「精霊の守り人II 悲しき破壊神」第5回

NHKの大河ファンタジー「精霊の守り人II 悲しき破壊神」の第5回を見ました。

サンガル王国の島では、狩人のモン(神尾佑さん)たちが捕まっている牢に戻されていた星読博士のシュガ(林遣都さん)が、呪術師のトロガイ(高島礼子さん)によって意識を戻され、目を覚ましていました。

ロタ王国の市場にいた用心棒のバルサ(綾瀬はるかさん)とアスラ(鈴木梨央さん)は、トリーシア(壇蜜さん)の友人だというタル人のイアヌ(玄理さん)に声をかけられ、トリーシアがロタの祭儀場で召喚してアスラの中に宿らせたタルハマヤという神について教えられました。一緒に行きたいというイアヌの希望で祭儀場までタル人たちと向かうことにしたバルサは、ロタ人は嫌いだというアスラに、自分がジグロ(吉川晃司さん)と旅をしていた時のことを思い出しながら、人を殺したいと願わないでほしい、母親もそう思うはずだと言い聞かせました。

森の奥の祭儀場を目指す一行は、つり橋を渡ることになったのですが、アスラを運ぶタル人たちが橋の半分を過ぎた頃、背後に武装した集団が現れました。バルサは、アスラたちを先に行かせ、一人でその敵たちと戦う中で、敵の矢に背中を射られ、橋の下に流れる川の中に飛び込みました。バルサを殺そうとしたのは、タル人でした。

バルサのことを心配しながら、タル人たちに連れられて森の奥へ進んだアスラが到着した祭儀場は、タルハマヤの光を見た祭儀場とは別の場所でした。湧水が流れ出る大きな岩が御神体として祭られていました。そこに現れた呪術師のシハナ(真木よう子さん)は、私はトリーシアのことをアスラが生まれる前から知っている、トリーシアの願いを叶えたいのだとアスラに話し、トリーシアがそうしていたように、手でアスラの首と額に赤い液を塗りました。アスラは、シハナに母親の姿を重ねるようになり、どこにも行かないでと訴えていました。アスラをサーダ・タルハマヤとして崇めるタル人たちの中には、バルサを殺そうとしたタル人の老婆も混ざっていました。そして、シハナは、タル人らしく戻ったトリーシアの娘のアスラを、王弟のイーハン(ディーン・フジオカさん)の元へ連れて行くことにしました。

アスラを連れたシハナがタル人たちと祭儀場を去った後、その様子を木の陰から見守っていた呪術師のスファル(柄本明さん)と薬草師のタンダ(東出昌大さん)は、狼の案内でバルサを捜しに行きました。怪我をしたバルサが小屋の中で目を覚ますと、目の前にトロガイがいました。バルサが遊牧民の村で刺客に襲われた時に止めを刺さずにおいた人がスファルの弟子だったようで、その人がバルサを助けたようでした。バルサが目を覚ました頃、タンダとスファルも小屋に現れました。治療を受けたバルサは、タル人に騙されてアスラをさらわれたことを話したのですが、話を聞いたトロガイは、皇太子のチャグムがタルシュ帝国の捕虜となったことをバルサに教えました。

タルシュ帝国の軍人のヒュウゴ(鈴木亮平さん)に助けられた新ヨゴ国の第一皇子のチャグム(板垣瑞生さん)は、海賊船の頭のセナ(織田梨沙さん)と海で漁をしたりしながら、タルシュ帝国領ヨゴに到着しました。途中、チャグムはヒュウゴに戦いを挑み、女用心棒と旅をしていたという噂は本当だったのかとチャグムに言ったヒュウゴは、その旅が今の皇太子を作ったのだと見抜いていました。

ヒュウゴの案内でタルシュ領ヨゴの廃墟となった王宮行ったチャグムは、ヒュウゴにも天の川のようなナユグの水の民の移動の風景が見えていたということを知った後、窓から見えた広場での儀式が気になっていたのですが、それは埋葬の儀式でした。タルシュ帝国に占領された側の民は重税を課され、税を軽くするためにはタルシュ帝国の兵として戦争へ行かなければならないということのようでした。タルシュ帝国に支配された国では、民は不自由な生活にも次第に慣れ、少しずつタルシュ帝国の文化に染まっていくらしく、タルシュ帝国は他国を食って大きくなる怪物なのだということをヒュウゴはチャグムに話していました。

それから少しすると、遠くの丘の上から騎馬隊が現れました。廃墟の王宮にも兵士たちがやって来ました。馬を下りたタルシュ帝国の王子のラウル(高良健吾さん)は、馬の後ろ脚の異変に気付かなかった馬係の片目を剣で斬って罰していました。

脚本は大森寿美男さん、演出は加藤拓さんでした。

第5回も、面白かったです。

今はロタ人に支配されて弱い立場に置かれているというタル人がアスラを奪うためにバルサを襲うという場面があったことで、タル人を見る角度がまた変わるというか、タルハマヤの神を祭るタル人たちが急に怪しい“異教徒”のように見えてしまうということが、あえてそのような演出にしていた部分もあったのかもしれないとも思うのですが、描かれ方としては公平であるようにも思えました。

何というか、見る立場によって見え方が変わるということが、誠実に描かれているドラマだなと思います。

私はドラマの原作の上橋菜穂子さんの小説の『精霊の守り人』シリーズを未読なので、ドラマが小説とどのくらい合っているのかなど比較をすることはできないのですが、それでもこのドラマを面白く見ることができているのは、ファンタジー作品として世界観が丁寧に創り上げられているということだけではなく、現実の世界に起きていることが凝縮されているというか、私も知っているような、現実の国の本当の歴史と重なっているように見えるからなのだろうと思います。

神話や、宗教や、歴史や、異文化交流や、支配や、人種差別や、いろいろなことが盛り込まれていて、このドラマを見ていると、人類の歴史は戦いの歴史なのかもしれないなということを改めて思います。

神話に書かれていることも、人々の支配と抵抗の歴史なのだろうと思います。

次回の「精霊の守り人II」の物語も楽しみにしたいと思います。
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