「あなたのことはそれほど」最終回と、昨夜の「NEWS23」の報道のことなど

TBSの火曜ドラマ「あなたのことはそれほど」の最終話(第10話)を見ました。初回と同じく、15分拡大版で放送されていました。

最終話では、一人暮らしを始め、初恋の人から不倫相手となった有島光軌(鈴木伸之さん)に「選ばれなかった」ことを自覚した、眼科クリニックで医療事務として働く29歳の渡辺美都(波瑠さん)は、離婚届を役所に郵送すると連絡してきた夫の渡辺涼太(東出昌大さん)がまだ離婚届を出しておらず、涼太さんを訪ねた母親の三好悦子(麻生祐未さん)からは二人の結婚式の時の写真を部屋に飾ったままであることを教えられて、複雑な思いに駆られていました。

その一方で、子供が生まれた後も不倫を続けていた夫を軽蔑する妻の有島麗華(仲里依紗さん)に実家に帰られてしまった有島さんは、美都さんとの不倫関係を完全に終わらせ、妻の実家に朝晩毎日通いながら、麗華さんと子供を本当に愛しているのだということを熱心に訴え続けていました。

脚本は吉澤智子さん、演出は金子文紀さんでした。ドラマの原作は、いくえみ綾さんの漫画『あなたのことはそれほど』です。

涼太さんの自分への愛情に得体の知れない怖さを感じていた美都さんは、最後に食事をしたいと屋台のおでん屋さんに誘われ、気楽な気持ちで食事をしながらも、涼太さんから離婚届の証人を頼まれた親友の飯田香子(大政絢さん)も涼太さんを何だか怖いと感じていたことを知って改めて怖く感じていたのですが、自殺をするほどではなかった涼太さんの気持ちも、少しずつ美都さんから離れていたようでした。

美都さんと涼太さんが離婚するのかしないのかの状況が拮抗しているような雰囲気の最終回だったのですが、美都さんは、自分の都合によって離婚を提案したり白紙に戻そうとしたりする美都さんを「みっちゃんらしい」と考えていた涼太さんに振られるような形で、離婚に至っていました。握手をした美都さんの手を振り払うように話した涼太さんが、去って行く美都さんのほうを振り返らずに外した指輪を遠くに投げ捨てる場面が、すっきりと前向きな印象でした。

麗華さんの実家を訪ねて来た有島さんが、子供の顔を見るために麗華さんの布団の上に仕事のスーツのまま正座していた場面は、不衛生であるように私には思えてしまったのですが、自分と子供を裏切った有島さんを麗華さんが許すことにした結末は、良かったように思います。有島さんは、当然のことながら、不倫相手の美都さんよりも妻の麗華さんのことを好きで、そのことをちゃんと麗華さんに伝えるということを頑張っていました。麗華さんは、結婚する前や結婚したばかりの頃とは少し違う感情で、子供の父親でもある有島さんを好きになったようでした。

夫の横山良明(山岸門人さん)からいつもバカ扱いされ、“ママ友”の麗華さんの夫と不倫をする美都さんを苦しめるために「怪文書」を作って配っていた横山皆美(中川翔子さん)は、その後、皆美さんの苦しみを知って改心したらしい夫と仲良く歩いていました。もうすぐ二人目の子供が生まれるようでした。良性の腫瘍の手術を終えて病院を出た麗華さんと付き添いの有島さんは、病院の前で横山夫妻と遭遇したのですが、横山夫妻はにこやかに会釈をしただけでした。

横山夫妻の様子を見た麗華さんの、いろんな夫婦がいるのね、という言葉が、まさにこのドラマの描いていたことを表すものなのだろうと思います。夫婦にはいろいろな形があるのだということを、このドラマを見ていて改めて思いました。

「不倫」がテーマになっていて、私には少し苦手に思えてしまうような場面も時々あり、毎回の感想を書くことはできなかったのですが、それでも何となく見続けることができたのは、登場人物たちの複雑な感情が、誰を悪者にするということもなく、丁寧に描かれていたからなのではないかと思います。「ドロドロ」にもならず、少女漫画的な雰囲気も残しつつ、ドラマを見ている人が自分ならどうするだろうと考えることもできるような、普遍的な、結婚前後の?人たちの物語になっていたところが良かったような気がします。

美都さんが離婚をした1年後、3か月ぶりに彼氏ができた、と美都さんの一人暮らしのアパートの部屋で話していた香子さんが、昔に好きだった人と比べようとする美都さんに、あの頃の私が好きだった人は今の私にとってはただの幻だと答えていたのも、良かったです。

香子さんの新しい交際相手は、美都さんの勤める眼科クリニックの眼科医の花山司(橋本じゅんさん)でした。香子さんと花山先生が下見に来ていた結婚式場?で、美都さんは女性を連れた涼太さんと遭遇し、軽く挨拶をしてすれ違ったのですが、女性は涼太さんの再婚相手ではなく、会社の後輩でした。涼太さんは仕事でその場所を訪れていました。

涼太さんを好きだった同僚の小田原真吾(山崎育三郎さん)とも前のように友人に戻ったらしい涼太さんは、小田原さんから、一人でバス停に立つ美都さんがいることを教えられたのですが、「いいのか?」と訊かれると「それほど」と答えて笑っていました。

「それほど」何なのか、「それほど好きじゃない」のか、「それほど気にならない」のか、涼太さんの「それほど」の内容は私にはよく分からなかったのですが、“家庭内ストーカー”となっていた涼太さんが、美都さんと距離を置くことができている感じには、少しほっとしました。

「運命の恋は、まだ知らない」美都さんは、まだ「運命の恋」を追いかけているようでもありましたが、一番好きな人とは幸せにはなれない、という呪いが宿命であるなら、途中で諦めない限りは、美都さんの望みは永久に叶わないということなのかなと思います。でも、一番好きな人から、自分が二番目か三番目に好きな人とか、それほどには好きではない人だとか思われているとしたなら、美都さんに傷つけられ続けていた涼太さんのように、辛い気持ちになるのかもしれません(東出さんの演じる涼太さんの不気味さも面白かったのだと思いますが、先日に亡くなった野際陽子さんの出演していた昔のTBSのドラマ「ずっとあなたが好きだった」の、佐野史郎さんの冬彦さんに似ているという噂は、少し違うような気もしました)。

不倫の恋愛?が扱われたドラマとしては、「ポケベルが鳴らなくて」という緒形拳さんと裕木奈江さんのドラマが私には印象的でした。「ポケベル」は結局使ったことがないままなのですが、主題歌も好きでした。昔に見たドラマなので内容はうろ覚えなのですが、とても好きで見ていたということは憶えています。今見たなら、ドラマの印象はまた少し変わるのかもしれません。「ずっとあなたが好きだった」にしても、「ポケベルが鳴らなくて」にしても、今のドラマにも面白い作品はあると思いますが、昔に見たドラマは面白かったなと思います。


ところで、昨夜の「NWES23」でも扱われていましたが、一昨日のNHKの「クローズアップ現代+」では、学校法人・加計学園の獣医学部新設問題に関する調査を行っている文部科学省で職員の方たちの共同フォルダから「10/21萩生田副長官ご発言概要」なる文書が新たに見つかったということが報じられていました。官邸が徹底的に調査を行うと宣言し、文部科学省が調査を行い、その結果、官房副長官の一人の萩生田光一さん(加計学園の千葉科学大学の名誉客員教授でもあり、内閣人事局長でもあるそうです。加計孝太郎理事長と安倍首相が友人であることは知らなかったと国会で嘘をついていました)の指示を示すような新文書が出て来たのであるのなら、萩生田官房副長官が激怒したとしても、それを受けて松野文部科学大臣や義家文部科学副大臣が新文書をただの覚書だとか言って否定して、萩生田官房副長官に謝罪をするというのは、おかしなことであるように思いました。調査した結果出てきた文書がメモや覚書だとしても、それをもとに職員の方たちが行政の仕事を進めるのだとするのなら、それは公文書になると思います。個人のメモだから、という風に軽んじるのはおかしいです。

文科省の職員の方が出した加計学園の獣医学部の新設に関する官邸や内閣府の関与を示す文書を、官邸や内閣府が否定し、文科大臣や文科副大臣が謝罪までするのなら、安倍首相を議長とする国家戦略特区の諮問会議や、文部科学省は、加計学園のみに決まったというのを一旦やめて、獣医学部新設の審査を透明性の高いものにするために、もう一度初めから、獣医学部を作りたい学校を募集するところも含めて、全部やり直すことにすればいいのではないかなと思います。

基準が曖昧なままの「共謀罪」の創設を含む組織犯罪処罰法改正案が与党の強行的な採決によって可決・成立した国会の閉会後の、19日の夕方にNHKで生中継されていた(私は録画をしておいたものを後で何となく見ました)約40分ほどの安倍晋三首相の記者会見は、(国会の質疑応答の時のように)安倍首相が一方的に自分の考えを述べるタイプのもので(「人づくり」という発言にまた少しぞっとしましたが)、最後のほうの記者たちからの質問も弱いもので、しかも1列目の記者さんたちばかりが質問の機会を与えられているという印象でした(1列目以降の記者たちは、本当に記者さんたちだったのでしょうか。ただ黙って聞いているだけで良かったのでしょうか)。国民に丁寧に“説明”していきたい、と安倍首相は会見の中で言っていましたが、具体的にいつどのように“説明”を行うかは言いませんでした。フジテレビの「ユアタイム」に出演していた中谷元防衛大臣は各自でインターネットで調べてというようなことを言っていたのですが、それでは政府(安倍内閣)が国民に対して説明責任を果たしたことにはならないように思いますし、酷いなと思いました。安倍首相の先日の記者会見を「謝罪会見」としているメディアもありましたが、本気で自分が悪いと思って国民に謝っているというような感じはしませんでした。「印象操作」とか、野党を貶める言い方もこれまでと同じで、東京都議会議員選挙などがなかったなら特に謝るつもりもなかったのではないかと思いますし、謝罪というよりは弁明の会見だったのではないかなと思います。安倍首相の記者会見の中継後のスタジオの解説者が、安倍首相や今井尚哉首相秘書官とも親しいと言われているNHKの政治部の岩田明子記者だったことにも少し驚きました。

安倍首相がテレビの報道番組で「党首討論」のようなことを行わなくなったのは、以前の討論会の時のように、追及されて失敗することを恐れているためなのかもしれません。野党は安倍首相を議長としたトップダウン方式の国家戦略特区の在り方を問題視していますが、構造改革特区などのその他の特区のことは特に問題視していないそうです。今年の4月から司会が武田真一アナウンサーと鎌倉千秋アナウンサーになったNHKの「クローズアップ現代+」は、昨年の3月までの国谷裕子さんの頃の「クローズアップ現代」に戻るかのように、頑張っているように思いますが、文科省の職員の方が国会の会期中に新文書を出し、今回の新文書の特集が国会の会期中に放送されていたなら、もっと良かったのではないかとも思いました。

官邸や内閣府の人々は、森友学園や加計学園についての調査の結果、自分たちにとって都合の悪いものが出てきた場合にはこれからも(愛媛県今治市に建設中である獣医学部の新設が未認可という大学の開学予定の来年の4月頃までは特に?)全否定をしてなかったことにし続けるつもりなのかもしれません。あるいは、「内閣改造」の際に萩生田さんのような自民党内の加計学園の利害関係者が安倍首相夫妻を残して一旦引き下がることになるということもあるのかもしれません。

安倍首相の会見が夕方にあって、その30分後に大阪地方検察庁が森友学園の籠池前理事長の家宅捜索を行うことが伝えられて、その夜の9時頃から大阪地検特捜部による家宅捜索が始まり(メディアのカメラが先に籠池家に入って取材を行っていたのは良いことだと思いました)、夜10時に「クローズアップ現代+」の加計学園と萩生田副官房長官の新文書のスクープ特集が始まり、萩生田氏側は激怒し、松野文科大臣と義家文科副大臣は堂々とせずになぜか萩生田氏への謝罪を行い、籠池家での大阪地検特捜部の捜索は明け方頃まで続いていたというような一連の流れは、何だかすごいなと思いました。

TBSの取材に応じていた籠池前理事長は、安倍首相会見後の大阪地検による家宅捜索を「国策捜査」だと言っていました。私は「国策捜査」という言葉を知らなかったので、籠池さんの造語なのかなとも思っていたのですが、実際に使われている言葉でした。政治的な意図のもとでとにかくある人物の訴追を行うために進める検察の捜査のことを指す言葉だそうです。籠池前理事長は、国策捜査だから検察が逮捕しようと思ったら道端の石ころを蹴っただけでも道路交通法違反で逮捕されるというようなことを話しているのを聞いて、なるほどなと思いました。沖縄の辺野古の在日米軍基地建設の反対運動など、政府の政策に反対するデモを行っている方たちが、公務執行妨害という罪で時々逮捕されているのも、似たようなことなのかもしれないなと思いました。

「民主主義」に穴を開けようとする人々と「民主主義」を守ろうとする人々との戦いが続いているのだろうと思います。前文部科学省事務次官の前川喜平さんやアメリカのコミー前FBI長官のように、勇気を持って堂々と政権の間違いを告発できる方がもっと現れるといいなと思います。昨年には「ポストトゥルース(ポスト真実)」という言葉をよく聞きましたが、現代の、日本の安倍政権やアメリカのトランプ政権では(他にもあるかもしれませんが)、公平や公正、透明性や真実、国会や記者会見や三権分立の体制が蔑ろにされてきているという実態は、やはりあるのかもしれません。

昨日には、小池百合子東京都知事が、築地と豊洲のどちらも活かすために、築地市場の豊洲市場への移転と築地市場の再開発を決めたというようなことも報道されていましたが、豊洲市場への築地市場の移転と空いた築地の土地の商業地利用というのが石原元都知事や舛添元都知事の都議会自民党の策で、小池都知事の策はそれとよく似ているようにも思いますし、どちらも活かすことができるのかどちらも中途半端になるのか、豊洲市場を市場の本拠地としていずれ築地市場が潰されてしまうということなのか、よく分からないような気がしました。築地市場をこれまで通りに普通に営業しながら、少しずつ工事を行ってきれいに直していくという案のほうが、築地市場を歴史のある市場として残すためには良いのではないかと思います。お金の話も大事かもしれませんが、お金の話ばかりになってしまうと、東京ガスの工場の跡地に生鮮食品を扱う市場を作るのは本当に安全なことなのかという、当初の問題から離れてしまうような気がします。

そして、昨夜の11時27分頃には、大分県の南部の佐伯市で震度5強の地震が起きたそうです。臨時速報にはっとしました。報道によると、大きな被害はなく、四国電力が再稼働した愛媛県の伊方原子力発電所3号機にも影響はないということでした。昨年の4月の熊本と大分の大地震の続きの余震なのかどうかはよく分かりませんが、前震ではないといいなと思います。

あと、19日には元SMAPの(まだSMAPのような気がしますが)稲垣さんと草なぎさんと香取さんがジャニーズ事務所を辞めることが決まり、中居さんと木村さんは残るらしいという報道がありましたが、昨夜のニュースで伝えられていた、木村拓哉さんの運転する車がバイクに追突するという玉突き事故を起こしていたということにも驚きました。少し坂道になっている道路に止まっている時に考え事をしていて、ブレーキから足が少し浮いてしまったということでした。誰も怪我をしていないということなので、そのことは良かったと思うのですが、いろいろ大変だなと思いました。
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