「嫌われる勇気」第6話

フジテレビのドラマ「嫌われる勇気」の第6話を見ました。

ある朝の河川敷で発見された片方の靴を履いていない水死体の男性は、監察医の相馬めい子(相楽樹さん)が4年前まで交際していたという繁田諒(渋江譲二さん)でした。どうして別れたのかと訊く刑事の庵堂蘭子(香里奈さん)に、めい子さんは、ダメな男だったからだという風に答えていたのですが、めい子さんによると、諒さんがそのようになったのは、怪我でバスケットボールの選手を引退しなくてはいけなくなったからでした。

めい子さんと別れた後、諒さんはスポーツジムでインストラクターをしていたのですが、亡くなる一週間ほど前、そのジムに、諒さんは顧客の既婚女性と不倫をしているというような写真付きの匿名のメールが送られてきていたことが分かりました。写真に写っていた女性は、諒さんが個人指導を行っている、弁護士の木本正晴(河相我聞さん)の妻の遥(知花くららさん)でした。新人刑事の青山年雄(加藤シゲアキさん)と共に木本家へ向かった蘭子さんは、妻が浮気をするわけがないと主張する夫に頷く遥さんが厚化粧をして震えている姿を目にしました。

河川敷で探索を続ける刑事の浦部義孝(丸山智己さん)と小宮山正明(戸次重幸さん)は、遺体の発見された川の上流で、諒さんの靴の片方を発見し、警察は諒さんを事故死と結論付けようとしていたのですが、蘭子さんは、鑑識員の村上由稀菜(岡崎紗絵さん)に下流の水の分析を依頼しました。それは、めい子さんが独自に村上さんに頼んでいたことと同じ依頼だったようでした。めい子さんと蘭子さんは、被害者の諒さんは遺体が発見された場所や靴が発見された場所ではなく、もっと下流で殺されたと考えていました。

諒さんが殺される前の日の夜、めい子さんは川辺の公園にいたのですが、それは4年前の約束通りならちゃんとした諒さんの誕生日に社会人として現れるはずの諒さんを待っていたからでした。めい子さんから4年前の約束の話を聞いた蘭子さんは、事件当日の諒さんの足跡を辿り、夕方の公園に来た移動コーヒー店の店主から、諒さんらしき男性の目撃証言を得ることができました。

2時間後には雨が降るという刑事の三宅隆俊(桜田通さん)の情報から、係長の半田陽介(升毅さん)は下流の探索の指示を出し、刑事たちは血の付着した石を発見しました。

公園で誰かを長い間待っていた諒さんは、かかってきた電話に出ると、コーヒー店の店主にめい子さんへの伝言を頼み、急いで立ち去ったということだったのですが、電話をかけたのは遥さんでした。遥さんは、自分の浮気を疑って殴る夫に耐えかねて、土手へ逃げ、諒さんに助けを求めたのですが、駆け付けた諒さんの背後に夫が忍び寄って来たことに気付いた次の瞬間には、諒さんが夫に大きな石で頭を殴られてしまい、川の水に顔をつけられて溺死させられるのをそばで固まったまま見ていることしかできなかったようでした。

蘭子さんは、めい子さんをその公園のコーヒー店に連れて行き、青山さんが部屋から持ってきた封筒を渡し、諒さんが出身高校の体育の先生になる予定だったことを話しました。諒さんは、約束通りに、めい子さんに相応しい人になる努力を続けていたのでした。めい子さんは、自分が傷つくのを恐れて諒さんを信じ切ることができなかったことを少し後悔し、あの日に諒さんに会うことができていたら諒さんは死ななかっただろうかと考えていたのですが、蘭子さんは、それでも諒さんは助けを求める遥さんを助けに行っただろうという趣旨のことをめい子さんに話していました。

浦部さんと小宮山さんと青山さんは、妻の遥さんを疑って暴力を振るう弁護士の木本さんを、諒さんの殺害容疑で逮捕しました。

帝都大学の文学部心理学科の教授の大文字哲人(椎名桔平さん)に「信じる」ということについて教えられていた青山さんは、自分を信じることができてこそ他人を信じることができるのだと思うということを大文字さんに話していたのですが、自分を信じている様子の蘭子さんから、信じられない人もいると言われて不思議そうにしていました。蘭子さんの信じられない人というのは、大文字さんのことのようでした。

脚本はひかわかよさん、演出は星野和成さんでした。

前回の最後や今回の冒頭で蘭子さんが嬉しそうに会っていた若い男性(堀井新太さん)は、離れて暮らしていた弟の悠真さんでした。青山さんは、蘭子さんの弟に、蘭子さんが14歳の頃の誘拐されたことを蘭子さんから聞いたと話し、姉に信頼されているのですねと言われていたのですが、弟の話によると、誘拐事件をきっかけに両親が離婚し、弟は母親に引き取られ、姉は父親に引き取られたものの、父親は姉が高校3年生の時に失踪したということでした。蘭子さんの刑事だったという父親について、大文字さんは、事件に巻き込まれたのではないかというようなことを青山さんに話していました。

今回のテーマは、「信用」と「信頼」だったようでした。ドラマの大文字さんによると、アルフレッド・アドラーの心理学では、「信じる」ということは、条件付きで相手を信じる「信用」と、無条件で相手を信じる「信頼」とに分けられているのだそうです。

確かに、「信用している」と「信頼している」には、大きな違いがあるような気がします。まず自分自身を信じることができないと、相手のことを信じることができないというのも、分かるような気がしました。

今回のドラマの中心には、諒さんを「信用」しようとしていためい子さんとめい子さんを「信頼」していた諒さんの関係性があったのだと思うのですが、蘭子さんの仲間の刑事さんたちが蘭子さんを信頼していて、蘭子さんも仲間の刑事さんたちを信頼していたということも描かれていたように思います。検挙率が高いけれど不愛想な蘭子さんのことを、誰かが悪く言ったりしないところも良いです。

今回は、“刑事ドラマ”として面白く思え、アドラー心理学の要素が少し薄い印象だったこともあり、青山さんと大文字さんの「講義」の場面が、私にはこれまでよりも少し不自然に見えてしまったのですが、蘭子さんの弟が新しく登場したということもあり、蘭子さんの未解決の誘拐事件の話にも少し進展がありました。

「嫌われる勇気」というタイトルが元々は本の名前だということを知らない場合、その本の内容を取り入れた刑事ドラマだということも分かり辛いのではないかと思うのですが、タイトルの中の「勇気」は、今回のテーマの「相手を信頼する」ということにも関わっていることなのかもしれないなと思いました。


ところで、このドラマの後に見たTBSの「NEWS23」では、大阪府警察の森本さんというベテランの「見当たり捜査員」の方の特集がありました。番組によると、見当たり捜査員というのは、全国で初めて大阪府警に取り入れられたもので、街中に紛れている指名手配犯の顔だけを見て見つける捜査員だそうです。指名手配されている犯人の顔写真をよく見て、時には写真に向かって話しかけたりして、写真の人物と知り合いのような気持ちになると、街中で見かけた時にすぐに気付くことができるようになるのだそうです。すごいです。私は街を歩いていて(ロケが行われているなどの場合以外で)芸能人の存在に気付いたことはないのですが、ある芸能人のファンの方が一般の人たちに紛れている芸能人にすぐに気が付くということの中にも、「見当たり捜査」と同じような作用が働いているのかもしれません。今、森本さんは見当たり捜査員の後継者を育成しているそうなのですが、優れた後継者が育つといいなと思いました。
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