「過保護のカホコ」第1話

日本テレビの新水曜ドラマ「過保護のカホコ」の第1話を見ました。初回は10分拡大版で放送されていました。

ドラマの主人公は、大学卒業を控えた21歳の根本加穂子(カホコ、高畑充希さん)なのだと思うのですが、ドラマのナレーション(心の声?)は、カホコさんの父親で保険会社に勤めるサラリーマンの根本正高(時任三郎さん)でした。カホコは一人っ子で、両親の愛情を一身に受けて育ち、毎日夕食時には自分の子供の頃のイベントの映像を両親と見直して楽しんでいたのですが、専業主婦の母親の泉(黒木瞳さん)の助けがなくては朝起きることも自分で洋服を選ぶことも駅まで行くこともできないので、父親は泉さんと同じくらい娘のカホコのことを大切に思って甘やかしながらも、その生活力の無さを心配していました。

そのようなある日、大学の就職課にいたカホコは、同じ大学に通う画家志望の麦野初(はじめ、竹内涼真さん)が落とした赤い絵の具の容器を拾い、食堂で再会した初さんと話しているうちに、お前のような過保護の人間がいるから日本がダメになるのだと批判され、意味をよく理解しないままショックを受けていました。娘から初さんの話を聞いた正高さんは、自分が思っていたことをカホコに言ったてくれた人がいるのかと心の中で少し感心していました。

カホコには、カホコの誕生日を会を開いて祝うたくさんの親族がいました。母方の親族は、祖父の並木福士(西岡徳馬さん)と祖母の初代(三田佳子さん)、母親の妹で並木家の次女の国村環(中島ひろ子さん)とその夫で交番勤務の警察官の衛(佐藤二朗さん)、泉さんの妹で並木家の三女の富田節(西尾まりさん)とその夫で救命医の厚司(夙川アトムさん)とその一人娘でプロのチェリストを目指す糸(久保田紗友さん)です。父方の親族は、祖父の根本正興(平泉成さん)と祖母の多枝(梅沢昌代さん)、正高さんの妹で40歳の頃に離婚して戻ってきた根本教子(濱田マリさん)です。

女王のような(と夫の正高さんが思っていました)仕切り屋の泉さんは、自宅マンションの場所からある一定の範囲までを自身の縄張り?としていて、その範囲内では強気に振る舞うことができるのですが、その範囲外へ行く際には、車の運転を夫に代わってもらわなければ行くことができないようで、範囲外にある夫の実家ではとても大人しい人に変貌するようでした。

泉さんは、妹の娘にチェロの才能があることをあまり快く思っていなかったのですが、カホコは、従妹の糸さんのチェロの音を聴き、自分には他人に自慢できるような才能や取柄がないということを実感して少し落ち込んでいたようでした。

泉さんに頼まれた正高さんがコネ入社を相談した会社からも不採用となったカホコは、泉さんから、就職活動はしなくていいということだ、これからは花嫁修業をしようと説得され、就職活動を辞めることにしました。

大学の庭で一人で母親の手作りのお弁当を食べていたカホコは、以前初さんに問われた、何のために働くのか、の答えを通りかかった初さんに尋ねました。カホコから就職活動を辞めて花嫁修業をすると聞いて呆れた初は、働いたことがない奴には分かるわけがないと、カホコに自分のアルバイトのティッシュ配りの仕事とピザの宅配の仕事の一部を押し付けました。初の指示通りに動いて仕事を終えたカホコは、お腹が空き過ぎて倒れ、深夜のファミリーレストランで初に食事を御馳走してもらい、仕事をした後の食事がいつもとは違う風においしいということを知りました。そのまま店内(24時間営業でしょうか)で眠ってしまったカホコが目を覚ますと、テーブルの向かいの席では初が眠っていて、テーブルの上にはスケッチブックが置かれていました。そこには眠っている自分の姿が描かれていて、その絵を見たカホコは衝撃的に感動し、初さんには絶対に画家になってほしいと伝え、初さんに背負われて眠ったまま帰宅した後、連絡の取れなくなっていた娘を心配していた両親には「人を幸せにする仕事」をしたいと伝えていました。

脚本は遊川和彦さん、演出は南雲聖一さんでした。エンディングで流れていた主題歌は、星野源さんの「Family Song」という曲でした。

このドラマを見る前、脚本が遊川和彦さんだと知った時、勝手に少し心配な感じもしてしまっていたのですが、初回は意外と、と言ってはいけないのかもしれませんが、最後まで安心して見ることができました。

両親に愛されて過保護に育った大学生のカホコさんと、カホコさんを過保護的に育てた両親が共にそれぞれ「自立」をしていくというような、親離れ・子離れの話なのかなと思いました。親族が多いので、親族の群像劇風になってしまうと大変かなと思うのですが、家族とは何か、というような部分が中心にしっかりと描かれるのなら、良いドラマになるのではないかなとも思いました。時任さんの演じる父親の正高さんの心の声のようなナレーションも良かったように思います。

「純粋培養」の感じで育ったというカホコさんは、純粋で素直で、少しぼんやりで、不器用だけれどやると決めたことは熱心に行動して懸命にやり遂げる人で、すぐに眠くなるけれど、良い子なのだと思います。大学に友達はいない様子でしたが、友達がいなくて困っているという風でもありませんでした。別の学部の初さんとの出会いをきっかけに、家族がいない外の世界に踏み出し、人を幸せにしたいという夢?を実現するべく動き出すことになるようでした。プロの画家になるという夢を追うことに少し迷っていた初さんは、その夢を叶えることを、カホコさんの突然の応援を受けて決意したようでした。

「過保護」というのは保護をし過ぎると書きますが、どこまでが「普通の保護」で、どこからが「過ぎた保護」になるのか、私にははっきりとは分からないように思えるところもあります。過保護の家庭に育ったとしても、カホコさんのような人(良い意味でも、あまり良くない意味でも)になるのかどうかは、その人自身の性格によるのではないかなと思います。早い段階で過保護の親に反発して独立する人もいるかもしれませんし、特に反発しないままの人もいるかもしれません。例えば、学校には同級生もいますし、本がたくさん並んだ図書館もありますし、親の影響のみで育つというのは難しいことのようにも思うのですが、同級生や本やドラマや音楽などの影響を少しも受けていないという人も、もしかしたらいるのかもしれません。少なくとも第1話のカホコさんは、読書が趣味の人という感じでもありませんでした。

過保護に育った「箱入り娘」や「箱入り息子」は、純粋で素直な良い子だというイメージもあるのかもしれないと思いますが、あるいは、もしもカホコさんがもう少し理屈っぽくて、潔癖で、慎重な性格だったとしたなら、この作品はどのようになるのだろうということも、少し思いました。

カホコさんが家族の中でも社会的にも自立をしていくドラマになるのかなというのは、昨夜のドラマの一視聴者だった私の単純な予想なので、もしかしたら間違っているかもしれません。「人を幸せにしたい」と思い始めたカホコさんが何になるのかはまだ分かりませんが、芸術家になることを目指している人は初さんと糸さんと二人います。何となく面白いのか、少し複雑な気持ちになっているのかはよく分からないのですが、少し不思議なカホコさんの次回の物語も見てみようかなと思いました。


ところで、このドラマの放送時間と重なっていた夜10時からのNHKの「クローズアップ現代+」のテーマ(サブタイトル)は、「シリーズ トランプのアメリカを行く 中満泉・国連事務次長に聞く」でした。内容は、武田真一アナウンサーと中満泉さんとの対談で、国連で採択された「核兵器禁止条約」に反対した日本政府は唯一の戦争被爆国としてこれからどのように世界の核軍縮の問題を考えていくのかという趣旨のことを話し合うものでした。良い内容だったと思うのですが、ただ、このサブタイトルでは、番組の内容が核兵器禁止条約や核軍縮の話だということがすぐには分からないのではないかなとも思いました。
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