「小さな巨人」第1話

TBSの新しい「日曜劇場」のドラマ「小さな巨人」の第1話を見ました。初回は25分拡大版で放送されていました。

「半沢直樹」や「ルーズヴェルト・ゲーム」のスタッフによるドラマということで、今回の「小さな巨人」を見るのを私も楽しみにしていました。

警視庁の捜査一課長になることを目指している強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己さん)は、捜査本部の事件を解決した夜、祝勝会として前捜査一課長で今は所轄の芝警察署の署長をしている三笠洋平(春風亭昇太さん)と料亭で会食をしていると、三笠署長が高卒の叩き上げだと悪口を言っていた、現捜査一課長の小野田義信(香川照之さん)が現れました。香坂さんの後輩の刑事で捜査一課長付運転担当を務めている山田春彦(岡田将生さん)が連れて来たのでした。

会食を終えた香坂さんは、料亭の門の前で、芝警察署の刑事の渡部久志(安田顕さん)が「刑事の勘」で追っていた、自殺をしたとされている女性の元交際相手でナカタエレクトロニクス社長の中田隆一(加藤晴彦さん)を見かけ、女性(佐々木希さん)と車で料亭を出ようとする中田さんを飲酒運転の疑いで呼び止めました。しかし、警察が到着する前に中田さんは車を出してしまいました。

翌朝、大手IT企業ゴーンバンクのニュースサイトには、飲酒をした刑事が車を傷つけたとの記事が掲載されました。香坂さんは、警視庁警務部の監察官の柳沢肇(手塚とおるさん)に呼び出され、飲酒をしたのかと問い詰められました。香坂さんが黙っていると、柳澤監察官に呼び出された上司の小野田捜査一課長がやって来て、香坂さんについて、昨夜の宴会で飲酒をしたと記憶していると証言しました。三笠前捜査一課長や小野田現捜査一課長とお酒を飲んだのは確かに香坂さんでしたが、香坂さんは、「敵は味方のフリをする」と話していた小野田さんに裏切られた形となったのでした。

捜査一課長になる予定だったエリートの香坂さんは、警察の名誉を傷付けたとして、所轄の芝警察署への異動を命じられました。芝警察署へ正式に赴任する前日、香坂さんが挨拶のために芝警察署へ向かった日、ゴーンバンク社の社長の中田和正(桂文枝さん)が誘拐されるという事件が芝警察署の管轄内で発生し、犯人は社長の身代金を息子の隆一に届けさせようとしていました。本庁の警察官たちが立ち上げた捜査本部に香坂さんや渡部さんたち芝警察署の刑事たちも参加することになったのですが、小野田捜査一課長から、指示を出すまでは動いてはいけないと所轄の刑事たちに命じられました。

渡部さんが中田隆一を追っていたのは、亡くなった風見京子(富永沙織さん)が防犯カメラに映らない技術を完成させる間際だったことを父親の風見康夫(長江英和さん)から聞き、男に振られたぐらいで死ぬような娘ではない、娘の死について調べ直してほしいと熱心に頼まれていたからでした。

自分たちには何もできないと考えていた芝警察署の刑事たちに、香坂さんは、再調査を指示しました。幼稚園で聞き込みをした渡部さんは、園児の一人から、公園で帽子が動くのを見たという証言を得ました。香坂さんと渡部さんは、小野田さんの部下の山田さんに見張られながら公園を調査し、中田社長の持ち物が道の脇に落ちているのを見つけ、中田社長を誘拐したと思われる帽子をかぶっていた人が身長190㎝以上の人だということを確認しました。

渡部さんは、誘拐犯は風見京子さんの父親の康夫さんだと考えました。しかし、香坂さんと渡部さんが康夫さんを訪ねようとしたのは、先に公園から姿を消していた山田さんが本庁に報告した後でした。本庁の刑事たちは、康夫さんの会社の資料も、娘の京子さんの自殺に関する芝警察署内の資料も押収していました。

小野田捜査一課長は、香坂さんに、昇進試験を受ければ合格するから必ず受けに行くようにと言いました。父親(木場勝己さん)の遺志を継いで捜査一課長を志していた香坂さんは、中田社長を誘拐した康夫さんを助けたい渡部さんに本庁からの指示を待つよう言ったのですが、翌日の試験の日、試験会場へ行くのをやめて、芝警察署へ向かいました。そして、独自に動こうとしていた渡部さんに、自分たちにしかできないことがあると、康夫さんに自首をするよう説得することを提案しました。

渡部さんは、パソコンから康夫さんにメールを送りました。康夫さんは、誘拐した中田社長から娘の死の真相を聞き出そうと毒のカプセルを見せながら中田社長を脅していたのですが、タブレットに届いた渡部さんからのメールを見て、渡部さんに電話をかけました。外では小野田捜査一課長が指揮する部隊が突入の命令を待っていました。小野田さんの命令で、舞台は突入し、中田康夫さんを確保しました。芝警察署の渡部さんも、本庁の刑事に取り押さえられました。康夫さんは、突入される直前、渡部さんに自首をすると告げていたようでした。

小野田さんは、技術が盗まれた風見京子さんの死の真相よりも、風見京子さんの開発した技術を盗んだ可能性のある大企業のゴーンバンクの社長のほうを守ろうとしていました。康夫さんは、逮捕される直前に毒入りカプセルを自ら飲んで意識不明の状態に陥っているということでした。

そうして、小野田捜査一課長の命令に従うことは警察官として死ぬことだと考えるようになっていた香坂さんは、芝警察署の刑事として、小野田一課長と正面から対決する覚悟を決めました。

脚本は丑尾健太郎さん、脚本協力は八津弘幸さんと成瀬活雄さん、音楽は木村秀彬さん、演出は田中健太さん、監修は福澤克雄さんでした。主題歌は、平井堅さんの「ノンフィクション」という曲でした。

初回なので、登場人物の紹介という側面も多かったのではないかと思います。似たような服装をした登場人物が多い上に役職名が憶え辛く思えるというのは、(昨年の映画「シン・ゴジラ」もそうでしたが)「組織」を描くドラマでは仕方のないことなのかもしれないなとも思います。

ただ、「小さな巨人」の第1話の物語そのものは、とても面白かったです。主人公は長谷川博己さんの演じるエリート刑事の香坂さんなのだと思うのですが、安田顕さんの演じる所轄の刑事の渡部さんも主人公と同じくらい活躍していました。

警察組織内の確執を描くドラマのようなのですが、本庁の圧力に負けない所轄の刑事たちの矜持がかっこいいドラマなのかなと思いました。

「敵は味方のフリをする」というキャッチフレーズも良いと思います。香坂さんの同期の藤倉良一(駿河太郎さん)は、左遷された後の香坂さんにも少しは協力しているようでしたが、山田さんは小野田さんのほうに付いていました。“裏切り者”がどこに紛れているか分からないということなのだろうと思うのですが、少なくとも芝警察署の渡部さんはそのような裏切り者にはならないといいなと思います。

風見エレックの技術を盗んだ疑いのあるIT企業ゴーンバンクの社長誘拐事件は、一話完結の事件ではないようでした。次回にも続くようでした。

香坂さんの妻の美沙(市川実日子さん)と母親の真由美(三田佳子さん)の場面は、全体の中ではほのぼのとしている感じでした。

予告によると、来週も拡大版で放送されるそうです。拡大版にしなくてもいいのではないかとも思えるのですが、次回もまた楽しみにしていようと思います。


ところで、これはドラマとは全く関係のないことなのですが、報道によると、トルコで行われた大統領の権限を拡大し強化する憲法改正の国民投票の結果、賛成票が反対票を僅かに上回り、反対する勢力への弾圧を強めているエルドアン大統領が勝利宣言を出したのだそうです。憲法改正により、エルドアン大統領による事実上の独裁政権への道が開かれるようになるということでした。

先日の新聞記事にもトルコの憲法改正案の要点が紹介されていたのですが、緊急事態条項とか、自民党の憲法改正草案に盛り込まれているようなこともいくつか入っていたので、そのような改憲草案を考えていた自民党の議員さんたちは今トルコを羨ましく思っているのではないか、もしも自民党の改憲草案がいつか国会で成立したなら、日米物品役務相互提供協定(ACSA)を締結して日本への攻撃がない場合にもアメリカ軍へ弾薬を提供することを可能にした与党の安倍政権の支持率が約50パーセントある(本当でしょうか)という日本も、これからのトルコのような事実上の独裁国家になるのかもしれないと思いました。

第二次世界大戦前の世の中のように、独裁的な政権の成立を市民の半数が支持するというような流れが世界各国で起きているのだとすると、これは第三次世界大戦の予兆的な流れになってしまうのかなとも思います。少なくとも日本の平和は、今のところは約72年間続いているということになりますが、敗戦後に成立した日本国憲法下の体制を全否定したいらしい今の政権のような政権が残されていくのなら、80年も続かないのかもしれません。未来のことなので、どうなるのかはまだ分かりませんが、トルコの国民投票の結果を聞いて、また少し不穏な空気が近付いて来ているような気がしました。
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