「海洋アドベンチャー タラ号の大冒険2」

「海の日」の昨夜、NHKでは「海洋アドベンチャー タラ号の大冒険2 太平洋横断 サンゴの危機を救え!」が放送されていました。昨年の「タラ号の大冒険」の続編です。

放送されると知って私も見るのを楽しみにしていました。フジテレビの「月9」枠の新ドラマを見た後に見たので、最初の約30分は見ていないのですが(一応録画をしてあります)、今回も良かったです。面白かったです。番組のナビゲーターは、北野武さんと西島秀俊さんでした。

東京湾にもサンゴが増えるようになったのは、黒潮の北上によるのだそうですが、昔は海藻が森のように生えていた岩が地球温暖化で磯焼けをして、荒野のように何もなくなったところにサンゴが生えたということを、私は知りませんでした。漁師さんにとっては、網がサンゴに引っかかって破れてしまうことも多く、魚を獲り辛くなったということもあるのだそうです。

タラ号の日本の最終目的地は、沖縄の北谷の港だったのですが、沖縄の北の硫黄鳥島の周辺の海には、温暖化の進んだ後の、珊瑚礁の未来の姿を見ることができるということでした。そこは、海底火山のCO2(二酸化炭素)が泡のように噴き出している場所で、海洋酸性化が進み、サンゴが「ソフトコーラル」という骨のない状態になってしまう場所でした。海底は赤い大地のようでした。

伊豆の式根島の辺りの海でも、その様子を見ることができました。「ph」の値が「6」の時はまだ大丈夫だそうなのですが、「8」近くになると危険だそうです。魚は全く泳いでいないそうで、貝には、貝殻のカルシウム成分が解けたことによる、穴が開いていました。

石垣島と西表島の間の石西礁湖の水温は、以前は25度から28度だったそうなのですが、最近は30度にまで上がり、サンゴの白化が進んでいるそうです。白化したサンゴがあまりにも輝くような真っ白だったので、きれいだなと思ってしまったのですが、それはサンゴの死にかけている姿でした。その海のサンゴの97%が白化し、半数が死滅したそうです。

しかし、復活しているサンゴもいるということでした。読谷村でサンゴの養殖をしている金城浩二さんは、太陽の熱に強いウスエダミドリイシというサンゴの養殖(一種の品種改良のようなものでしょうか)に成功したのだそうです。死滅するサンゴと復活するサンゴの違いについては、体内のバクテリアに理由があるのではないかと考えられているそうなのですが、はっきりとは分かっていないそうです。金城さんは、海をきれいという人はいても、海を心配する人は減っているので、近くの海(里海)を心配する人を増やさなくてはいけないというようなことを話していました。

地球の平均気温は、産業革命の時代と比べると、今は1度上がっているそうです。たけしさんと西島さんが、体温が36.5度の人が37.5度になるとふらふらするという話しをしていたのがとても分かりやすかったように思いました。1.5度上がるととても危険だそうなのですが、地球全体の平均気温の1度の差も、とても大きなものなのかもしれないなと思いました。

地球温暖化というか、海洋の酸性化は、2万5千年前のシベリアを起点に大規模なものが起きていたそうです。CO2やメタンガスの発生によって、生物の95%が死滅したのだそうです。CO2が約1万年の間出続けていたそうで、その時代は、地球史上最大の絶滅時代だったそうです。

もしもそうだとするのなら、ざっくりと考えると、今の時代に生きている生物は、死滅しなかった5%の生き残りの進化した生物だということになります。「1度」が大きいように、「5%」も実は多いのかもしれません。現状維持や若返りは地球環境にとっても、とても大切なことなのかもしれませんが、地球の回復力(自然治癒力)にも、やはりすごい力があるのだろうと思います。

アメリカの水爆実験によって被曝したマーシャル諸島のビキニ環礁の海が、それでも時間をかけて少しずつ復活しているように、大自然は人間によって壊された部分を少しずつ元の姿に戻していく、あるいは環境に合った新しい姿に変えていくのかもしれないなと思います。

だからといって、今の人間が今のきれいな海の環境を壊して良いはずはありません。昨日は「海の日」ということで、日本テレビでは、「アサヒ飲料スペシャル これぞニッポンの海~美しい海に魅了された人たち~」という番組が放送されていました。お昼頃に放送されていたものだと思います。私は録画をしておいたものを後で何となく見たのですが、紹介されていた鹿児島の奄美諸島の海や沖縄の小浜島の海は、青くて透明で、本当にとてもきれいでした。

美しい海や川や滝の風景を見ていると、いつもとても嬉しい気持ちになるのですが、その一方で、BSフジの「プライムニュース」では「海の日スペシャル」として「レアメタル・天然ガス 海洋資源大国への戦略」という特集が放送されていたようでした(私は未見です)。

同じ「海の日」に、海の美しさの保護を訴える番組と、海の環境破壊を伴う海洋資源開発を勧める番組とが放送されているのが何だか矛盾しているようにも思えて、少し不思議な感じがしました。

安倍政権が在日米軍基地の移設計画を巡って9月にも新たな護岸建設工事を始めようとしているということが先日報じられていた、沖縄の辺野古の海のサンゴ礁のことは、NHKの「タラ号」の特集でも、日本テレビの「ニッポンの美しい海」の特集でも、伝えられてはいませんでした。

太平洋プロジェクトで日本に約2か月寄港していたタラ号は、4月20日に北谷の港を離れたそうです。サンゴの何種類かを採取したそうです。何かサンゴ礁の未来が良くなるような、良い発見があるといいなと思いました。

フランスの海洋探査船タラ号は帆船なのですが、帆船には敬意が払われているというたけしさんの話も良かったです。私も帆船を見るのは好きなのですが、帆船が船界でそれほどに尊重されているとは知りませんでした。

最近の夏の大雨も、簡単に30度を超えてしまう気温も、「地球温暖化」が原因なのでしょうか。それとも、他に何か、まだ科学的には解明されていない原因によるものなのでしょうか。酸性雨は直ったようなのですが、光化学スモッグはまだ直っていないそうです。東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故による周辺の海への放射性物質の汚染が直っているのかどうかは、私には分かりません。昔の水爆実験やチェルノブイリの事故の際には、汚染された空気や水が、すぐに地球全体に広まったと聞いたことがあります。キリスト教やユダヤ教の『旧約聖書』のノアの箱舟の話は、伝説かもしれませんが、実際に起きていたことかもしれません。突然海の底に沈んだというアトランティス大陸やムー大陸のことはよく分かりませんが、イタリアの古代都市のポンペイがヴェスヴィオ火山の大噴火の火砕流や火山灰によって数時間のうちに滅亡したということは、発掘された遺跡から証明されています。

生物は必ず死ぬと言われていますし、都市も世界も、滅亡する時には滅亡するのだろうと思います。でも、その滅亡を今の人間の生き方で防ぐことができるというのなら、私も含めて、微力でも、今ある美しいものを守ることができるように生きていくことができるといいなと思います。
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