「相棒season15」第16話

テレビ朝日のドラマ「相棒season15」の第16話「ギフト」を見ました。

第16話は、昨年の「相棒season14」の第12話「陣川という犬」の続編となるような話でした。

警視庁捜査一課の刑事の伊丹憲一(川原和久さん)が一年前に逮捕した、末期がんの治療のために入院していた女性連続殺人犯の北一幸(野間口徹さん)が病院のシステムがダウンして停電になった10分ほどの隙に見張りの潮崎良純巡査(橋下淳さん)を殺害して逃亡しまし、その後、顔が切られた図書館司書の有村みなみ(片山萌美さん)の遺体を入れた冷蔵庫が伊丹さん宛てに送られてきました。

顔が切られている巡査の遺体に疑問を持った特命係の杉下右京(水谷豊さん)と冠城亘(反町隆史さん)は、北さんの担当をしている記憶力の高い弁護士の連城(松尾諭さん)に会いに行き、弁護士には守秘義務があると言われて追い返されたのですが、その部屋の窓際に北さんの病室に飾られていたのと同じ赤いフリージアの花を見つけました。それから被害者の有村さんの部屋を調べ、遺体の時とは違うタイプの服とピンク色の便箋を見つけ、違和感を感じていました。

捜査員たちが北さんが仕掛けたGPSの電波の行方に踊らされている間、ある人気のない酒場でバーテンダーになっていた北さんは、やって来た一人の男性客をスタンガンで倒しました。

右京さんと冠城さんは、潮崎巡査の自宅を訪ね、母親から、息子には高校の頃から女装癖があり自殺未遂の過去があるという話を聞きました。さらに、潮崎巡査の通っていた男子校の同級生から、潮崎さんが片思いをしていたという同級生の段原たちに酷い目に遭っていた話を聞き、右京さんたちは、“他人のための殺人”に関心を持っていた北さんが潮崎巡査の同級生たちを殺そうとしていると推理しました。美人が来ていると、不動産会社で働いている同級生の一人に送られてきたメールの写真に写っていたのは、殺される直前の有村さんでした。

酒場では、潮崎巡査の同級生の二人がすでに殺されていました。そこへ、“美人”に釣られた段原さんがやって来ました。北さんに捕まった段原さんは、左脚をナイフで突き刺され、少しずつ北さんに殺されていくところだったのですが、北さんが再度段原さんの脚にナイフを突き立てようとした時、右京さんと冠城さんと伊丹さんと芹沢慶二(山中崇史さん)が酒場に駆け付け、北さんを現行犯逮捕したのでした。

脚本は先の「陣川という犬」の時と同じく真野勝成さんで、監督は内片輝さんでした。

野間口徹さんの演じる連続殺人犯の北さんが再逮捕されるまでの捜査の部分よりも、北さんの今回の犯行動機と殺人事件の被害者の抱えていた事実が描かれていく部分のほうが、ドラマとしては面白く思えました。赤色のフリージアの花言葉は、「純潔」だそうです。

有村さんは、図書館で北さんと出会い、北さんが逮捕された後に事件のことを知って、北さんにシンパシーを感じていたということでした。そして、担当の連城弁護士を通じて北さんと文通をしていた有村さんは、北さんと獄中結婚をしました。病院を抜け出した北さんは、「こちら側の人間」だった妻の有村さんに会いに行き、事情を説明して有村さんに段原さんたちを誘い出すためのおとりになってもらいました。有村さんは、その際、自分も殺してほしいと北さんに頼み、妻の愛を受け止めることにした北さんは、妻のために妻を殺し、次の殺人のために、その遺体を伊丹さんに送り付けたようでした。

潮崎巡査に関しては、潮崎さんを一目見て「こちら側の人間」だと気付いたという北さんは、見張りの潮崎さんと少しずつ話すようになり、好きだった高校時代の同級生に酷い扱いを受けた話を聞き、服毒自殺を図った警察官の潮崎さんの代わりに同級生たちを殺すことを引き受けたということでした。

北さんが潮崎巡査の顔を切り刻んだのは、女性になりたいと願っていた潮崎巡査を美しい女性として敬意を表すための行為だったと右京さんは推理していました。

自分のことを理解できる人がいると、神にはユーモアがある、と喜ぶ北さんに、右京さんは、あなたを理解できる人はいません、あなたの側にいるのはあなただけですよ、と伝えていました。

右京さんは誰もいないと言っていましたが、北さんの言う「こちら側の人間」は、現実には意外といるのかもしれないなと、ドラマを見ていて思いました。

今回の話の中では、同性の同級生に片思いをしていた潮崎巡査の心がその片思いの相手の性格の悪い段原さんとその仲間の同級生たちによって二度殺されたということが描かれていました。

本人が秘密にしている性的思考(同性愛や両性愛など)に関する情報が本人の了承なく他人によって公表されることを「アウティング」と呼ぶのだそうです。本人が自らそのことを公表する「カミングアウト」とは全く違うものなのだそうです。「カミングアウト」をすることがとても大変なことなのだとしたら、「アウティング」をされることは、本当に衝撃的な、辛いことなのだろうと思います。

今回のドラマの段原さんは、潮崎さんから先に告白をされたわけではなく、潮崎さんが自分を好きだという噂を聞いて、それを自分たちの笑いのために利用して騙し、潮崎さんからの告白を引き出していたのですが、段原さん自身は、同性の同級生から好意を向けられて困っているという風でもありませんでした。

一橋大学の法科大学院の学生が恋愛感情を告白した相手に暴露されその後校舎から転落死(自殺?)をしたというニュースが昨年に報道されていましたが、そのニュースを聞いた時、私は、同性を好きなことを「アウティング」をされた方は本当に絶望するほど辛かったのだろうなと思うと同時に、同性(あるいは特に好きではない人)から告白をされた方も重い気持ちになっていたのではないかなとも少し思いました。告白をされた側の人がそのことをSNSで広めたことは、とても悪質なことだと思うのですが、同性愛や異性愛などに関わらず、非常に重い秘密を一方的に打ち明けられて困った時に別の誰かに話して自分の気持ちの重さを少しでも軽くしたくなるというような気持ちは、何となく分かるような気もしました。

性的マイノリティーに対する差別の問題に限った話ということなら、これは少しずれているということになるかもしれませんが、例えば、生徒が教師から告白をされた時とか、社員が上司から告白をされた時とか、そのような場合にも、別の誰かに話を聞いてもらいたくなるのではないかなと思います。いつか嵐の二宮さんも言っていましたが(今もそう思っているかどうかは不明ですが)、私も、良いか悪いかはともかくとしても、相手に自分の(恋愛)感情の告白をすることは「エゴ」なのだという風に思いますし、そのように自覚しておいたほうがいいことであるようにも思います。

逮捕された連続殺人犯の北さんの命がその後どのようになったのかは、描かれていなかったので分からないままです。弁護士の連城さんも、いつか再登場するのでしょうか。

最後の「花の里」の場面では、陣川さんからのハガキを読んだ右京さんと冠城さんが、陣川さんが研修先のロンドンからもうすぐ戻って来るという話をしていました。いつかまた陣川さんの回が作られるのかもしれません。

次回の「相棒15」の物語も楽しみにしていようと思います。


ところで、このドラマを見る前、私はテレビ東京の「THEカラオケ☆バトル U-18歌うま甲子園 U-18四天王入れ替え戦」を見ていました。見始めると見てしまう、というよりはほとんど好きな歌番組なのですが、昨夜の放送では、U-18四天王の一人だった角田龍一さんがついに陥落し、勢いのある民謡の竹野留里さんと入れ替わっていました。そして、佐々木麻衣さんが準優勝してU-18四天王に残ることができたことに、少しほっとしました。佐久間彩加さんの「木蓮の涙」もとても良かったのですが、ただ、ゲストのカンニングの竹山さんが、彩加さんに、(歌を上手く歌うことのできる身体に生んでくれた)親に感謝をしなければいけないねという風に話していたのが、私には少し気になりました。テレビ番組を見ていると時々このように「親への感謝」を強調する方がいて、親や身近な人たちに感謝をすること自体は良いことなのだと思うのですが、それをあえてそうするように公の場で他人に勧めるという感じが、私には少し違和感があるのかもしれないなと思います。
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