「真田丸」最終回

NHKの大河ドラマ「真田丸」の第50回、「最終回」を見ました。

最終回は約60分の拡大版で放送されていました。いつものオープニングの映像はなく、すぐに始まっていました。

大坂を発った兄の真田信之(信幸、大泉洋さん)は、江戸に戻る途中に宿泊した山寺で本多正信(近藤正臣さん)と相部屋になっていたのですが、信之が本多さんのいびきで眠れなくなるというのが面白かったです。

大坂城では、与八(今野浩喜さん)の遺体を発見した真田左衛門佐幸村(信繁、堺雅人さん)と佐助(藤井隆さん)が徳川の間者だった台所頭の大角与左衛門(樋浦勉さん)を追及していたのですが、妻と娘が豊臣秀吉の被害者となって命を絶ったことを打ち明けた与左衛門は、大坂城は明日で終わりだと言って、串で自分の腹部を突き刺して自殺を図りました。

慶長20年(1615年)の5月7日の決戦の日、毛利勝永(岡本健一さん)は真田信之の嫡男の真田信吉(広田亮平さん)と次男の真田信政(大山真志さん)の陣を突破し、茶臼山に陣を構えた幸村は、足を怪我した嫡男の真田大助(浦上晟周さん)に総大将の豊臣秀頼(中川大志さん)を陣にお連れするようにと頼み、徳川家康(内野聖陽さん)の陣へ向かいました。真田が攻めて来たと知った家康は家臣たちと共にすごい速さで走って逃げ、これまでだと切腹をしようとしたところを家臣たちに止められました。別の秀忠(星野源さん)の陣も引きました。

その頃、大坂城の秀頼は、戦場へ出ることを大蔵卿局(峯村リエさん)に止められ、幸村は裏切り者だと、生きていた与左衛門が証言をしました。それは家康の家臣の本多正純(伊東孝明さん)の作戦でもあったのですが、そうして秀頼が迷っている間に豊臣方が優勢だった戦況は変わっていきました。

秀頼を迎る準備を始めた大野修理大夫治長(今井朋彦さん)が馬印の千成瓢箪(せんなりびょうたん)を掲げて大坂城へ戻るのを見た味方の牢人たちが、豊臣が負けて大坂城へ引き返していると勘違いして退却したということでした。さらに与左衛門が台所に放火し、大坂城から煙が上がり始めました。秀頼の決断が遅かったのです。動揺する秀頼に、母親の茶々(淀殿、竹内結子さん)は、望みを捨てぬものだけに道は開けるのだと、幸村に言われたことを秀頼に言って、生き延びる方法はあると説得していました。

徳川秀忠の娘の千姫のことを幸村に頼まれていたきり(長澤まさみさん)は、燃える大坂城から千姫を外に連れ出し、幸村たちが戦っているのを見ながら、徳川の陣へ向かいました。

岩陰から大坂城から煙が上がっているのを見た家康は、情勢が変わったと理解し、再び陣を構えました。秀忠も再び陣を張りました。幸村は、馬に乗って一直線に徳川方へ向かい、敵となった信吉の陣の矢沢三十郎頼幸(迫田孝也さん)を突き飛ばして走り、鉄砲部隊の間を通り抜けて、家康の前に出ました。馬上筒を構えた幸村は、一発を家康の方へ向けて撃ち込み、自分を殺してもすでに徳川の世は盤石だという家康に、父親のためにも殺さなければならないのだと、もう一丁の馬上筒の銃口を向けたのですが、幸村が引鉄を引こうとした時、馬上筒は幸村の手から撃ち落とされました。秀忠が父親の家康の応援に駆けつけていたのです。

徳川の兵に囲まれた幸村は、忍びの佐助と煙幕の中で戦いながらその場を脱出し、安井(安居)神社の境内の石段で休んでいました。そこへ二人の兵が現れたのですが、幸村は首を差し出すふりをして佐助と共に二人を討ち取りました。幸村に年齢を訊かれた佐助が55歳と答えていたのも面白かったのですが、その場で幸村は自刃をしたようでした。自刃の描写はなかったのですが、佐助は介錯の準備をし、幸村は空を見上げて目を閉じていました。徳川方の兵たちに踏み込まれた大坂城では、高梨内記(中原丈雄さん)が大助さんを逃がした後討ち死にし、戦場で撃たれていた堀田作兵衛(藤本隆宏さん)が中庭の畑の上で戦死しました。そうして大坂城は落城し、茶々や秀頼は燃える大坂城の中で自害したようでした。

江戸の北政所の寧(鈴木京香さん)のもとには片桐且元(小林隆さん)が来ていました。本多正信とその領地を歩いていた信之は、農民たちに慕われている正信の姿に驚いていて、正信は、農民を従わせるためには、農民に無理をさせず、勉学もさせず、統治者が贅沢をせずに質素に暮らしていればいいのだというようなことを信之に話していました。その時、大坂からの連絡が正信のもとに届きました。大坂城の陣の終わりを察した信之の腰に下げていたお守りの六文銭が小さく鳴っていました。

最後は有働由美子アナウンサーのナレーションで、7年後、真田信之が信濃の松代藩の藩主となったことが伝えられていました。その松代藩から徳川幕府の討幕のきっかけを作った幕末の天才兵学者の佐久間象山が出たということも言われていました。

「完」です。

作(脚本)は三谷幸喜さん、演出は木村隆文さんでした。

最終回の「真田丸紀行」は、大阪の安居神社と、長野県の上田市の長谷寺(ちょうこくじ)の真田一族のお墓と、3年前にその真田家のお墓の隣に建立されたという信繁の供養塔でした。

「最終回」には、サブタイトルの二字熟語はありませんでした。

「日本一の兵」と呼ばれている真田信繁(幸村)の最期は、自刃によるものだったのでしょうか。信繁が神社で最期を迎えたことや、茶々や秀頼が大坂城の落城と共に自害したことなどは、一応史実の通りの結末でもあるので、最後まで史実にできる限り沿っていたドラマだったのだろうと思います。

ただ、ドラマを見ていた私としては、信繁にも、秀頼にも、茶々にも、生きていてほしかったです。九州に落ち延びるという説が事実なのか伝承なのか私には分かりませんが、ドラマの中で茶々が秀頼に言っていた生き延びる方法があるというのは、一体何だったのでしょうか。私には、何かもう少し、すっきりとしない終わり方でした。

良い最終回だったのだと思うのですが、最終回の直前の回(第49回)を見終わって、最終回に期待をし過ぎてしまっていた部分もあるのかもしれません。

最後のエンドロールの「真田丸」のテーマ音楽が流れていた場面の映像は、過去の物語の回想シーンがまとめられたものでした。回想シーンを見ながら、このような場面もあったなと「真田丸」のこれまでを思い出したのですが、過去の物語よりも、もう少し今の真田家の物語(例えば信之の家族やきりさんや佐助の場面など)に使ってほしかったようにも思いました。

それにしても、今回の大河ドラマの「真田丸」は、毎回の物語を最後まで楽しく見ることができました。

三谷幸喜さんの脚本の面白いところが、いわゆる「小ネタ」ではないところも、私には良かったです。時代劇らしくない部分と時代劇らしい部分のバランスも良かったですし、登場人物の「老い」の日常が温かく描かれていたのも新鮮に思えました。

堺雅人さんの真田信繁や大泉洋さんの真田信之、草刈正雄さんの真田昌幸、小日向文世さんの豊臣秀吉、寺島進さんの出浦昌相、西村雅彦さんの室賀正武、高木渉さんの小山田茂誠、高嶋政伸さんの北条氏政、遠藤憲一さんの上杉景勝、村上新悟さんの直江兼続、中川大志さんの豊臣秀頼、内野聖陽さんの徳川家康、近藤正臣さんの本多正信といった、主な登場人物たちの個性も楽しかったです。

最初のほうではあるのですが、第2回の、平岳大さんの演じていた武田勝頼の最期の場面も、感動的でした。

三谷幸喜さんの大河ドラマとしては2004年の「新選組!」も面白かったのですが、「真田丸」も面白かったです。真田家の物語としても良かったですし、真田家に関わる武将たちが敵味方に関わらず立派な人物として描かれていたところも良かったのだと思います。私は2007年の大河ドラマの「風林火山」をとても好きなのですが、今作の「真田丸」もそれと同じくらいに好きな作品になりました。

毎週日曜日の「真田丸」が終わってしまったのを少し寂しく思うのですが、全50回の物語を楽しく最後まで無事に見ることができて良かったです。
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