださいと言われたのですが、金志郎さんは一人で捜査を続けようとしていました。南さんの病室に行った金志郎さんは、意識を取り戻した南さんから、亡くなる直前の父親が南さんに伝えたという言葉を教えられました。それは、持つべきものは憎しみではなく警察の誇りだ、というものでした。南さんは、金志郎さんは警察の誇りを持っていると考えていました。

相川さんは、タクシー運転手になっていた元巡査の坂本さんに当時の話を聞こうとしていたのですが、逃げるように車を走らせた坂本さんの前に、金志郎さんが現れました。坂本さんの妻に会ったという金志郎さんは、坂本さんが拳銃を桐島さんに奪われたことを黙っている代わりに病気だった子供の治療費を渡されたのではないかと坂本さんに訊き、桐島さんが南さんを撃ったことを知った坂本さんは、それを認めました。

金志郎さんと相川さんは桐島さんを追い詰め、自転車で駆け付けた制服警官の青木忍(松本岳さん)は、発砲されながらも桐島さんに掴みかかり、首の痣を隠していたストールを奪いました。桐島さんの首の痣は、町の住民たちの目に付きました。北町署には住民たちからの桐島さんの目撃情報が集まっていました。北町署に戻った金志郎さんは、秋嶋さんを差し置いて捜査を進め、さらに追い詰められた桐島さんは、近くを歩いていた小学生を捕まえると、金志郎さんに電話をかけて、25年前の事件現場へ来るよう言いました。

ビルに駆け付けた金志郎さんが銃弾から小学生を守ろうとする姿を見た桐島さんは、25年前の事件の再現を面白がりながらも、金志郎さんが逃げようとしないことに苛立っていました。桐島さんは、副総監の父親から、キャリア警察官にならなければ意味がないと言われ続け、25年前の試験に落ちたある日、殺人事件を起こしたようでした。事件を知った父は、警察の威信を守るためとして息子の事件を隠蔽し、何の罪にも問われなかった桐島さんは、警察の正義は絶対ではないと思うようになり、その後も罪を重ねていたということでした。桐島さんは、金志郎さんに、お前の父親は愚かだ、警察らしく保身に走っていれば死なずに済んだのにというようなことを繰り返していました。

援護に駆け付けた刑事たちは拳銃の銃口を桐島さんに向けて構え、金志郎さんからの発砲命令を待っていました。金志郎さんが発砲を許可しないと伝えると、撃たれて死のうとしていた桐島さんは、自分の拳銃をこめかみに当てて自殺をしようとしたのですが、その時桐島さんの拳銃が撃たれて弾かれました。

撃ったのは、まだ怪我の治っていない南さんでした。桜井さんの最後の言葉を教えられた長下部さんが、南さんを連れて来ていたようでした。桐島さんを逮捕した金志郎さんは、罪を犯した自分を父親に受け入れてもらいたかったのではないかと推理して桐島さんに話していました。

隠ぺい工作を続けようとする上層部たちは、再び金志郎さんを呼び出し、昇進の話を持ち掛けたのですが、すぐに断られました。テレビでは、長下部さんがメディアを前に記者会見を開いて、25年前に副総監の息子が犯人だった殺人事件を隠ぺいしたと内部告発をしている様子が報道されていました。自分も隠ぺいをしたと謝罪をした長下部さんは、上層部の数名の名前を挙げて、ある警察署長に警察の未来を託したいと話していました。金志郎さんの正義を理想論だと言う上層部に、理想さえ語ることができないくせにと言い返した金志郎さんは、どの立場でものを言っているのかと言われると、警察手帳の金色の桜を見せて、警察の未来を託された北町署の署長の遠山金志郎だと示したのでした。そうして上層部は失脚して辞職し、長下部さんも辞職していました。

北町署の新しい署長は、解任が取り消されて戻ることになった金志郎さんでした。刑事課には、青木さんが新人として入ってきて、南さんに一人前だと認められた相川さんが指導係を任されることになったようでした。

脚本は小山正太さん、演出は石川淳一さんでした。

最終回も、面白かったです。

このドラマがもう少し怖い刑事ドラマだったなら、桐島さんに撃たれて入院することになった南さんは、口封じのために、桐島さんを匿おうとする刑事側の誰かに命を狙われることになったのかもしれないと思います。でも、このドラマでは、南さんの病室には見張りの警察官もいませんでしたし、怖い刑事ドラマではないので、展開には緊張感もありつつ、安心して見ることができました。

大怪我をして入院していた南さんが屋上に駆け付けた件も、普通だったら少し不自然に思えてしまうかもしれないのですが、第8話でぎっくり腰になっていても気合と根性で跳べる南さんが描かれていたので、単純に面白く思いました。

「警察の誇り」を取り戻した長下部さんが内部告発をして警察組織の悪い部分を取り去るという流れも、良かったように思います。

今回のドラマの桐島さんの事件を見ていて、先日に報道されていた、千葉大学の医学部の学生の事件を思い出したのですが、千葉県警がしばらく犯人の名前を公表しなかったのは犯人の身内に法曹界の偉い人?がいたからだったそうですし、警察の悪いところを無くすためには、「内部告発」しかないのかなということを思いました。

ドラマ全体としては、恋愛の要素がほとんどなかったというところも、私としては良かったです。刑事課の刑事さんたちが主役のようになる回がもう少しあっても良かったのかもしれないとも思いますが、群像劇的にはならずに、署長が自ら動いて刑事たちと協力して事件を解決するという部分が貫かれていたところはやはり良かったような気がします。

「遠山の金さん」のような遠山金志郎さんがいつも冷静で優しい人物だったところも良かったですし、瀧本美織さんの演じる新人刑事の相川さんの成長物語としても良かったのだと思います。

私はこのドラマを録画をして見ていたのですが、毎週楽しみにして見ていました。警察組織の悪い部分を内部から変えるためのキャリア警察官ということが最終回で金志郎さんに与えられていたのも良かったように思います。

そういえば、回想場面以外には登場しなかった桐島さんの父親は、どこかに「天下り」をしているのでしょうか。今回辞職した上層部の人たちも、どこかに「天下り」をすることになるのでしょうか。現実的には、総理大臣なども、人格的に立派な人がそれになることができるとは限らないようですし、難しいのかもしれないなとも思うのですが、もしも金志郎さんが上層部の人間になったなら、世の中はもう少し平和になるのかもしれないなと思いました。

金志郎さんが北町署の署長になってから町の人たちは警察署を身近に感じるようになった、という部分が描かれていたところも良かったです。夜9時台の、というよりは、夜8時台のドラマ風の印象でもあったのですが、良い所轄刑事ドラマだったと思います。最後まで楽しく見ることができて良かったです。
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