人権活動家の劉暁波さんが亡くなったこと

昨夜の10時20分頃、テレビの画面にニュース速報が出て、2010年に獄中でノーベル平和賞を受賞した、中国の民主化を求める人権活動家の劉暁波さんが、出国の願いが叶わないまま、多臓器不全で亡くなったことを知りました。劉さんは、61歳だったそうです。危篤状態であるということは一昨日にも伝えられていましたが、もしも、中国共産党政府によって長期間捕まっているようなことがなかったなら、日本を含めた海外の病院で癌の治療を受けることができていたなら、劉さんはもっと良くなっていたかもしれませんし、もっと長く生きることができたかもしれません。酷いことですし、人権活動家の方が政府による弾圧で拷問を受けたり死亡させられたりするという現実があることを、改めて怖く思いました。

中国では、与党の共産党政府を批判する多くの方が捕まっているそうですが、中国以外の国でも、起きることかもしれません。日本でも、在日アメリカ軍の普天間飛行場の辺野古への移設計画や東村高江のヘリパッド建設計画に反対する沖縄県の山城博治さんという方が抗議活動中に威力業務妨害などの罪で逮捕・起訴され、約5か月間という異例の長期拘留の間に病気になったそうなのですが、家族さえ会うことができないようにされていたのだそうです。私はこのことを、以前のTBSの報道番組の特集(だったように思います)で見るまで知りませんでしたが、日本でもこのようなことが起きているので、「共謀罪」を含む改正組織犯罪処罰法が施行されたこれからは、もっと起きるかもしれません。国会で説明することができなかった安倍内閣の金田法務大臣は、この法律について「処罰範囲は限定的で、恣意的な運用はできない仕組みだ」と話しているということですが、施行された11日には、全国の検察庁に対し事件受理や裁判結果など各運用段階の報告を求める大臣訓令を出したそうで、法律の条文としてそのことが書き込まれていないのだとするなら、「恣意的な運用」ができてしまう抜け道は残されているということでもあるような気がします。

昨日には、金田法務大臣が二人の死刑囚の死刑を執行したということも報じられていましたが、再審請求を行っている死刑囚が死刑に処せられるというのは、異例のことなのだそうです。

安倍晋三首相が衆院予算委員会の閉会中審査に出席することになった、という報道もありました。自民党の竹下亘国会対策委員長は拒否したものの、安倍首相の意向でそれが覆ったということのようなのですが、先の前川喜平前文部科学省事務次官が参考人招致されていた国会閉会中審査の頃の情報番組で、ジャーナリストか記者の解説の方が、自民党幹部が国会の開催を一度拒否し、それを“安倍首相の意向”として覆すのではないかと予想していたのを聞いていたので、その人の説は当たっていたなと思いました。支持率の低迷を直すためのものらしい安倍内閣改造は、安倍内閣総辞職ではないので、安倍内閣そのものはそれほど変わらないのではないかなと思います。


ところで、民進党の代表の蓮舫さんは、党内からも出ている「二重国籍問題」の疑いを晴らすために、今月の18日にも戸籍謄本の一部を公表するという予定なのだそうです。一市民の私は、特に蓮舫さんに「二重国籍」の問題があるとは思っていませんし、仮に「二重国籍」だったとしても、それが悪いことであるとは思いません。

国会議員に立候補する人は日本国籍を持っている人と決まっているそうなのですが、二重国籍の人がダメだとはなっていないそうですし、そもそも二重国籍は違法ではないそうです。それなのに、どうして蓮舫さんは、戸籍謄本を公表しなければいけないのでしょうか。

昨夜のTBSラジオの「荻上チキ・Session(セッション)22」(後半を少し聴くことができました)では、評論家の荻上チキさんと中央大学の教授の奥田安弘さんが蓮舫さんの「二重国籍問題」について話していたのですが、国籍問題というのはとても複雑なものらしいということが、私にも少し分かりました。蓮舫さんの場合は、日本の法務省が蓮舫さんの国籍を「中華人民共和国(中国)」の国籍としているか、「中華民国(台湾)」の国籍としているかで、全く違うことになるのだそうです。

その番組で伝えられていたことによると、中国は二重国籍を認めていない国で、日本よりも離脱することが難しいそうなのですが、法務省が蓮舫さんの元の国籍を中国の国籍としている場合は、蓮舫さんが日本の国籍を取得した時点で中国国籍を離れているということになるためにそもそも「二重国籍」にはならず、台湾の国籍としている場合は、日中国交正常化後の今の日本政府が台湾を中国とは別の国として認めることになるのだそうです。

つまり、仮に、民進党の蓮舫代表、あるいは蓮舫さん以外にも国内にたくさんいるかもしれない似たような状況の方の「二重国籍問題」を説明する責任があるとすれば、それは蓮舫さん個人ではなく、法務省の側にあるということのようでした。

奥田さんは、蓮舫さんの依頼している弁護士が蓮舫さんに代わって証明すれば良いとも話していました。日本人であるというのなら日本国籍を証明するために戸籍謄本を公表しなさい、というのは、日本国籍を持つ全ての(ごく普通の?)日本人にとっても、良くない前例となり得るということでした。それは昔からの「出自」に関する差別が根強く残っているからだそうです。

「部落」という言葉は、東日本では今でも普通に使われていますし、そこにはただ単に「村」や「町」くらいの意味しかないと思うのですが、それが西日本では差別用語にもなるということを、私は最近知りました。それは西日本に昔「被差別部落」と呼ばれる、周辺地域から差別されていた地域があったからだそうです。被差別部落だった地域の出身者の方は、今でも出身地を積極的には言わないそうなのですが、それは今でも人々の中に差別の意識が残っているからのようでした。

蓮舫さんが代表を務める民進党の支持率が低いのは、政策が中途半端になっているからだと思います。蓮舫さんにあると言われている「二重国籍問題」は、関係ないと思います。蓮舫さんや民進党の幹部の方たちがもしも「二重国籍問題」があるから民進党の支持率が下がっていると考えているのだとするなら、それは何かとてもずれているような気がします。蓮舫さんを含め民進党の議員さんたちが国民のための議員であるのなら、蓮舫さん以外の同じ日本国民のためにも、戸籍謄本を公表するということはしないほうがいいと思います。それに、戸籍謄本(一部でも全部でも)を公表をしたとしても、そのことで支持率が上がるというようなことにはならないと思います。


それから、昨日の13日には、改正されるのは明治時代から110年ぶりという、性犯罪を厳罰化する改正刑法が施行されました。厳罰化といっても、それほど厳罰化されていないような気もしますが、親告罪が撤廃されるなど、大きく変わったようでした。でも、昨日には、この改正刑法の施行の報道は、なぜか少なかったように思います。

「共謀罪」が施行された11日、全国各地で行われたという反対デモの様子も一部の報道番組では伝えられていましたが、それを報道していなかったフジテレビの23時台の「ユアタイム」では、キャスターの市川紗椰さんが、山口敬之というTBSの元記者のジャーナリストによる性犯罪の被害に遭ったことを訴えている詩織さんとの対談を放送していました。改正刑法にも性犯罪の被害者を救う視点が不十分であるということを指摘していた詩織さんの話を伝えていたことは良かったと思うのですが、その番組では一言も山口氏の名前は出していませんでした。

それにもかかわらず、その匿名の加害者らしき人物の言い分(自分は正当な手続きを経て不起訴になったので無罪だというような趣旨のもの)をパネルに書いて文字と野島卓アナウンサーの朗読で伝えていて、それについての市川キャスターや野島アナウンサーのコメントはないまま無言で終わっていたので、何だかとても異様に思えました。被害者の詩織さんのインタビューを放送する代わりに、加害者の山口氏と思われる人物の言い分も放送しなければいけないというような謎の圧力でもあったのでしょうか。他の被害者の方の言葉を伝える場合に同時にその加害者の言い分を放送するということはしていないのに、どうして詩織さんの場合だけ同時に加害者の言い分を放送することになったのでしょうか。その番組ではそもそも山口敬之さんの名前を一切出していないので、誰だか分からない人の言い分をパネルに書いた文章と朗読で視聴者に紹介するという演出は、奇妙なものに思えました。「ユアタイム」は(安倍政権寄りの?)フジテレビの報道番組だからか、自民党の議員の方が多く出演しているようにも思います。その関係で、詩織さんへのインタビューとは別に、安倍晋三首相の友人の山口敬之さん(かもしれない匿名の人物)の言い分を放送したのかなとも思いますが、一体何なのだろうと少し気になりました。
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