「嘘の戦争」最終回

フジテレビのドラマ「嘘の戦争」の最終話(第10話)を見ました。15分拡大版で放送されていました。

詐欺師の一ノ瀬浩一(草なぎ剛さん、なぎの文字は弓偏に剪です)は、警察から逃げている途中、児童養護施設の三瓶守(大杉漣さん)に会い、助けられました。そして、父親(迫田孝也さん)の医大時代の親友である三瓶さんから30年前に渡された無実の証拠をまだ持っていると聞かされたのですが、それは殺された女性会社員の解剖所見のコピーでした。解剖所見のコピーでは仁科興三(市村正親さん)を追い詰めるものとしては弱いと考えた浩一さんは、もっと有力な証拠があると見せかけることにしました。30年前に仁科家に関わらないようにしたことを後悔していた三瓶さんは、協力させてほしいと浩一さんに頼み、危険な賭けに挑戦することにしました。

30年前の会社員殺人事件の新たな証拠が見つかったという連絡を受けたニシナコーポレーションの社長の隆(藤木直人さん)は、詐欺師の百田ユウジ(マギーさん)と共に仲間の浩一さんを裏切ったはずの八尋カズキ(菊池風磨さん)が研究室からデータを盗んだことに気付き、これも一ノ瀬浩一の計画かと疑いました。

証拠を奪いたい会長は隆さんの忠告を無視して六車(神保悟志さん)を動かし、六車さんは児童養護施設で三瓶さんを拘束しました。三瓶さんが殺されかけた時、そこへ警察が駆け込んできたのですが、それはお金のために浩一さんを裏切ったユウジさんが浩一さんの居場所として児童養護施設の場所を教えたからでした。六車さんは逮捕され、浩一さんと三瓶さんの計画は無事に終わりました。

浩一さんは、会長に30年前のことを謝らせるために娘の楓(山本美月さん)を利用すると相棒の十倉ハルカ(水原希子さん)に話し、病院の楓さんに会いに行くと、復讐は疲れるからもう終わりにしたい、謝罪するよう父親を説得してほしいと頼みました。浩一さんを好きな楓さんは、復讐が終わったら二度と会えないということに悲しんでいて、浩一さんは、楓さんにごめんなと謝って別れていました。

その頃、浩一さんたちが会社の研究データを盗んだということを知った長男の晃(安田顕さん)は、自分が片を付けなければいけないと考えていました。浩一さんは、データを売るために盗んだカズキを捕まえると、協力を求めました。カズキさんは、浩一さんと会う約束をした隆さんと興三さんを会社まで迎えに行き、車である場所へ連れて行きました。

そこは海辺のレンガ造りの家でした。出迎えた浩一さんは、二人をカメラのある部屋に連れて行くと、ネット中継をするから30年前のことをここで謝罪をするようにと指示しました。モニターには家から少し離れた場所の小屋の中に捕まっている楓さんの姿が映されていました。興三さんは、カメラの前で、30年前の会社員殺人の隠ぺいをしたことを告白し、浩一さんが言っていた通りマスコミにもそれは伝わったのですが、部下が勝手にしたことだと主張し、浩一さんの家族への謝罪の言葉もありませんでした。

興三さんの態度に失望した浩一さんは、モニターの向こうのハルカさんが止めるのも聞かずに、持っていたボタンを押し、楓さんのいる小屋に火をかけました。隆さんが窓の外を見ると、燃えている小屋が見えました。楓さんのいる小屋が燃え盛る様子をモニターで見た興三さんは、娘の死に衝撃を受けて号泣しました。済まなかったという会長に、浩一さんは、これが30年前に僕が味わった絶望だと言いました。

外へ出た自分を追いかけてきた隆さんに、浩一さんは、楓さんは生きていると伝え、スマートフォンを渡しました。電話の向こうにいたのは楓さんで、ほっとする隆さんに浩一さんは、楓さんと小屋の火事とモニターの仕掛けを明かしたのですが、そこへパトカーが現れました。警察を呼んだのは隆さんではありませんでした。車から降りて来た会長秘書の七尾伸二(姜暢雄さん)と警察官に追い詰められた浩一さんは、崖の上から海を見ました。その浩一さんの前に一人の人物が近付き、浩一さんはその人に刺されて出血したのですが、それは晃さんでした。浩一さんは腹部にナイフを刺したまま崖の下の海へ転落し、晃さんは現行犯逮捕されました。

一週間後、隆さんと楓さんは、拘置所の晃さんと面会をしていました。隆さんは、浩一さんを刺した晃さんの嘘を見抜いていました。晃さんは浩一さんを刺してはいませんでした。30年前の自分の罪を償うため浩一さんに協力することにした晃さんは、浩一さんを殺したふりをし、嘘の罪で捕まったのでした。晃さんは、生きていたら連絡をするという浩一さんの約束を信じていて、指輪を持っていた楓さんも、浩一さんを信じていました。

児童養護施設の三瓶さんを訪ねたハルカさんは、浩一さんが出て行ったことを教えられました。その頃、ユウジさんに助けられて生きていたらしい浩一さんは、空港にいて、浩一さんを待っていた隆さんと会い、研究データを返しました。浩一さんは、晃さんは不起訴になるだろうと言い、隆さんも弁護士がそう言っていたと話していました。嘘が嫌いなのに嘘をつき続けるのかと訊かれた浩一さんは、復讐に囚われていた一ノ瀬浩一は死んだ、嘘が嘘でなくなるまで嘘をつき続けると答え、パスポートを振って隆さんと別れました。

車椅子の興三さんは、30年前の事件のことを知ったマスコミの記者たちに囲まれていたのですが、何も答えずに通り過ぎていました。帰宅した隆さんは、30年前の事件と仁科家は本当に関係ないのかと妻と娘に訊かれ、浩一さんに答えていたように、関係ないと、家族を守るための嘘をついていました。

USBメモリー内の研究データがカズキさんによって改ざんされていたために売ることができなかった詐欺師のユウジさんは、仁科家からの2千万円?を安いと嘆いていたのですが、浩一さんの失踪に落ち込んでいたハルカさんは、オウムの言葉を聴いて浩一さんがタイに戻っていることに気付き、浩一さんの相棒としてタイに行くためにお店を飛び出していました。

脚本は後藤法子さん、演出は三宅喜重さんでした。

最後、タイに戻っていた浩一さんは、第1話の頃のような詐欺師としての活動を再開していました。

「嘘」が飛び交いながら二転三転する展開がまさに「嘘の戦争」らしく思えましたし、面白い最終回でした。主な登場人物の全員がバランス良く活躍していたように思いました。

嘘は嘘をつく人や嘘をつかれる人を傷つけるけれど、嘘をつく人や嘘をつかれる人を守る面もあるというようなことが、同じくらいの重さで描かれていて、「嘘」が完全な「悪」にならない感じも良かったです。

結局、最終回で逮捕されたのは六車さん一人で、六車さんが会長の罪を証言したのかどうかはよく分からないのですが、会長はマスコミに追及されてはいたものの、捕まってはいませんでした。30年前の会社員殺しと「千葉陽一」の家族殺しの事件の真相が明らかになりつつあるのかどうかも不明です。でも、浩一さん自身は、会長が少しでも絶望を感じ、謝罪の言葉を述べたということで、会長への復讐の目的を達することはできたようでした。

会長の興三さんはどうなのか分かりませんが、仁科家の晃さんと隆さんと楓さんは浩一さんと出会ったことを前向きに捉えていましたし、浩一さん自身も親の仇の子供たちと出会って、復讐の計画を進める中で、成長したということなのだろうと思います。草なぎ剛さんの演じる主人公の浩一さんと同じくらい、藤木直人さんの演じる隆さんや安田顕さんの演じる晃さん、山本美月さんの演じる楓さんという、浩一さんの親の仇の仁科家の子供たち3人が魅力的に描かれていたところも、良かったのだと思います。

浩一さんが最後まで詐欺師であり続けるという終わり方も、良かったように思います。生きていくということは「嘘の戦争」が続いていくということなのかもしれません。最後まで面白く見ることができて良かったです。良い最終回でした。
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Author:カンナ
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