「フランケンシュタインの恋」第9話

日本テレビの日曜ドラマ「フランケンシュタインの恋」の第9話を見ました。

第9話は、「山部呼六」だった“怪物”になる前の記憶を取り戻した深志研(綾野剛さん)が生放送のラジオ番組で120年前の出来事を語る話でした。

120年前、貧しい農家に生まれ、コレラで家族を失った山部呼六は、周囲の人たちに助けられながら育ち、その人たちへ恩返しがしたいと独学で医者の資格を取り、東京で医者として働いていたのですが、医者として仕事をするうちに、世の中には医者が治療できない病気のほうが多いと知り、細菌学を学ぶために富嶽伝染病研究所で細菌の研究を行う医学博士の深志研太郎(斎藤工さん)を訪ね、深志博士のもとで働くことになりました。

深志博士が山部呼六を受け入れることにしたのは、人付き合いが苦手な自分の代わりに研究所の患者の世話をしてもらうためでした。患者に接し、新鮮な野菜を食べてもらおうと考えた山部呼六は、農地を貸してくれるよう地元の地主たちを訪ねて回る中で、地主の娘のサキ(二階堂ふみさん)と出会い、農地を研究所に貸すよう父親を説得した後呼六さんの畑仕事を手伝うようになったサキさんのことを好きになりました。サキさんも山部呼六を好きになりました。サキさんは、患者さんたちが助かるようにと祈るために、研究所の近くにお地蔵さまを置きました。

一方、人と接するのが苦手でいつも一人でいる深志博士は、山奥の小屋で、細胞を活かし続ける菌を作り出すという不老不死の研究を行っていたのですが、ある日、研究所を手伝うようになったサキさんから、孤独な自分の生き方について、先生を尊敬する、先生は何か大きなものに支えられている、先生はそのままでいいと思うと言われて初めて自分が正当に評価されたように感じたらしく、呼六さんを好きなサキさんのことを好きになっていきました。

呼六さんとサキさんが深志博士の感情に気付かないでいたある日、呼六さんは細菌に感染して吐血しました。深志博士は、山部呼六がいなくなればサキさんは自分を好きになるのではないかと考えていました。しかし、呼六さんが死亡すると、サキさんは自殺をしようとしました。サキさんの自殺未遂にショックを受けた深志博士は、山部呼六を蘇らせようと、自身の不老不死の研究の成果を山部呼六の死体で試すことにしました。

そうして、山部呼六の死体は注入された細菌と雷の電流によって復活し、深志博士が連れて来たサキさんと会って菌を撒き散らし始めた山部呼六は、自身の菌でサキさんを殺してしまったのでした。

深志博士の感情は、深志博士のノートに書き残されていたものです。深志研がラジオで話している間、稲庭聖哉(柳楽優弥さん)は一人で山奥の小屋へ向かい、山部呼六と津軽さんの先祖のサキさんの写真の挟まっていた深志博士のノートと、深志研を生み出した当時の古い赤いキノコの菌の入ったガラスのシャーレを発見しました。

僕は人間の「恋」から生まれたのです、だから僕も人間に「恋」をすることができたのだと思います、と深志研が告白をし終えると、ラジオ局のスタッフは深志研の話を否定するよう天草純平(新井浩文さん)に指示を出したのですが、ラジオパーソナリティーの十勝みのる(山内圭哉さん)は続けるようにと言い、天草さんは、よく本当のことを話してくれました、と深志研に言いました。深志研は、怪物だから人間の良さが分かった、天草さんを信じて良かった、とお礼を言い、十勝さんたちにもありがとうございましたと感謝してラジオ局を後にしました。

夜、菌を持ち帰った稲庭先輩と病院の前で合流した深志研は、津軽継実(二階堂ふみさん)の病室へ向かいました。稲庭先輩は、深志博士の作り出した菌は無害で、研さんが時々出していた赤いキノコに似ていると説明し、その時の感情でなら人に触れても大丈夫だろうと話しました。深志研がピンク色の菌を撒き散らしながら恐る恐る昏睡状態の津軽さんの手を握ると、津軽さんはゆっくりと目を覚ましました。

脚本は大森寿美男さん、演出は狩山俊輔さんでした。

今回もまた、「恋」という言葉が多く使われていたような気がします。

「恋」とは、それほど勧められるべきものなのでしょうか。誰かへの複雑な感情を「恋」という言葉で括った瞬間にそれは「恋」でしかなくなってしまうという風にも思えますし、また、「恋」と呼びさえすれば全てが許される、あるいは無罪になるという感じが、私にはあまり良いことであるようには思えないのですが、このドラマのタイトルにも「恋」が入っているので、「恋」が多くなるのは仕方のないことなのかもしれません。

それでも、第9話も良かったです。

「フランケンシュタインの恋」は、人に接するのが苦手で一人で不老不死の研究を続けていた「深志研太郎博士の恋」でもあったのだなと思いました。

深志研によって昏睡状態から目を覚ましていた津軽さんの脳の血管の病気は、治ったということなのでしょうか。予告によると、次回には稲庭工務店に保健所の人々がやって来るようでした。深志研がどのような選択をするのか、最終回の物語も楽しみにしたいと思います。
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