「嫌われる勇気」第9話

フジテレビのドラマ「嫌われる勇気」の第9話を見ました。

朝、刺された現場から少し離れた場所で発見された警視庁捜査一課8係の刑事の青山年雄(加藤シゲアキさん)は緊急搬送され、事件現場に駆け付けた青山さんのバディの刑事の庵堂蘭子(香里奈さん)は、青山さんの鞄が開いていることが気になっていたのですが、その矢先に近くで近藤という男性会社員の刺殺体が発見され、その現場に残されていた死亡男性の鞄の中から出てきたお守りのついた鍵を見て驚きました。そのお守りは蘭子さんが父親に贈ったもので、鍵は庵堂家の実家の鍵でした。

事件は自分の過去を知る者の犯行だと確信した蘭子さんは、弟の悠真(堀井新太さん)と二人で実家へ行き、何か変わったところを見つけたら教えてほしいと弟に言いました。そして家の中を見て回ると、悠真さんが父親の書斎に白いユリの花が花瓶にいけられているのを見つけました。18年前に蘭子さんが誘拐された場所にも白いユリの花が咲いていました。

帝都大学の犯罪心理学の教授の大文字哲人(椎名桔平さん)に会いに行き、事件当夜はどこにいたのかと問い質す蘭子さんに、大文字さんは、アドラー心理学の「トラウマの否定」について話し始め、過去を払拭することができなければ孤独のままだと伝えていました。

監察医の相馬めい子(相楽樹さん)は、青山さんと近藤さんを刺した凶器は同じものだと蘭子さんに言い、プロファイリングをした資料を渡しました。刑事の浦部義孝(丸山智己さん)と小宮山正明(戸次重幸さん)が近藤さんの部屋へ言っている間、落とした資料を警察官に拾ってもらった蘭子さんは、係長の半田陽介(升毅さん)が心配するのをよそに一人で犯人らしき人物が防犯カメラに映っていたビジネスホテルへ捜査に出かけ、刑事の三宅隆俊(桜田通さん)は青山さんの代わりに蘭子さんと行動することにしました。

三宅さんと蘭子さんが、犯人らしき人物が泊った203号室のドアをゆっくりと開けようとした時、浦部さんと小宮山さんは、近藤さんの部屋に爆弾の材料が置かれていることを半田係長に報告し、二つの電話でそれぞれと連絡を取っていた半田係長はドアを開けるなと急いで三宅さんたちに指示したのですが、三宅さんはドアを開けてしまい、爆発が起きました。

爆弾は小規模のもので、三宅さんは脱臼しただけで済んだようでした。めい子さんから被害者の近藤さんの口からO型の血液が採取されたという報告を受けた蘭子さんは、「メシア」は警察の動きを知っている人物だと考えました。そして、何か気付いたことがあったら自分だけに教えてほしいと頼んでおいた大文字さんの助手の間雁道子(飯豊まりえさん)から、もう一人の助手の土方登志郎(寿大聡さん)が戻した中世日本史の本の上杉暗号のページが破り取られているということを教えられました。

「六五」と「六七」と「六一」が「メシア」となることに気付いた蘭子さんは、青山さんの病室へ急ぎました。その頃、半田係長と三宅さんも、犯人が土方さんであるということにたどり着いていたようでした。三宅さんは、医者の振りをして病室に侵入して青山さんを殺そうとしていた土方さんと格闘し、土方さんには逃げられてしまったものの、青山さんを助けることができました。

半田係長は、部下が傷つくのをこれ以上見たくないと、蘭子さんに昔のことを話してほしいと頼み、蘭子さんは、18年前の誘拐事件について語りました。その誘拐事件の犯人が、今回殺された近藤さんと近藤さんを殺した土方さんだということでした。

青山さんの病室に戻った蘭子さんが、誰かを信じても遠くへ行ってしまうのが怖いと呟いていると、青山さんが目を覚ましました。青山さんは少し前から意識を取り戻していたようでした。近藤さんを捜しに行った小宮山さんと浦部さんのところへ行くと言う蘭子さんを、半田係長は、刑事は下を向くな、前だけを見ろ、と送り出しました。

しかし、蘭子さんが向かった場所は、小宮山さんと浦部さんが向かった場所ではありませんでした。土方さんが潜伏している場所として蘭子さんが推理していた本当の場所は土方さんの部屋で、蘭子さんは一人でそこへ向かうためにそのことを二人に教えなかったようでした。

半田係長と三宅さんは、大文字さんに土方さんについて話を聞きに行っていました。土方さんと近藤さんは帝都大学とは別の同じ大学の出身者でした。大文字さんによると、土方さんは熱心に犯罪心理学を研究しながらいつしか犯罪者を崇拝するようになっていたのではないかということでした。そこへ小宮山さんと浦部さんも合流したのですが、道子さんが応対していると、いつの間にか大文字さんは部屋からいなくなっていました。

蘭子さんが拳銃を構えながら土方さんの部屋に入ると、その奥の部屋には犯罪者に関する資料が置かれていたのですが、その部屋の鏡をふと見ると土方さんの姿が映っていました。蘭子さんはナイフを振り回す土方さんと格闘になりながら、土方さんを追い詰めました。父親とそっくりだと言われた蘭子さんは、自分に銃口を向けられている土方さんに部屋のクローゼットの中を見るように言われ、銃口を向けたまま少しずつ後ずさりをしてクローゼットに近付き、その扉を開けました。すると、そこには父親の道則(勝村政信さん)の紐の切れた警察手帳が置かれていて、それに気を取られた蘭子さんは土方さんに捕まってしまい、車で森の奥の建物の中に運ばれました。

病室の青山さんのお見舞いに来た鑑識課の梶準之助(正名僕蔵さん)は、青山さんの持ち物の中にあったという本から破り取った上杉暗号のページを渡しました。それを見た青山さんは、鑑識の村上由稀菜(岡崎紗絵さん)から、明日はめい子先生がお見舞いに来るそうですと言われ、何か重大なことを忘れているような気がすると違和感の原因を考え始め、自分を刺した土方さんが殺人の実行を報告するためにかけた電話の向こうの相手を「先生」と呼んでいたことを思い出しました。そして青山さんは怪我の痛みに耐えながら病室を抜け出し、タクシーに乗り込みました。

その頃、18年前と同じ場所へ連れて行かれ、土方さんに目隠しをされた蘭子さんは、誰かの足音と、土方さんが「先生」と呼ぶのを聴い、その直後に土方さんが撃たれた音を聴きました。

脚本は徳永友一さん、演出は池澤辰也さんでした。

今回も、単独捜査気味になる蘭子さんと8係の刑事たちの捜査が融合していて良かったです。

私は帝都大学の場面を見ていてもよく分からない助手の土方さんのことをあまり考えていなかったので、土方さんが犯人の一人だったことには意外な感じもしたのですが、その土方さんも含めて、主な登場人物たちの全員が活躍している感じも良かったのだと思います。

冒頭では、蘭子さんは、青山さんが死んだ後?の手紙を読み、白いユリの花を持って青山家のお墓参りへ行っていたのですが、少なくとも今回の中では青山さんは生きていました。

第9話のサブタイトルは、「孤独」でした。アドラー心理学の「トラウマの否定」というものがテーマになっていたようなのですが、青山さんが入院中で大文字さんの「講義」の場面がなかったということもあり、その「トラウマの否定」についての説明は少なかったように思います。

誘拐された過去に囚われているということを大文字さんに言われた蘭子さんは、その過去がなければ刑事はなっていなかったと思うと話していたので、「トラウマの否定」について、『嫌われる勇気』を未読の私にははっきりとしたことは分からないのですが、「トラウマ」や「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」という現象の有無のことではなく、過去の自分の身に起きた衝撃的な出来事をその後どのように捉えて生きるかはその人次第だというようなことなのかなと、何となく思いました。

刑事ドラマとしては少しざっくりとしている部分もあるようには思いますが、ミステリーとしては良くなっているように思います。もう少し前から登場人物の全員が動く展開であったなら、もっと良くなっていたのかもしれないなとも思います。

予告によると、次回が最終回だそうです。蘭子さんの父親について、土方さんは死んだと言っていたのですが、実は生きているようでした。生きているのだとしたら、なぜ18年間姿を隠し続けているのでしょうか。「先生」が誰であるのかは今回ではまだ不明ですし、「アドラー心理学+刑事ドラマ」の結末がどのようになるのか、次回の最終回も楽しみにしていようと思います。
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