「正解するカド KADO: The Right Answer」第1話から第3話

東京MXテレビやBSフジで4月から放送されている、「正解するカド KADO: The Right Answer」というアニメ作品を見ています。

東映制作のオリジナルアニメだそうです。

国際会議へ向かう外務省の総合外交政策局国連政策課の首席事務官で交渉官(ネゴシエーター)の真道幸路朗(声・三浦祥朗さん)の乗った旅客機(飛行機)が羽田空港を離陸した直後、突如上空に謎の立方体が現れ、乱気流に巻き込まれたように激しく揺れながら巨大な立方体の中に取り込まれてしまいました。しばらくして停止した機内で目を覚ました真道さんは、部下の花森瞬(声・斉藤壮馬さん)を残して一人で旅客機の外に出ようとするのですが、そこはまだ立方体の内部で、出口は見当たりませんでした。そこに未知の存在(声・寺島拓篤さん)が出現しました。252人の乗客の命を守るべく「ヤハクィザシュニナ」と名乗るその存在との交渉を試みた真道さんは、人類との接触を望むヤハクィザシュニナから日本政府と話がしたいと頼まれ、その仲介役を引き受けました。

羽田空港に出現した謎の立方体を「カド」と呼ぶことにした日本政府は、乗客を安全に救出するため、人間の脳に直接語りかけるように話すヤハクィザシュニナの通訳となった交渉人の真道さんの指示を受けて、話し合いの場として指定された羽田空港に徭沙羅花(つかいさらか、声・M・A・Oさん)を派遣しました。空港に殺到したマスコミの記者たちが見守る中、真道さんと共に日本政府との交渉の席に着いたヤハクィザシュニナは、自身を「ノヴォ」という異方(宇宙の外側の高次元世界のような場所)からの存在であること、「カド」が異方とこの世界との境界であることを説明し、異方とこの世界とをつなぐ球状の物質「ワム」を取り出すと、それが無尽蔵に電力を作り出す様を人類に見せ、その小さなガラス玉ような物質を大量に人類に供与すると提示し、「人よ、どうか正解されたい」と迫るのでした。

脚本は野崎まどさん(崎の文字は可の上が立のものです)、演出は渡辺正樹さん、りょーちもさん、齋藤昭裕さん、作画監督は真庭秀明さん、総監督は村田和也さんという作品です。オープニングテーマは徭沙羅花 starring M・A・Oの「旅詩」という曲で、エンディングテーマはHARUCAさんの「永遠のこたえ」という曲でした(エンディングの映像は、少し昔のアニメのような印象を受けます)。ナレーションはなぜか(なぜか、と言ってはいけないかもしれませんが)俳優の上川隆也さんです。

「正解するカド」という謎のタイトルが気になって、何気なく見始めたアニメです。江戸川乱歩の小説『少年探偵団』を原作とした作品という理由で見始めた「TRICKSTER -江戸川乱歩『少年探偵団』より-」を途中で挫折してしまったため、深夜の30分アニメを見るのは久しぶりです。「正解するカド」は今は第3話まで放送されていて、私は第1話から見ているのですが、第1話の放送前に放送されたらしい第0話?は未見です(第0話があったことに気付きませんでした)。

第1話を見た時には、面白いのかどうかよく分からない話のようにも思えていたのですが、話に少し慣れてきた第2話からの第3話の内容は、急にSFと社会派の要素が強くなっていて、単純に面白く思えました。

ヤハクィザシュニナが世界各国の人の中でまず日本人に接触したのは、他の国に比べて物質的に豊かであるために心理的にゆとりがあり、「ユノクル」という心の方向性や共感性がヤハクィザシュニナのそれと近いからということが理由のようでした。ヤハクィザシュニナという存在が、宇宙人なのか未来人なのか神なのかは分かりませんが、宇宙の中の地球に生きる人類よりは賢く、高度な文明を持っていて、自身と接触することによって人間を「進歩」させたいと思っているようでした。アニメの物語の中のテレビ局の取材班の人が言っていたように、「未知との遭遇」です。

東日本大震災で周辺の町の土地を放射能で汚染させてしまう大爆発事故が起きても原子力発電所を今の日本政府が再稼働させたがっているように、都市に生きる人類の生活には電力が欠かせなくなっているのだとするなら、無尽蔵に電力(電気エネルギー)を作り出すことができる物質というのは、人類にとって、また各国の為政者たちにとって、とても魅力的なものなのだろうと思います。

地球上の全ての人類を「進歩」させるために現れたらしいヤハクィザシュニナ(光のような存在として現れたので、異方での在り方が単体なのか複数体なのかもよく分かりません)が、人類をどこへ導くのか、あるいは魅力的なものを与えられた人類が欲望のために「進歩」できずに自滅することになるのか、人が選ぶべき「正解」とは何なのか、SF的な部分も含めて、続きが気になります。

「フル3DCGアニメーション」の絵は、きれいなのですが、小さい頃からセル画のアニメを見てきた私には、CGアニメの絵の何かぬるぬるとしたような動きには、まだあまり慣れません。先日に見た映画「アナと雪の女王」のようなディズニーのCGアニメーションの絵もまだ、見始めてしばらくの間は慣れないのです。

面白いのは、登場人物の絵(キャラクターデザイン)に、実際にいそうな人と少女漫画風?の人が混ざっているところです。真道さんやヤハクィザシュニナや徭沙羅花さんや物理学者の品輪彼方(声・釘宮理恵さん)は、いかにもアニメらしいというか、少女漫画の絵のようなデザインなのですが、「カド」の出現という未曽有の事態に対応するため首相官邸に集結した政治家などの政府関係者は、どちらかというとリアルな人のように描かれています。自民党の石破茂衆議院議員に似ている登場人物もいますし、特に総理大臣の犬束構造(声・中博史さん)は、2000年に急逝した小渕恵三元総理大臣に似ているように思えて、何となく、少し嬉しく思いました(小渕恵三さんは、突然の脳梗塞で亡くなったということなのですが、総理大臣の中では良い総理大臣だったという印象があります)。

突然の大きな出来事に政府関係者が対応をするという点では、昨年の映画「シン・ゴジラ」にも少し近いのかもしれませんし、専門用語も多くて、登場人物たちの名前や役職名なども少し憶え辛いというか、少し難しく思える部分もあるのですが、同じような未曽有の出来事でも、それが「ゴジラ」と異なるのは、「ヤハクィザシュニナ」が人と対話をすることができるというところなのかなと思います。「正解」のための「思考を続けること」と共に、相手に思いを伝えるための言葉をどのように使うかというような「コミュニケーション」の問題もこの作品のテーマの一つになっているのかなと思いました。

毎回の感想を書くことはできないかもしれないのですが、落ち着いた雰囲気で見やすいですし、録画をしつつ、展開が遅いような早いような「正解するカド」の不思議な物語の続きを、私ももう少し見ていこうと思います。
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