被曝事故や退位の特例法、詩織さんの話、チバニアンのこと

昨日の報道によると、茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターの燃料研究棟で、ケースの中で調査をしようとしていたステンレス製の容器の蓋を開けた際にビニール袋が突然膨らんで破裂してプルトニウム239やアメリシウム241という放射性物質が飛散するという事故(事件?)が起き、その粉を吸い込んで放射性物質に汚染されてしまったという5人の作業員の方のうち、一人の方の肺からは1万4千ベクレルのプルトニウムが確認されて、もう一人の50歳代の方の肺からは2万2千ベクレルのプルトニウムが確認され、これは国内史上最悪の内部被曝事件だということでした。50歳代の方の体内に取り込まれた総被曝量は、36万ベクレルと推計されているのだそうです。

NHKのニュースに出ていた東京大学の教授は、健康被害は少ないだろうと軽視していたのですが、原子力規制員会の伴信彦委員は、テレビ朝日の「報道ステーション」などで伝えられていた会見の中で、決して軽微なものではない、半端な状況ではない、線量限度を超えた被ばくはほぼ確実だと話していました。放射線医学総合研究所の執行役の方は、発がんのリスクが上がるというのは、今までの科学的知見の中では、はっきりしている、かなり長期にわたって健康を診ていく必要があると話していました。

5人の方は、放射線医学総合研究所で放射性物質の排出を促すためのキレートという薬剤の投与などの治療を受けているそうです。日本史上最悪という放射能汚染がその薬で治るのかどうかは私にはよく分からないことではあるのですが、その方たちの人権や生存権や幸福追求権のような権利や財産が守られていくといいなと思います。

東日本大震災の後にもこのような被曝事故が起きている一方で、参議院の本会議では、インドへの原発輸出を可能にする「日印原子力協定」の承認案が、自民党や公明党などの賛成多数で可決・承認されたのだそうです。核不拡散条約(NPT)に加盟せずに核兵器を開発し保有しているインドに、日本はこれから原子力技術を提供することになるのだそうです。インドで「日印原子力協定」に反対するインドの市民の方のデモが行われているということが以前に報道されていましたが、市民の反対を無視して行われるものであるなら、酷いことだなと思います。例えば、もしもいつかインドで日本の原発の事故が起きた時、福島県から他県に避難した被災者の住宅支援を打ち切るような日本政府は、インドの方たちにどのような責任を取るのでしょうか。


昨日には、NHKで国会中継の放送がありましたが、それは(「共謀罪」や「刑法改正案」や「加計学園問題」のほうではなく)参議院の特別委員会で、天皇陛下の退位(政府は、天皇陛下が皇位を譲る「譲位」ではなく、「退位」と呼ぶと決めたのだそうです)に関する「特例法案」についてのものでした。自由党以外の党の賛成によって、「全会一致」で可決したそうです。「皇室典範」を改正するべきという考えの自由党(代表は小沢一郎さんと山本太郎さん)は、衆議院でも参議院でも、「『特例法』による退位」には反対ということを貫いたということなのだろうと思います。「特例法」での対応に反対していた民進党や共産党は、天皇陛下の早期退位の思いを叶えるために、「『皇室典範』の改正」を頑なに拒否する自民党や公明党の側に折れたということなのだろうと思います。

「女性宮家の創設の“検討”を政府に求める付帯決議」というものも、賛成多数によって可決されたそうなのですが、菅官房長官は、古来から続く「男系男子」の皇位継承を引き継ぐと発言したそうです。安倍首相やその仲間の議員の方たちは、「女性宮家」の創設を、女系天皇につながるとして反発しているのだそうです。「女系天皇」というのは、「女性天皇」とは異なる意味の言葉で、「男性天皇」の娘(男系女子)が天皇になる「女性天皇」の、その娘(女系女子)や息子(女系男子)が天皇になることを意味する言葉だそうです。女性の天皇というは過去に8人いるそうなのですが、政府は、日本の天皇は古来から「男系男子」に皇位が継承されていると主張しています。でも、「男系」だということは、どのように証明されているのでしょうか。昔のことなので、分からないことのほうが多いように思いますが、神話をそのまま信じる、ということが、今の「天皇制」にも必要なことだということなのかなとも思います。

私は、象徴天皇というお役目を果たされている今の天皇皇后両陛下を、日本にとって有り難い、とてもすばらしい存在だと思っています。でも、その理由は別に「男系男子」だからではありません。日本の国民に寄り添うお姿を時々メディアなどを通じて拝見していて、とても立派な方だと思うからです。安倍首相や菅官房長官たちのように?、天皇家(皇室)を男系男子の皇統が代々続いているからという理由で敬うということは、例えば、昔の時代にある地域で社会的差別を受けていた家系に生まれた方を今もその血によって差別するということと同じことになってしまうのではないかとも思うのですが、どうでしょうか。


昨日には、男性も女性も同じく、あるいは性別や年齢に関係なく誰でも性暴力の被害者や加害者になり得ることや、被害者の告訴がなくても犯人を起訴することのできる親告罪が創設されたことなどが盛り込まれた、明治40年から110年間変わっていなかったという刑法の改正案が、衆議院法務委員会で可決したそうです。

昨夜のTBSラジオの「荻上チキ・Session-22(セッション22)」では、司会の荻上チキさんとフリーアナウンサーの南部広美さんが、元TBS記者の山口敬之というジャーナリストから性犯罪の被害を受けたということ、重い腰を上げて犯罪捜査を行った東京の高輪警察署の警察官たちが令状を取って山口氏を逮捕しようとした直前に警察上層部からの命令が下るという異例の事態によって突然山口氏の逮捕が見送られ、検察によって山口氏は不起訴となったという趣旨のことを記者会見を開いて訴えた詩織さんへインタビューを行った様子が放送され、「性暴力被害と司法やメディアの問題とは」について話し合われていました。

詩織さんと友人の鈴木さんは、事件の当日からの出来事を順を追って、落ち着いて丁寧に話していたように思います。詩織さんは、自分の身に起きたことや、とりあえず駆け込んだ産婦人科病院の対応、助けを求めに行った警察署の対応、事件の証拠を集めるために独自に行ったタクシー会社への調査、ホテルの防犯カメラに映っていた自分を連れて歩く山口氏の姿、記者会見に臨む前のこと、記者会見中のこと、記者会見後のこと、インターネット上に溢れた自分への誹謗中傷のことなどを、分析しながら話していました。

病院にもよるのかもしれませんが、予約を入れていない女性への対応が雑な産婦人科病院の話や、よくあることだと性暴力の訴えを受理しようともしない警察署の話など、そのようなこともあるのかと驚いたのですが、リアルにも思えました。最初に行った警察署の警察官は、詩織さんの話を最後まで聞いた上で上司にもう一度最初から話すよう言い、その上司は最後まで話を聞いた後、管轄外だからと詩織さんをたらい回しにして事件の起きた地域の警察署へ行って話すよう言い、その高輪署では、当初は捜査をする気のなかった警察官たちが、ホテルの防犯カメラの映像を見て、これは事件性があると、ようやく(無神経な質問で詩織さんの精神を時々傷つけながらも)捜査を始めてくれたのだそうです。しかし、逮捕令状を取っていよいよ逮捕をするという時、警視庁の上層部が逮捕を止める命令を下したのでした。

TBSのドラマの「小さな巨人」の所轄刑事さんたちのように、高輪署の警察官の方たちは、山口氏を逮捕できなかったことを悔しく思っているのでしょうか。それとも、自分たちは上司の命令に従っただけだと思うだけで、詩織さんの苦しみのことは何とも思っていないのでしょうか。

私は、性暴力の被害者として現在の司法の在り方やおかしさを訴えるために記者会見を行った詩織さんが、インターネットなどで悪口を言われていることを知らなかったので、そのことにも少し驚いたのですが、日本では、服装や髪形や態度などにおいて、被害者はこのような状態であるべきだという“理想の被害者像”?というものがあるという荻上チキさんや詩織さんの指摘に、確かにそのようなところはあるのかもしれないなと思いました。詩織さんは、警察官の方から、泣いたり怒ったりしないとあなたが本当のことを言っているのかどうか分からない、とも言われたそうです。

被害者はこうであるべき、というような奇妙な考えが視聴者(あるいは第三者や傍観者)にあるというのは、学校などで起きた「いじめ」の話の時にも、約72年前の戦争時代の話の時にもそうであるように思いました。被害に遭うほうが悪いとか、なぜすぐに訴えなかったのかとか、どうして加害者よりも被害者のほうを責めるのでしょうか。ラジオの中で話していた詩織さんは、何度も「自分の落ち度」を気にしていて、それがラジオを聴いていた私には辛く思えました。詩織さんは、山口氏を逮捕できないということの理由について、警察官から、法律上被害を実際に受けているところの映像がないと起訴できないと説明され、それを信じてしまっていたそうなのですが、記者会見の前にそのことを弁護士さんに話したところ、間違っていると指摘されて、その警察官に騙されていたということに気付いたのだそうです。

性犯罪の被害者や加害者に性別や年齢や外見は関係なく、異性の間だけではなく同性の間にも事件は起こるということも、番組では言われていました。ラジオを聴いていて、詩織さんには被害後の辛い日々支えてくれた鈴木さんという友人の方がいて良かったと思いました。ジャーナリストであったというところも、良かったのではないかと思います。コミュニケーション能力の高いジャーナリストの詩織さんでさえ事件当日(翌日)にはパニックになったということですから、もしも私が被害者だったなら、私は詩織さんのように行動を起こすことができるだろうかと思いました。

詩織さんは、気持ち悪さから自分の身体を洗ってしまったということを、証拠保全の関係では失敗したと、後悔していました。私もよく知らないのですが、今は事件の証拠保全のための「キット」というものもあるのだそうです。何というか、今は犯罪の被害者の年齢も低年齢化しているので、幼稚園や小学校、性犯罪の被害者や加害者にならないための教育をしたり、被害者になってしまった時の対応の仕方などを教えたりしたほうがいいのではないかなと思いました。学校で一斉に習えば、忘れないだろうと思います。

先日、深夜に起きていて何気なくラジオを点けた時、TBSラジオの「おぎやはぎのメガネびいき」(起きていた場合のこの時間にはニッポン放送の「岡村隆史のオールナイトニッポン」と迷います)の中で、痴漢が駅のホームから線路に飛び降りて逃走するという事件があったことについてだと思うのですが、痴漢をする人を批判していた矢作さんが、日本では、借りたら返しなさいとか、片付けなさいとかいうことは小さい頃から教え込まれるのに、電車の中で女性を触ってはいけないとは教えられてないから教えたほうがいいのではないかということを話していて、勝手に他人に触るな、とは常識的なことのようにも思えますが、確かに幼稚園などでちゃんと習ったことはないなと、矢作さんの話を面白く思いました。

刑法改正案では、「強姦罪」という名称を「強制性交等罪」という名称に変更し(また「等」が入っていますが)、罰則を厳しくして、今の強姦罪の刑の下限を懲役3年から5年に、強姦傷害と強姦致死については懲役5年から6年に変えるのだそうです。詩織さんの被害の場合は、「強姦罪」ではなく「準強姦罪」ということですが、その違いは、加害者の使った手法の違いによるのだそうで、法定刑は同じなのだそうです。性犯罪者は死刑か終身刑になったほうがいいのではないかと思ってしまうような私には、5年や6年という刑期では、短いように思えます(例えば小学校1年生で被害に遭った人の場合には、小学校を卒業する前に犯人が外に出てくる場合もあるということになります。被害者にとって、これは怖いことであるように思います)。

昨夜の「セッション22」では、詩織さんに訴えられたものの不起訴処分となった、安倍首相の友人でもあるというジャーナリストの山口敬之さんからの返答と反論のメールの文章も読み上げられていました。山口氏の文章には「法に触れる事は一切していません」と書かれていたのですが、詩織さん(山口氏は「当該女性」と呼んでいました)に対して性的なことは一切していない、とは書かれていませんでした。番組では、荻上チキさんが、性犯罪の加害者とされ警察や検察の判断で不起訴処分となった山口氏について、「推定無罪」なのだということを繰り返し聴取者に伝えていました。

「推定無罪」というのは、有罪と決るまでは無罪と推定される、という近代の刑法の原則だそうです。疑わしきは罰せず、です。詩織さんへのインタビューを行った荻上チキさんは、山口氏については「推定無罪」だとした上で、「推定無罪」ということがあったとしても、それは、報道機関が事件の疑惑を報道することとも、被害者の辛い気持ちに寄り添うこととも相反するものではない、矛盾するものではないと話していました。そうだろうと思います。

山口氏は、というか、安倍首相関連の疑惑の関係者はみんな、疑惑が報道された後、それまでテレビの中によく出ていた人も、急に表に(公の場に)姿を見せなくなっているように思います。疑惑がただの疑惑で「嘘」であると言うのなら、そのことを公の場ではっきりと言ったほうが良いのではないかなと思います。


ところで、これはまた全く別のことなのですが、昨日の報道によると、国立極地研究所や茨城大学や千葉大学などの研究グループが、国際標準模式地として、地球の磁気のS極とN極が反転した痕跡の残る千葉の市原市の養老川沿いの崖に見える「千葉セクション」と名付けられた地層を、国際地質科学連合に申請すると発表し、申請が通ると約77万年前から約12万年前の地球の地質年代が「千葉の時代」を意味する「チバニアン」と名付けられることになるのだそうです。申請の結果は、来年に分かるのだそうです。

イタリアも申請しているそうで、イタリアに決まった場合はイオニア海に因んだ「イオニアン」となるそうなのですが、「チバニアン」という名前を聞いて、何となく、『三銃士』の「ダルタニャン(ダルタニアン)」や、滋賀県彦根市の「ひこにゃん」を思い出し、もしもまたゆるキャラが作られることになる場合は(近年多いので)、千葉県にはチーバくんという犬に似たキャラクターがいるそうなので、今度は猫に似たチバニャンが作られるのかななどと思いました。

地球の磁気が反転することを「地磁気逆転」と言うそうです。過去の約360万年の間には、少なくとも11回、地磁気は反転したことがあるのだそうです。磁石会社の工場で磁石が作られる時のように、ぱっとS極とN極が作られるのかなとも思ったのですが、地球の磁場の場合にはそうではなく、少しずつ変わっていくのだそうです。少しずつ変化していくのなら、体調不良になることもないかもしれません。あるいは、急にどこかが治ることもあるかもしれません。「チバニアン」と呼ばれる「千葉時代」が地球史に刻まれることになるのかどうかは分かりませんが、最近言われている巨大隕石が地球に落ちてくるかもしれない話もそうですが、何だか壮大だなと面白く思いました。
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