「Love music」の「小沢健二ライナーノーツ」のこと

先日の日曜日の深夜、フジテレビでは「Love music 特別篇 小沢健二 ライナーノーツ」が放送されていました。

昨年には「Love music 特別編 宇多田ヒカル ライナーノーツ」が放送されていましたが、今回は約30分ではなく、約1時間の特集となっていました(「Love music」は、4月から深夜12時台の放送となったようです。私は深夜0時45分頃の放送時間には見ることができなかったので、録画をしておいたものを後で見ました)。この「ライナーノーツ」の中で、“オザケン”の音楽の魅力を、三谷幸喜さんや二階堂ふみさん、フジファブリックの山内総一郎さん、ceroの高城晶平さんと荒内佑さんと橋本翼さん、スチャダラパーのBoseさんが語っていて、その映像のコメントを、小沢健二さんは、「強い気持ち強い愛」の頃のことを思い出すという、パークハイアット東京という新宿のホテルの一室で聴いていました。

三谷幸喜さんが「堂本兄弟」で「流星ビバップ」を歌っていた映像が衝撃的だったのですが、その時の放送を私も見ていたような気がします。「流星ビバップ」の一曲しか知らないという三谷さんの、オザケンの歌詞の構成が「天城越え」に似ているという説も面白く思いました。小沢健二さんは、言葉は信じることができるもの、きちんと選んで判断すれば言葉は届く、と話していました。

音楽を聴いた人が、たった一曲でその作者の心情とつながったような気持ちになるということは、例えば小説や小論文の場合でも、小さな工芸作品の場合でも、あることなのかもしれないなと思いました。

二階堂ふみさんは、「今夜はブギーバック」が好きなのだそうです。いろんな人が少女に戻ることができる曲だと話していました。最近笑ったことは何かと質問された小沢健二さんが、3歳の子供との会話を挙げていたのも、何だか良かったです。「明日学校へ行って」が日にちを数える単位になるとか、『こどもの詩』みたいだなと思いました。

今の日本の「お笑い」の笑いのツボは共有できていないという小沢健二さんの、共有できないものがあるということは別の共有を持つ上での代償だと思っているというような話も、なるほどなと思いました。

山内総一郎さんは、「ぼくらが旅に出る理由」の「しばし別れる」の「しばし」の死生観が良いと話していました。小沢健二さんは、歌の上手い下手は分からない、心情を届けるのが歌の目的と話していたのですが、本当にそうだなと思いました。歌の上手い人の歌が必ずしもみんなに聴かれるわけではないということとも、何か関係があるのかもしれません。

小沢健二さんは、岡崎京子さんのコメントが入っていたら、と残念そうにしていて、岡崎京子さんの未完の『森』という漫画作品の絵の中に入ったようなスタジオで、東京スカパラダイスオーケストラのGAMOさんとのコラボレーションで、「ドアをノックするのは誰だ?」を披露していました。2次元のモノトーンの森の中で歌っているという感じが、何だかおしゃれでした。

私はceroというバンドを知らなかったのですが、そのceroの高城さんと荒内さんと橋本さんは、「愛し愛されて生きるのさ」や「ホテルと嵐」や「1つの魔法」を好きな曲に挙げていて、アルバム『Eclectic』が好きだと話していました。小沢健二さんは、今までのたくさんの音楽が新曲の「流動体について」につながっていて、今ポップスを作ったのは、ceroさんのような人たちがいるからだと話していました。今までにした悪いことは?という質問には、悪いことをしなきゃいけない時期があるのを許してくれたという人たちに、ありがとうございますと言っていました。

このようなことを思うと、改めて人は一人で生きているのではないのだなと思います。

Boseさんのことは、小沢健二さんは、当時の音楽家たちは技術を隠していたけれどBoseさんはヒップホップのことを全部教えてくれたという風に話していました。「今夜はブギーバック」の音楽は、「包むようなハーモニー」の「ハー」の音ができたことで完成されたのだそうです。Boseさんは、タモリさんも好きな曲として、「さよならなんて云えないよ」を挙げていました。前向きな詞は前向きの裏に冷たくて乱暴で怖いことを抱えていないと出ないということをタモリさんは感じ取っているということでした。「ある光」については、小沢健二さんの友人のBoseさんは、曲になっていなかったら小沢健二さんの精神が危ないと思ったと話していました。

小沢健二さんは、日本の良くないところはどこかという質問には、人の足を引っ張って平等になろうとするところだと答えていました。自分とは違う人を認めて放っておくことができるようになると良いと思うと話していました。「流動体について」について、三谷さんは、ファンが求めるものと新しいものとのバランスを評価していて、Boseさんは、「ある光」の続きだと評価していました。「もしも間違いに気がつくことがなかったのなら?」と、小沢健二さん自身が「間違い」だったとしたことを面白がっているようだったのですが、小沢健二さんは、この歌詞の言葉が出た時、やったなと思ったと楽しそうに話していました。

そうして、「流動体について」が披露されていました。良い歌です。最後、“オザケン”の曲で好きな曲は何かと訊かれた小沢健二さんは、少し考えて、「天使たちのシーン」と答えていました。「天使たちのシーン」も、とても良い歌です。今後については、「生活」をしながら何かをしようと思うと話していました。きちんと「生活」をするということを、家族や身近な人たちとの日常を、今の小沢健二さんはとても大切にしているのだなと思いました。かっこいいです。

「LOVE MUSIC」の司会は、「水曜歌謡祭」の頃や夜11時台の放送の頃と同じく歌手の森高千里さんとアンジャッシュの渡部健さんだったのですが、今回の「ライナーノーツ」は(宇多田ヒカルさんの時もそうでしたが)「LOVE MUSIC」の中の番組という感じに作られていて、「LINER NOTES」のロゴも音楽も構成も、おしゃれですてきな印象でした。小沢健二さんは最後に、「エモい」番組になってしまったという風なことを言って笑っていたのですが、そのようなかっこいいオザケンの特集を私も見ることができて、楽しかったです。
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Author:カンナ
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