「過保護のカホコ」第4話

日本テレビの水曜ドラマ「過保護のカホコ」の第4話を見ました。

第4話は、画家志望の大学生の麦野初(竹内涼真さん)との交際を巡って母親の泉(黒木瞳さん)と喧嘩になり、麦野君と付き合うと宣言をしたのにすぐに振られてしまった大学生の根本加穂子(カホコ、高畑充希さん)が、父親の助けを借りながら、母親には相談することなく、一人で失恋から立ち直ろうとする話でした。

失恋をして自室に籠って号泣していたカホコさんは、失恋から立ち直る方法をインターネットで調べている時、父親の正高(時任三郎さん)から祖父母に会いに行こうと誘われ、並木家で初めてビールを飲みました。酔った勢いで大学のアトリエ棟へ向かったカホコさんは、麦野さんが描いている途中のキャンバスを叩き破り、チェロを諦めたらしい富田糸(久保田紗友さん)が麦野さんにモデルを断られて捨てて行った肖像画の素描を見つけて、すばらしい、麦野君は天才だ、絶対に夢を諦めてはいけないと熱心に言いました。

壊されたキャンバスを諦めた麦野さんが他の絵をカホコさんに見せると、カホコさんはこれもダメだと言いながら何枚も麦野さんの油絵を破ってしまいました。吐きそうになっていたカホコさんを、麦野さんはまた自宅まで送ったようでした。自室のベッドの上で目を覚ましたカホコさんは、数時間前の出来事を思い出してパニックになり、カホコみたいに何の役にも立たない人間は部屋から出ないほうがいいのだと布団をかぶってしまいました。

その間泉さんは、娘のことを気にしつつも、謝らないカホコさんを無視し続けていました。居たたまれない正高さんは、実家の母親の多枝(梅沢昌代さん)に呼ばれて、パソコン教室を開こうとしていた妹の教子(濱田マリさん)が共同経営者にお金を持ち逃げされた上に300万円の借金をしていたということを聞かされ、現実を直視しない父親の正興(平泉成さん)の姿を見て、自分の家族のことがまた心配になっていました。

そのような正高さんが向かった先は、大学の麦野さんのアトリエでした。正高さんは、麦野さんに、カホコさんを過保護に育ててしまったことを打ち明けつつ、これからも娘と会ってやってほしいと頭を下げて頼みました。もう会わないというメールをカホコさんから受け取っていた麦野さんは、正高さんにあることを頼みました。

自室に籠っていたカホコさんは、メールで麦野さんに呼び出されました。待ち合わせの場所へ行くと、麦野さんは、スケッチブックをカホコさんに渡して、絵の感想を訊きました。描かれていたのは、娘のカホコさんのために頭を下げるスーツ姿の正高さんでした。素描に感動したカホコさんが、すばらしいよ、天才だよ、と熱心に訴えるのを遮った麦野さんは、会えないなんて言うな、俺にはお前が必要だ、これからも絵の率直な感想を聞かせてほしいと言いました。頷いたカホコさんは、また明日、と言う麦野さんの言葉に、また明日ってこんなに素敵な言葉だったんだねとまた感動し、親族以外の人に必要とされるという初めての出来事に、生きていて良かったと嬉しそうに帰って行きました。

その夜、冷戦状態の妻と娘に気を使っていた正高さんは、二人の仲を取り持とうとどら焼きを買って帰ってきたのですが、妻と娘はすでに仲直りをしていて、以前のようにカホコさんの子供の頃のビデオを一緒に見て笑っていました。呆気にとられた正高さんは、どら焼きを普通に受け取った妻と娘から気遣いの言葉も感謝の言葉もないということにショックを受け、妻からいつものようにそのグラスは壊れやすいから使わないでと注意されたり、明日の夕食はうちで食べるのかと訊かれたり、娘からピカソの画集を買ってと頼まれたりして、ついに怒りを爆発させてしまいました。ここは俺の家だ!と大声で怒鳴った正高さんは、結局俺は金なのかと言いながら、悲しそうに家を出て行きました。

脚本は遊川和彦さん、演出は伊藤彰記さんでした。

正高さんの哀愁で終わるとは思いませんでしたが、第4話も面白かったです。

オープニングのカホコさんは、今回は小学生になっていました。制服を着ていたようだったので、私立の小学校なのかなとも思ったのですが、ランドセルは赤色でした。

カホコさんの通う大学は、並木家からも走って行くことのできる距離にあるようです。ただ、大学生のカホコさんが何学部に通っているのかはまだ描かれていないような気もします。

糸さんが麦野さんに会いに来るというのも、少し意外でした。自分の不運を両親のせいにしていた糸さんは、麦野さんに怒られてもらった絵(大事そうにクリアファイルに入れて持っていました)を投げ捨てていたのですが、糸さんと麦野さんのことはこれからも何か続くのでしょうか。

このドラマの中で異質な登場人物は実は糸さんなのかもしれないとも思えるのですが、自分の失敗や不運を両親のせいするというのも、カホコさんとは別の形で、両親に依存しているというか、精神的に自立していないということなのかもしれないなと思いました。

社会派のような、浮世離れをしているような、少し不思議なホームドラマですが、登場人物の個性もしっかりと描かれているように思いますし、毎回楽しく見ることができています。カホコさんの性格はかわいいと思いますし(21歳とは思うと少し珍しい感じもしますが)、相変わらず麦野さんは良い人です。

箱入り娘の過保護のカホコさんはいわゆる「世間知らず」なのかもしれませんが、あまり良くない意味で使われることの多い“世間知らず”より、“世間知り”?のほうが良いとは限らないのではないかというような気もします。

カホコさんと両親と麦野さんの話だけではなく、泉さんや正高さんの実家の両親や兄弟などの親族の話にもなっているので、群像劇の要素が増えそうなところは少し心配でもあるのですが、次回の物語もそれなりに楽しみにしていようと思います。


ところで、昨夜のこのドラマの途中にニュース速報の音が鳴り、はっとして、何だろうかと思っていると、画面に表示された字幕は、自民党議員の誰さんが何大臣になったという「第3次安倍晋三第3次改造内閣」の入閣(組閣)情報でした。ドラマの間に3回か4回ほど、この音付きのニュース速報の字幕が入ったのですが、ドラマ中に選挙情報や入閣情報の字幕を出すのは本当にやめてほしいです。字幕で画面の一部が見えなくなってしまいますし、一瞬だとしても、ドラマの世界観が壊れてしまうように思えるからです。例えば災害の情報など、生命の危険に関するものなら重要なのかもしれませんが、誰が何大臣に選ばれたなど、ニュース速報で伝えなくても、数十分後のニュースの時間に報道すれば良いことなのではないかなと思います。
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