「嫌われる勇気」第4話

フジテレビのドラマ「嫌われる勇気」の第4話を見ました。

第4話は、元大臣の狸穴勝利(山田明郷さん)の死に不審な点があると感じた警視庁捜査一課第8係の庵堂蘭子(香里奈さん)と青山年雄(加藤シゲアキさん)が、その葬儀の朝、病死だと主張する勝利の妻の治子(朝加真由美さん)に取ったばかりの令状を見せて家宅捜索を始め、床に落ちていたガラス質の欠片と、家政婦の吉川(小松彩夏さん)が勝利さんの亡くなった夜に陶芸家を志す長男の寿也(水橋研二さん)が勝利さんの部屋にいたとの証言と、勝利さんの愛人の息子だった第一秘書の秘書の武藤(平野貴大さん)の隠したお菓子と、家族写真から、葬儀と個展のために帰国したアメリカで活躍している気鋭のアーティストの長女の狸穴さゆり(前田亜季さん)に着目していく、という話でした。

脚本はひかわかよさん、演出は及川拓郎さんでした。

今回は、「承認欲求を否定せよ」というアドラー心理学の教えがテーマになっていたようでした。承認欲求というのは、自分を誰かに認めてもらいたいという欲求のことだそうです。「SNS」が普及した近年にメディアなどでよく聞くようになった用語でもあるような気がします。

「狸穴さんのお嬢さん」と呼ばれることを嫌い、狸穴家から解放されたいと願っていたさゆりさんは、アメリカに渡り、「ALONE」という題の彫刻作品が高額で売れたことで気鋭のアーティストとして一躍有名になったということだったのですが、その彫刻作品を買ったのは、娘を溺愛する父親の勝利さんでした。身内が買ったという噂を確かめるために実家に戻り、父親の部屋に入ったさゆりさんは、部屋の棚に飾られている彫刻を見つけて愕然とし、帰国した娘に会えたことを喜んで抱きしめる父親の手を振り払い、こんなことはやめてほしいと怒りました。その時、父親が心臓発作を起こしました。救急車を呼ぶためにスマートフォンを取り出して番号を押そうとしたさゆりさんは、ふとその手を止めたのでした。

大文字さんの講義を聞いて、被害者に感謝されたいから犯人を捕まえるというのは違うと理解していた刑事の青山さんは、狸穴家から解放されたいと思っていることも狸穴家に囚われている証拠だとさゆりさんに言い、庵堂さんは、母親や兄たちは狸穴家を守るためにさゆりさんのしたことを隠し通そうとしたのだということをさゆりさんに話していました。

帝都大学の犯罪心理学の教授の大文字哲人(椎名桔平さん)が青山さんに講義をする場面で刑事ドラマの部分がぶつ切りになってしまうというこのドラマの構成は少し気になるのですが、大文字さんが解説していた、他人に承認されたいという思いを持って生きることは、他人の期待や希望に沿って生きるということだから、承認欲求を持ち続けている間は、自分の人生を自分のものとして自由に生きることはできないという趣旨のことは、確かにそうなのだろうなと思いました。

でも、それはやはり理想であるような気もします。現実社会で生活している人は、おそらくですが、他者を承認し、他者から承認されるというような関係性の中で生きているのではないかと思うのです。

例えば「出世をする」ということを、単純に世の中(社会)に出るということだと考えるなら、現実的には、ある人が世の中に出るためには、誰かに承認されるという過程が必要になっているように思います。誰かに承認されなければ存在することができないようなシステムになっているのだと思います。

承認されることと、承認されたいと思うことは別ですが、思いが自由を妨げるのだとしたら、他者への期待や、他者を意識することがそもそも自由を阻むものであるということにもなるような気がしますが、どうなのでしょうか。

予告によると、次回には、大文字さんのいる帝都大学が事件の舞台になるようでした(「ぶつ切り」は解消されるのかもしれません)。次回も見てみようと思います。
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