「下剋上受験」第1話

TBSの新しい金曜ドラマ「下剋上受験」の第1話を見ました。

ドラマは2017年の2月から始まり、そこから1年半前の2015年の夏に遡っていました。舞台は東京スカイツリーの見える下町で、団地の一室に暮らす桜井家の父親の信一(阿部サダヲさん)は不動産会社の営業マンでした。母親の香夏子(深田恭子さん)は夜?のスーパーマーケットでパートをしていました。ある日、一人娘の小学5年生の佳織(山田美紅羽さん)は、よく出来たと思っていた全国統一小学生テストで「偏差値41」と出され、「中卒」の両親を持つ自身の将来を不安に思うようになっていました。

香夏子さんは、中卒でも明るく暮らすことができればいいと楽観的に考えていたのですが、楢崎さんと同じ大学の卒業生だった顧客の希望で、新入社員の「大卒」の楢崎哲也(風間俊介さん)にタワーマンションの担当の仕事を奪われてしまった信一さんは、学歴社会の壁を痛感するようになり、娘の佳織を塾に通わせようと思い始めました。

その頃、信一さんの父親で大工の一夫(小林薫さん)は、足を怪我して入院していた病院で、建設会社のトクガワ開発の社長の徳川直康(要潤さん)がニュースに取り上げられているのを見て、テレビを壊そうとしたため、強制的に退院させられてしまいました。信一さんは、父親を桜井家に連れて帰ったのですが、ニュースで言われていた「誤認逮捕」を「五人逮捕」と思い込む父親と妻の学力の低さを情けなく思い、佳織さんを自分たち親世代のようにしてはいけないと、高学歴が重視される社会で学歴の低い者が成功していくことの大変さを訴え、佳織さんを偏差値72の私立の名門女子校への合格させようと提案しました。

塾へ通いたいと思っていた佳織さんは、その時には突然の父親の提案に何も答えることができなかったのですが、同級生の女子たちが「誤認逮捕」を「五人逮捕」と勘違いしたまま会話を進めているのを聞いて衝撃を受け、帰宅途中の父親に遭遇すると、受験したいと決心していました。

原作は、私は未読なのですが、桜井信一さんの著書『下剋上受験』です(エンドクレジットに「産経新聞出版」と書かれているのを見て、どうして産経新聞と同じグループ会社のフジテレビがこの作品のドラマ化をしなかったのだろうと、少し不思議に思いました)。

脚本は両沢和幸さん、演出は福田亮介さんでした。エンディングに流れていた主題歌は、斉藤和義さんの「遺伝」という曲でした。

その他の主な登場人物は、信一さんの地元の友人で同じ「中卒」の仲間でもある、居酒屋の店主の松尾さん(若旦那さん)と理容師の竹井さん(皆川猿時さん)と酒屋の梅本(岡田浩暉さん)と大工の一夫さんの弟子の杉山さん(川村陽介さん)、佳織さんの通う大江戸小学校の担任の小山みどり(小芝風花さん)、信一さんの上司の長谷川さん(手塚とおるさん)、会社社長の父親の都合で転校するらしい成績優秀な徳川麻里亜(篠川桃音さん)でした。

『下剋上受験』はノンフィクションだそうで、このドラマは、実話を基にしたドラマだということでした。結果としては、佳織さんは私立の名門女子校に合格するのかなと思うのですが、ドラマ自体はまさに“ホームコメディー”という感じでしたし、ドラマを見る前に思っていたよりも、第1話は楽しく見ることができました。

佳織さんがダメな男と結婚して貧乏のどん底で子供を育てながらついには窃盗犯として逮捕されてしまう、という信一さんの悪夢の大袈裟な場面なども含めて楽しかったのですが、コメディーなのだとしても、「中卒」の大人の人が「誤認逮捕」を「五人逮捕」と勘違いし続けるとか、それほど日本語が苦手なのだろうかということは、私には少し疑問に思えてしまいました。

現代の日本社会でもまだ「学歴重視」は続いているのかもしれませんが、実際には、大学を卒業しても、大学院を卒業しても、経済的に豊かな生活を送ることができるようになるとは限らないようですし、だからと言って大学へ行かないほうが良いということではないですが、本当の問題は学歴というよりも、多くの場合は(特に会社員になるような場合は)、個人の性格というか、生活能力の高さというか、世間への馴染みやすさというか、そのようなところにあるのではないかなという気もします。

人生は途中からは変えることができない、という台詞がありましたが、何歳からでも人生を変えることができる、という意見もあります。どちらが正しいかというよりは、それもまた人によるのだろうと思います。

ドラマの佳織さんは偏差値41ということでしたが、私の印象では、実際にも、少し頑張って勉強すれば全く大丈夫であるように思えました。偏差値41から70を目指すのも、偏差値51から70を目指すのも、おそらくはそれほど変わらないような気がします。昔に塾の先生が話していたことによると、学校の偏差値というのは、人気度なのだそうです。そのため、自分の偏差値がその学校の偏差値に届かない状態でも、諦めずに受験をして見れば、合格することはあるのだそうです。中学入試のテストの問題は、内容が少し特殊のようなので、中学入試専門の塾へ通ったほうが勉強はしやすいのかもしれませんが、問題集はたくさん出ているのですし、あるいは独学でもできるようになるのかもしれません。

実話を基にしたドラマという点で、結末は分かるような気もするのですが、その過程の親子のホームコメディーの場面を気軽に楽しく見ていくことができるといいなと思いました。


ところで、このドラマの放送時間、日本テレビの「金曜ロードSHOW!!」では「3週連続・冬のジブリ」の第1週として、スタジオジブリの宮崎駿監督の長編アニメ映画「風の谷のナウシカ」が放送されていました。一体もう何度見たのか分からないのですが、やはり名作だと思います。番組のナレーションが言っていた「全人類必見」はさすがに大袈裟であるようにも思いましたが、映画自体はとてもよく出来ているので、見始めると見てしまいます。スタジオジブリの映画が放送される場合は日本テレビでしか放送されないですし、日本テレビとスタジオジブリは提携をしているのだと思いますが、「風の谷のナウシカ」の映画を見ながら、このすばらしいアニメ映画を放送する日本テレビが、その一方では、原発を推進したり武器の開発や輸出を促進している政府を応援しているという矛盾?のようなものも改めて思いました。

日本テレビで放送が繰り返されるジブリの映画を見ていると、テレビ朝日では「ドラえもん」の映画が一度しか放送されなかったということも思い出します。私は最近の「ドラえもん」の映画をほとんど知らないのですが、昔の「ドラえもん」の映画には良い作品が多かったので、例えば今の小学生の方たちがジブリ作品よりも確実に見る機会が少ないということを(それは他の様々な劇場版アニメの場合もそうかもしれませんが)、少しもったいなく思えます。
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