「相棒season15」第11話

テレビ朝日のドラマ「相棒season15」の第11話「アンタッチャブル」を見ました。

都内の人通りの少ない路上で会社員の男性が刺殺される事件の捜査が難航していたある日、警視庁特命係の杉下右京(水谷豊さん)と冠城亘(反町隆史さん)は、内村刑事部長(片桐竜次さん)に呼び出され、内村刑事部長と中園参事官(小野了さん)から目撃者である警察の上層部の家族の中学生と接触しないよう言い渡されたのですが、中学生がどこへ行こうとしていたのかが気になった二人は現場周辺を歩き、中学生たちがたむろするある空き家を見つけました。

その頃、昼食のために一人で定食屋に来ていた中園参事官は、同期の刑事と偶然相席になり、会話の中で、会社員が殺された日が娘の誕生日だったということを知り、娘がいる自身の境遇と重ねて考えるようになっていました。中園参事官は、内村刑事部長に再び呼び出された右京さんと冠城さんに、秘密にされている有力な目撃者が衣笠副総監(大杉漣さん)の娘だと口を滑らせ、右京さんたちは、父親が衣笠副総監と友人だという生活安全部サイバーセキュリティ本部の捜査官の青木年男(浅利陽介さん)に頼んで、衣笠副総監の娘の市原里奈(桜田ひよりさん)に会いに行き、事件当夜に何を見たのか、少しでも多く犯人逮捕への手掛かりとなる情報を集めるため、複雑な家庭環境で育つ里奈さんへの事情聴取を始めるのでした。

脚本は山本むつみさん、監督は橋本一さんでした。

一応見ることができた恒例の元日スペシャルの第10話「帰還」(脚本は真野勝成さん、監督は兼﨑涼介さん)は、ドラマを見ながら少し眠い気持ちにもなってしまったのですが、今回の第11話は、面白かったです。中園参事官の回でもあり、組織の規範内に収まる者と収まらない者の話でもあったように思います。

桜田ひよりさんの演じる里奈さんが良かったということもあるのかもしれないのですが、右京さんと冠城さんと話して少しずつ事件当夜の記憶を思い出していった里奈さんが、被害者と犯人が言い争っているのを目撃したのにすぐに通報しなかったことへの責任を感じて、犯人が勤めているかもしれないホームセンターへ一人で乗り込んでいく場面や、誰かに目撃されていた当日のことを思い出した犯人に見つかって追い詰められていく場面には、緊迫感があり、どうなるのだろうと怖く思いながら見ていました。そのため、「花の里」のくず餅の袋が落とし物として届けられているのを見て里奈さんが来ていることに気付いた右京さんと冠城さん、右京さんたちから知らせを受けた捜査一課の伊丹憲一(川原和久さん)と芹沢慶二(山中崇史さん)が奥の倉庫に駆け付けたのを見て、間に合って良かったとほっとしました。

犯人が拘束された後、里奈さんは、右京さんと冠城さんに、事情聴取してもらえて良かった、私が見たことが役に立って良かった、と涙を流していました。

伊丹さんが聴取していた、お客さんに文句を言われて苛々していたという事件当夜の左利きの犯人の男性の犯行理由は、路上でぶつかった被害者が誕生日ケーキを持っていて幸せそうだったからというものでした。

最後、内村刑事部長に呼び出された右京さんと冠城さんは、中園参事官から額の書の「古轍」(先人たちが築いて歩んできた道を歩んでいくというような意味の言葉だそうです)で戒められていたのですが、一方で、「特命係の終わりの始まりだ」と呟いていた青木さんは、衣笠副総監に「特命係の行動記録」という分厚いファイルの資料を差し出していました。

衣笠副総監がファイルのページをめくると、そこには亀山薫さんや神戸尊さんや甲斐享さんがいた頃の資料もあり、衣笠副総監は、「小野田公顕が作り甲斐峯秋が存続させた特命係は警視庁の負の遺産だ」と呟いていました。

「特命係の終わりの始まり」というのがどのような意味なのかよく分からないのですが、「特命係」は、あるいは「相棒」のシリーズは、もう少しで終わってしまうということなのでしょうか。

そのような「特命係」を取り巻く環境の部分も含めて、今回にはいろいろ盛り込まれていたように思いますが、物語の筋は通っていたので、見ていて混乱するような部分はなかったですし、刑事ドラマの「相棒」のミステリーとして、最後まで面白く見ることができました。


ところで、昨夜の「相棒15」のドラマの後の「報道ステーション」やTBSの「NEWS23」では、アメリカのオバマ大統領がシカゴで行ったという最後の演説の様子が伝えられていました。約51分間の演説の中では、私たちが良識を持って多様性を認めて民主主義の世の中を作っていくことの大切さが訴えられていたようで、最後は「Yes,we can.」、「Yes, we did.」という言葉で締めくくられていたそうです。ミシェル夫人や家族にも感謝して、涙を拭いていました。夫人とつないだ手を少し振りながら舞台を去って行く姿も印象的でした。

核廃絶を訴えてノーベル平和賞を受賞した2009年から2期に渡って8年間大統領職に就いていたオバマ大統領の演説の全部を聞いたわけではないのですが、オバマさんは演説の上手い方だったというか、理知的な演説の良く似合う方だったのだなということを、昨夜の最後の演説の報道を見て改めて思いました。昨年の広島での演説もそうでしたが、現実の中で高い理想を掲げることのできる演説の言葉は感動的です。核廃絶は結局できてはいないですし、アメリカが軍事介入する中東の戦争状態も収束してはいないのですが、オバマ大統領は理想と現実の間で、社会的に弱い立場にいる人たちのことを考えながら、よく頑張っていたのだろうと思います。

そうして、今朝の報道番組では、オバマ大統領の最後の演説の後に行われたという、トランプ次期大統領の選挙後初の公式記者会見の様子が報道されていたのですが、演説自体は8分間ほどだったというその次期大統領のトランプさんの記者会見の様子を見て、何というか、唖然とするというか、「公式」でもこのような感じなのかとがっかりしました。オバマ大統領の演説との落差にも驚きました。日本のメディアがトランプさんの「ツイッター」での言葉をよく取り上げていることについて、私は、公式な発言ではないツイッター上の言葉をどうしていちいち取り上げて慌てるのだろうと思っていたのですが、トランプさんは20日に正式に大統領に就任した後も、もしかしたらツイッターでの発言を公式発言のように続けるつもりなのかもしれないなと思いました。あるいは、20日以降は、もう少し知性的な言動を見せていくのでしょうか。

トランプ次期大統領が自身の気に入らない一部の記者からの質問を受け付けずに弁護士に答えさせたり足早に会場を出て行ったりするのを見て、以前にフリージャーナリストの上杉隆さんが記者会見場で手を挙げていても無視されると話していたことを思い出しましたし、日本の今の閣僚の方たちの様子も海外の記者の方たちからはこのように(朝のトランプ次期大統領の記者会見の様子のように)少し残念に見えるのかもしれないなと思いました。トランプさんに投票したアメリカの方は、この記者会見を見てもまだトランプさんを大統領に相応しい人物だと思うことができているのでしょうか。

また、昨日の報道によると、天皇陛下の退位(譲位)のご意向を受けて、政府は2019年の元日か新年度となる4月の1日から「平成」をやめて新しい元号にするということを決めたそうです(最近は政府が公式発表をせずにフライング気味に情報を表に出して世間の反応を見るという手法が流行しているのでしょうか)。退位に関しては「皇室典範」の改正の案を退けて一代限りの特例法にしようとしている政府が天皇陛下の退位のための話し合いを重ねて確定させるよりも先に新元号のことを言うようなところが、また何となく嫌な感じもしてしまうのですが、新元号の報道を聞いて、少なくとも安倍首相かその関係者の方の名前にまつわる漢字の入った元号にはならないといいなと思いました(リオオリンピックの閉会式での東京オリンピックの宣伝に安倍首相を出したり、東京オリンピック・パラリンピック開催のテロ対策のためとか言って「共謀罪」の法案を国会に提出しようとしている今の内閣の人たちの考え方ならそうする可能性がなくはないようにも思えるので、少し心配に思いました)。
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