「犯罪症候群 SEASON1」最終回

フジテレビの「オトナの土ドラ」のドラマ「犯罪症候群 SEASON1」の最終回(第8話)を見ました。

警視庁人事二課の環敬吾(渡部篤郎さん)は大企業の社長である高梨道治(竜雷太さん)の側近の桜井(相島一之さん)に会いに行きました。元刑事で探偵の武藤隆(玉山鉄二さん)の未成年に殺された妹の婚約者だった刑事の鏑木護(谷原章介さん)は、高梨社長の息子で絵本作家の高梨道典(高橋光臣さん)とその妻の美和(前田亜季さん)の子供の和樹(大村優怜さん)を身代金を受け取った後に殺害した犯人が身代金は贋金だと主張していることに疑問を感じ、再捜査を求めたのですが、捜査本部は解散してしまいました。

美和さんの出て行った部屋で自暴自棄のように暮らしていた道典さんは、訪ねて来た武藤さんに、犯人たちの死刑回避を訴えようと思う、そしていつか出所した犯人を殺そうと思うと話しました。あなたには僕の気持ちは分からないでしょうと言う道典さんに、武藤さんは、1年前に妹が未成年者に殺されたこと、犯人を殺そうとしたことを打ち明け、復讐しなくて良かったと思うと言ったのですが、どうして復讐するのをやめたのかと不思議そうに聞いていた道典さんから、本当にそう思っていますかと訊かれ、動揺していました。

規則に背いて犯人の一人の山名に単独で話を訊いた鏑木さんは、山名が全ての札束に「無効」と書かれていたと言ったことを、武藤さんにも教えました。桜井さんのスマートフォンに環さんの番号から電話がかかってきているということに気付いた武藤さんは、桜井さんを尾行し、印刷工場へ向かいました。印刷工場の職員は桜井さんが来たかどうかを隠していました。武藤さんは、夜、誰もいなくなった印刷工場に侵入し、ある化合物の缶を見つけました。

それは、時間が経つと文字が浮かび上がるようにする薬剤だったようでした。武藤さんは、高梨社長に会いに行き、どうしてそのようなことをしたのかと訊きました。すると社長は、1億を稼ぐのは大変なのだということを話し始め、そのような1億円を犯罪者には渡したくなかったと答えました。そして、和樹君の命よりも1億円のほうが大事だったのかと言う武藤さんに、高梨社長は、殺されるとは思っていなかった、私は1億円も孫も失った、私も被害者なのだと訴えました。武藤さんは唖然として、それを息子さんの前でも言えますかと社長に言って別れました。

道典さんと暮らしていた部屋を出て和樹さんの遺骨を持って一人で歩いていた美和さんは、少年犯罪被害者の会を訪ね、矢吹響子(木村多江さん)に犯人への憎しみの気持ちを打ち明けたようでした。アパートに戻った美和さんは、帰宅した道典さんに出て行ったことを謝ると、お願いがあると言って、道典さんにも矢吹さんに会ってもらいました。矢吹さんから、憎しみは風化しない、と言われた道典さんも、犯人への憎しみの気持ちを矢吹さんに打ち明けたようでした。二人が帰った後、矢吹さんは、二人の犯人への憎しみは深いと、牧田浩文(板尾創路さん)に話しました。矢吹さんと牧田さんは、道典さんと美和さんの復讐の手助けをしようとしていました。

鏑木さんは環さんに、武藤さんを酷い目に合わせたらただで済まなくなるのはあなたのほうですよと言い、環さんはそのような武藤さんを不思議そうに見て、鏑木さんの目が武藤さんの「獣」の目に似ていることに気付きました。

桜井さんは、妻に何を言ったのかと訊きに来た道典さんに、社長に頼まれて道典さんと離婚してほしいと言ったと正直に答えました。道典さんは、本当の父親よりも、いつもそばにいた桜井さんのほうを、本当の父親のように密かに思っていたようでした。桜井さんは、社長のことを尊敬してこれまでついて来たけれど、今度のことはどうしても納得がいかないと道典さんに話して悔しがっていました。

その後、高梨社長のいる社長室を誰かが訪ねて来ました。環さんに会った武藤さんは、環さんに、印刷会社で化合物を見つけたことを話したのですが、環さんは、それはもういいという風に言って、高梨社長と国会議員と大臣の贈収賄の証拠を掴んだことを武藤さんに話すと、高梨社長が殺された、犯人の息子は逃亡中だと教えました。

驚愕し、頭を抱える武藤さんに、環さんは、武藤さんが桜井さんを追い詰めてくれたおかげだと感謝していました。武藤さんは、逃げている道典さんを捜し、会いに行きました。道典さんは、復讐して良かった、僕は父を殺す運命だった、復讐して満足していると武藤さんに言いました。道典さんは、息子を殺された被害者であると同時に、父親を殺した加害者として、武藤さんの前から去って行きました。

環さんは、所轄に異動になった鏑木さんから、武藤さんを利用するなと脅すような口調で言われました。武藤さんと屋上で会った環さんは、自分は警察官として全ての犯罪をなくしたいと思っていると、同じような志を持つ武藤さんを利用した理由を話しました。環さんに共感していた武藤さんは、次の仕事をは何ですかと環さんに言い、環さんについて行きました。

脚本は谷口純一郎さん、監督は都築淳一さんでした。

憎しみは風化しないとか、復讐はしてもしなくても地獄だとか、そのような登場人物の言葉が重く、印象的でした。

憎しみと復讐の“正義の殺人”の連鎖は、断たれた方が良いものだとは思いますが、でも、実際に、自分が大事な人間を殺されたり傷つけられたリした被害者になったなら、復讐をしたくもなってしまうのかもしれないなと思いました。

無期懲役は終身刑とは異なりますし、終身刑は死刑の代わりにはならないですし、死刑が被害者本人や被害者の家族の復讐の役割を果たしているのかどうかも分かりません。例えば、死刑執行のボタンを被害者遺族が押すことを選択できるような制度があれば、死刑に復讐の意味が付け足されることになるのかもしれないとも思うのですが、死刑制度が復讐であっていいのかどうかもよく分かりません。

このドラマに登場した殺人犯たちも、現実の日本では、死刑とはならないような気がします。先日の報道によると、裁判員制度で裁判員になった一般の人たちが恐ろしい話を聞きながら苦しんだ末に死刑が妥当ではないかと判断をしても、国家資格を持った裁判官たちに、前例がないという理由で覆されてしまう事例が何例もあるそうです。私には詳しくは分かりませんが、普段のニュースなどを見ていると、殺人者の中ではお金や物品の強盗殺人犯が、強盗殺人ではなかったとしても一人ではなく二人以上を殺した殺人犯が、死刑となる可能性が高いような気がします。個人の尊厳を奪うような性犯罪者のほうが酷いように思えるのですが、なぜか日本の法律ではお金や高価な品物を奪う強盗殺人犯のほうがより重罪であるようです。

武藤さんの妹がなぜ殺されたのか、道典さんの妻の美和さんや桜井さんは道典さんが父親を殺した後どうしているのかなど、描かれていないままになっている部分もありますが、東海テレビとWOWOWの共同制作の「犯罪症候群 SEASON1」は、よくできているドラマであるように思いました。救われない展開も多く、見ていて辛い気持ちになることもありましたが、淡々とした描き方も含めて、良いドラマだったように思います。

ドラマの合間のCMのところでは、今回から「犯罪症候群 SEASON2」の予告編が流れていたのですが、犯罪被害者の会に出入りしているようだった刑事の鏑木さんが被害者たちによる復讐を手伝う殺人者になっているようだったことに少し驚きました。そして、そのような予告映像を見たことにより、第8話の中の鏑木さんが今までの鏑木さんの雰囲気とは少し違っている理由も分かったような気がしました。

続編の「犯罪症候群 SEASON2」の物語の主人公は、鏑木さんだそうです。見ることができるなら、6月から始まるというその第1話を私も見てみようと思います。


ところで、昨日の報道によると、「改正自衛隊法(自衛隊法の一部を改正する法律)」が参議院の本会議で与党の賛成多数で可決・成立し、この法律によって、自衛隊の中古の装備品を他国に無償で供与したり貸与したりすることができるようになるのだそうです。他国がその国の戦争や紛争において、日本の自衛隊の武器を使って誰かを殺傷することも、これからはあり得るのだそうです。また、全国の自衛隊を一元的に指揮する「陸上総隊」という統一司令部が、今年の末までに創設されることも盛り込まれているそうです。

昨日には、南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に従事していたという陸上自衛隊施設部隊の方々の最後の40人が無事に帰国したということも報道されていましたが、与党の推進する「改正安全保障関連法」や「改正自衛隊法」によって、日本の自衛隊の方々が戦争や紛争に参加する状況が近付いてきていそうにも思えて、少し怖いように思いました。先日、日本外国特派員協会の会見の中で自衛隊の「制服組」のトップの河野克俊統合幕僚長が、安倍首相が自衛隊の存在を憲法9条に明記する改正案に言及したことを「統幕長という立場から申し上げるのは適当でないが、一自衛官として申し上げるなら、自衛隊の根拠規定が憲法に明記されるのであれば非常にありがたいと思う」と発言したことについて、稲田防衛大臣などは、個人の感想だから問題はないと擁護しているのですが、「一般論です」や「個人の見解です」を公の場で多用して説明をごまかすようになった与党の議員さんたちによってこのように公権力を持つ側の人々の思想信条の自由や言論の自由というようなものへの意識が変化させられていくとしたなら、それも何となく怖いことであるように思えました。首相や防衛大臣や幕僚長に従わなくてはいけない自衛隊の方々の安全がこれからもちゃんと守られていくといいなと思います。
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