「東京タラレバ娘」第1話

日本テレビの新水曜ドラマ「東京タラレバ娘」の第1話を見ました。初回は10分拡大版で放送されていました。

原作は、私は未読なのですが、東村アキコさんの漫画『東京タラレバ娘』です。

東京の渋谷の表参道付近を舞台にしたドラマで、脚本家の鎌田倫子(吉高由里子さん)とネイリストの山川香(榮倉奈々さん)と父親の安男(金田明夫さん)が経営する居酒屋「呑んべえ」の看板娘の鳥居小雪(大島優子さん)という高校時代からの親友同士の30歳の3人が、いつも3人で集まって愚痴をこぼしながら“タラレバ話”をする3人を「タラレバ女」と切り捨てた金髪の気鋭のモデルのKEY(坂口健太郎さん)の存在に触発されて、「東京オリンピック」を一人で見るのは絶対に嫌だと、独身からの脱却を真剣に目指そうとする話のようでした。

第1話は、倫子さんが8年前に振ったドラマ制作会社のプロデューサーの早坂哲朗(鈴木亮平さん)に再び食事に誘われ、ダサい服装のADから立派なプロデューサーに成長した早坂さんのことを意識し始めるも、時すでに遅し、という話でもあったのですが、倫子さんにだけ見えるタラの白子(声・加藤諒さん)とレバ(声・Perfumeのあ~ちゃん)の幻が倫子さんに語る部分は、反省というか、お説教というか、そのような感じでもありました。

脚本は松田裕子さん、音楽は菅野祐悟さん、演出は南雲聖一さんでした。エンディングに流れていた主題歌はPerfumeの「TOKYO GIRL」という曲でした。

全体的にNHKの「連続テレビ小説」のようなキャスティングのドラマにも思えましたが、仕事と恋愛に奮闘する3人の30歳の独身女性の自己啓発的婚活ドラマなのかなと思います。

昨秋のドラマ「校閲ガール」の時のように、東京タワーの見える表参道の街に暮らす主人公たちのおしゃれな感じの服装なども、このドラマの見どころの一つとしているのかもしれないなと思いました。

ただ、30歳代の仕事を持つ独身女性たちが結婚(あるいは交際相手がいないこと)に焦るという設定の物語というのは、確かにそのような方もいるかもしれないとは思いますが、私としては、少し古い発想のようにも思えてしまいました。それとも、思いのほか、そのような方はまだ多いのでしょうか。主人公の3人の年齢を、30歳代でも後半にするとか、40歳代にするとかなら、もう少しリアリティーが出たのかなとも思いますが、あえてリアリティーの出ないようにしたということもあるのかもしれません。

ドラマを見ながら、「タラレバ女」に対する「タラレバ男」たちは登場しないのかなと、少し気になりました。KEYさんに「女の子じゃない」と言われた倫子さんが、「私ってもう女の子じゃないの?」と言う場面を見ていて、例えば、「タラレバ男」が「僕ってもう男の子じゃないの?」と言うとしたなら面白そうだなと勝手に思いました。

“恋愛も仕事も頑張る女性”というのがごく一般的な女性の姿なのだとするなら、そのような女性たちがドラマの主人公として描かれるのもごく普通のことなのかもしれないと思うのですが、そのような作品は多いので、ゴールデンタイムのドラマでは難しいのだろうとは思いますが、何となく、“恋愛も仕事も頑張らない女性”が主人公のドラマもあって良いような気がしました。


ところで、このドラマの後に見た、キャスターの星浩さんが停戦合意中のシリアのダマスカスへ取材に行っているTBSの「NEWS23」では、アメリカのオリバー・ストーン監督が、スノーデンさんを主人公にした映画のインタビューに応じていて、日本にはアメリカとの同盟が破綻した時のためにアメリカによってすでにダムや駅や原発のシステムに破壊プログラムが仕掛けられているという話をしていたのでとても驚いたのですが、あり得る話であるようにも思えました。オリバー・ストーン監督は、アメリカの“人質”になっているという日本について、改憲を目指す安倍首相は日本を間違った方法へ導こうとしていると話し、一方、次期大統領のトランプさんについては、アメリカ第一主義であるということは正しいことで、もう少し見守りたいと話していました。

その後に何気なく見たフジテレビの「ユアタイム」では、「女性のひきこもり」を特集していました。少し前に見た「東京タラレバ娘」で描かれる女性たちとは異なる女性たちの話でした。精神科医の関口さんという方によると、女性のひきこもりには高学歴の人が多いのだそうです。高い理想を持ち、それとのずれにショックを受けてひきこもるのだそうで、現代型のひきこもりとは、心身の深いところから来る一種の自己防衛だと話していました。

「ユアタイム」ではひきこもりになっている女性のことを“健康な女性”とあえて言っていたのですが、昔は、ひきこもりになる人には統合失調症などの精神的な病があると考えられていたそうです。現代型のひきこもりの多くは病ではなく、そのために治療法もなく、その方の気持ちが自然に改善されていくのを見守るということが大切なのだそうです。

スタッフの女性の方は、取材に応じたひきこもりの女性が「ひきこもり」には全く見えないということに驚いていました。ひきこもりの女性の方は、社会の一員として生きる方法を考えたいと話していたのですが、ひきこもりの状態のまま、社会の一員として生きるにはどうすれば良いのでしょうか。

この特集で伝えられていた「ひきこもり」というのは、部屋や自宅などから一歩も外へ出ないというような物理的な状態を指すのではなく、“社会への拒絶反応”のある状態のようでした。

生きるためには食べるものが必要で、現代社会(特にその都市部)で生きていくためにはたくさんのお金が必要で、お金を得るためには働くことが必要で、よく言われている「社会の一員」というのは、おそらく一般的には、部屋にひきこもらずに外に出て働くことでそうなるものなのだろうと思いますが、ある種の拒絶反応によって、社会へ順応したり適応したりすることのできない人たちというのは意外とたくさんいて、そのような場合、とりあえず死ぬまで生きていくということさえ、簡単なことではないのかもしれないなと思います。

私もどちらかというと社会不適合者のほうなのかもしれないので、気分の明るい時には、どのように生きていてもいいはずだと楽観的に考えることもできるのですが、そうではない時には、自分はダメな人間なのだと落ち込みます。具体的な根拠があるとしてもないとしても、自分に自信を持つことのできる人はすごいと思います。

根性論を根に持つ体育会系?の方なら、ひきこもりを「治す」ために荒療治をしようと思うかもしれません。でも、「ひきこもり」という状態が社会への拒絶反応の結果なのだとするのなら、それは例えば食物アレルギーのようなものなのかもしれないですし、無理矢理適応させようとすることは危険なことなのではないかと思います。ひきこもりになる事情も状態も人それぞれなのだろうと思いますし、一概には言えないことかもしれませんが、昨夜の「ひきこもり」の特集を見ていて何となくそのように思いました。

武器の生産や輸出を急ぐ政府の「一億総活躍社会」の考え方は相変わらず気持ち悪く思えるのですが、様々な人たちが心穏やかに自由に生きていくことができる世の中になっていくといいなと思います。
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