「嫌われる勇気」第3話

フジテレビのドラマ「嫌われる勇気」の第3話を見ました。

第3話は、名門女子高校の数学教師の吉野沙織(上野なつひさん)が自宅マンションの部屋で刺殺されているのが発見され、荒らされた部屋の中に落ちている携帯電話を見つけた警視庁捜査一課第8係の刑事の庵堂蘭子(香里奈さん)が、遺体の第一発見者であり、犯人らしき男性に自身も頭を鏡に打ちつけられて怪我をしたという学年トップの成績の高校生の仁科恵(高月彩良さん)が吉野さんと親しくしていた背景と、恵さんのトロフィーや賞状などを部屋に飾り、娘のために何でもしてきたと話す母親の美子(霧島れいかさん)の思いに違和感を持ち、発見された刃物から指紋が検出されたということにも少しも動じずに事件当日の“アリバイ”を主張する頭の良い恵さんと対峙していく、という話でした。

脚本は大石哲也さん、演出は及川拓郎さんでした。

今回は「人生とは他人との競争ではない」というアドラー心理学の教え?がテーマになっていたようでした。

高月彩良さんの演じる秀才だけれど社交性はないという恵さんが良かったということもあるのかもしれないのですが、その事件の部分が良かったです。これまでよりももう少し刑事ドラマらしくなっていたようにも思えました。

庵堂さんは、吉野さんの遺体を司法解剖した監察医の相馬めい子(相楽樹さん)に、吉野さんの右手のひらのかぶれの原因を調べてもらい、カトレアの花粉によるアレルギーだと知って、カトレアの花と一緒に写っていた美子さんが犯人だと推理しました。

庵堂さんに敵対していためい子さんは、帝都大学の犯罪心理学の教授の大文字哲人(椎名桔平さん)から言われた、あなたの顔を気にしているのはあなただけだ、という言葉を考えて、庵堂さんを無駄にライバル視しなくなっていったようでした。

数学教師の吉野さんが秀才の恵さんに近付いたのは、庵堂さんの推理によると、その高校に通うことができなかった自分自身を生徒の恵さんに重ねることで自分の人生の「生き直し」をしようとしていたからだということでした。しかし、次第に恵さんが自分よりも頭の良い生徒だと分かると、学歴コンプレックスのある吉野さんは、表面的には恵さんと仲良くする一方で、恵さんを疎ましく思うようにもなり、密かにSNSに悪口を書き込んだりもしていました。

恵さんの母親の美子さんも、学歴コンプレックスを抱えていた人でした。そのために、恵さんに勉強をさせて名門女子高校へ通わせ、成績トップでい続けることができるように厳しくしていたようでした。美子さんは、吉野先生が恵さんを唆していると心配し、吉野先生の部屋に恵さんを迎えに行こうとして、娘のことを同級生たちから嫌われているとか、母親の自分にまで低学歴の親だなどと言ってきたことに腹を立てて、吉野先生をその部屋のナイフで刺し殺してしまったのでした。恵さんは、その後に吉野先生の部屋に来て遺体を発見し、母親の罪を隠して警察の容疑を自分に向けさせるために細工をしていました。

娘のために殺したのだと言う美子さんの殺人の理由を否定した庵堂さんは、あなたは娘を利用して「生き直し」をしようとしていたのだと美子さんに説明し、自分の気持ちを理解してくれなかった母親を助けようとした自分を不思議がる恵さんには、母親と別れる勇気がなかったのだろう、母親に反抗していたというのも、本当に自立をしていたのなら反抗などしないはずだと恵さんに説明していました。

その後、庵堂さんと組んでいる新人刑事の青山年雄(加藤シゲアキさん)が、あの人は言葉足らずなところがあってね、と庵堂さんをフォローして、恵さんにこれからは自分の道を歩いていってほしいと庵堂さんの思いを代弁して伝えていたところも良かったように思います。

庵堂さんと恵さんがチェスを使うという部分も良かったです。

ただ、今回には、庵堂さんの過去の事件の話はなく、“アドラー心理学講座+刑事ドラマ”の構成もこれまでよりシンプルな印象でした。庵堂さんの自分勝手に動く感じも少し減っていたように思うのですが、庵堂さんの“相棒”の青山さんの存在感も、第1話や第2話よりは少し薄まっていたような気がしました。

今回の物語のテーマになっていた、人生とは他人との競争ではないということや、他人ではなく“理想の自分”と現実の自分とを比較して落ち込むのだということも、よく分かるような気がしました。具体的にどうすればいいのか、ということが気になるのですが、それを青山さんが大文字さんに訊き、では次は「自由」について講義をしましょうかと大文字さんが言ったところで、今回は終わっていました。

「自由」が何なのだろう、と続きが気になる終わり方でもありましたし、次回も何となく楽しみにしていようと思います。


ところで、これはドラマの内容とは関係のないことなのですが、このドラマの途中の、青い制服を着た女優の広瀬すずさんと大原櫻子さんがスマートフォンと共に生きる生徒や学生たちを「SUPER STUDENT」と呼ぶソフトバンクのCMを見て、大人たちが現在と未来の子供たちをスマートフォン漬けにしようとしているような感じがして、少し不気味に思いました。
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