「過保護のカホコ」第6話

日本テレビの水曜ドラマ「過保護のカホコ」の第6話を見ました。

第6話は、母親の泉(黒木瞳さん)が出て行った家に父親の正高(時任三郎さん)と共に置き去りにされ、初めて一人で家事をこなすことになった大学生の根本加穂子(カホコ、高畑充希さん)が、自分の母親が元から母親ではなくそもそも一人の“女の子”だったということに気付き、母親が家を出て行ったのはこのことを神様が自分に知らせるためだったのだと、娘である自分への母親の深い愛情の有り難さと偉大さに感銘を受ける、という話でした。

脚本は遊川和彦さん、演出は明石広人さんでした。

怪我でチェロを弾くことができなくなってから荒れて両親を拒絶している従妹の富田糸(久保田紗友さん)や、借金を抱えたまま再び実家を出た、小さい頃から血がつながっているというだけの身内に対してそれほど愛情を感じることができなかったという叔母の根本教子(濱田マリさん)の言動も含めて、カホコさんとその家族の人たちへの愛情に溢れた回だったように思います。

正高さんの妹の教子さんと姪のカホコさんは、自分はダメだと思っていろいろ試してみるけれど上手くいかないというところが似ているようでした。教子さんは、少し落ち込んでいるカホコさんに、カホコは家族を愛しているから自分のようにはならないと思うと伝えて去っていました。

並木家の長女の泉さんは母親の初代(三田佳子さん)と父親の福士(西岡徳馬さん)のいる実家に戻っていたのですが、糸さんのことで夫の厚司(夙川アトムさん)と喧嘩をして家出をした次女の節(西尾まりさん)と、夫の国村衛(佐藤二朗さん)との幸せな生活がいつか壊れるかもしれないと感じて家出をした三女の環(中島ひろ子さん)も、実家を頼って来ていました。

家出をした妻たちと、妻に家出をされた夫たちが、それぞれの立場で少し愚痴を言いながら語り合う場面も面白かったですし、妻たちが並木家の三姉妹に戻って母親と4人で語り合う場面も良かったです。

“しっかり者の長女”として時々孤独を感じていたらしい泉さんが、母親になってからは、娘からの無条件の愛情に支えられていたというところも、母親が叔母や祖母たちに打ち明けていた話を聞いたカホコさんが、母親も一人の女性だったのだと衝撃的に気付くというところも良かったです。

オープニングのカホコさんは高校生になっていたのですが、カホコさんが母親の泉さんから自立をするということは、泉さんも娘のカホコさんから自立をするということなのかなと思います。自立をしたがっている娘のために「放任主義」を宣言した泉さんの赤ワインに対抗してオレンジジュースをグラスに注いだカホコさんが、母親の期待通りに自立をしてみせようという感じに気合を入れていた場面も良かったです。カホコさんの表情や話し方や動きがかわいいです。

画家志望の大学生の麦野初(ハジメ、竹内涼真さん)は、お願いが二つあると言うカホコさんから、名前で呼んでほしい、好きと言ってほしいと頼まれたのですが、なかなかその「課題」をクリアすることができませんでした。糸さんに追い詰められてもだめでした。でも、最後には、カホコさんが母親にメッセージを送っていたスマートフォンの画面の「大好きだよ、ママ」が繰り返されている文面を見て、「大好きだよ、カホコ」と、カホコさんのそばで言うことができました。改めて言ってほしいと頼まれるとまただめだったのですが、ハジメさんは、とりあえず俺たち付き合おう、ママが帰ってきたらちゃんと許可をもらうからとカホコさんに伝えていました。ハジメさんは相変わらず良い人です。

泉さんとカホコさんの間で自分の存在感が薄くなっていることを心配している父親の正高さんの気の弱そうな優しそうな雰囲気も楽しいのですが、今回の最後は、そうして母親に自立することを宣言したカホコさんが、電話で医師と話していたらしい祖母の初代さんが心臓病を患っていると知って愕然とするというところで終わっていました。

家族を大切に思っている大学生のカホコさんには友達がいないようなのですが、仮に友達が何人かいたとしても、カホコさんは血のつながりに関わらず家族のような身近な人を大切に思う人なのではないかなと思います。でも、そのようなカホコさんと、血がつながっている家族だからという理由で愛さなければいけないとされていることに納得できない感じの糸さんや教子さんのような人との対比も、良いように思いました。

うちの家族は冷たいと言っていた教子さんは、冷たいのは私かもしれないと、昔から親や兄弟にあまり興味がなかったとカホコさんに打ち明けていたのですが、教子さんのそのような感覚は、私にも何となく分かるような気がしました。身内(家族や親族)にさほど興味を持たない人よりも、身内に興味を持っている人のほうがきっと温かい人情家に見えるのだろうなと思います。でも、私には、血がつながっている(とされている)身内だからという理由だけで人物を好意的に捉えるというようなことは、少し難しいです。ドラマの教子さんに近いのかどうかはまだ分かりませんが、もしかしたら、私も少し冷たいのかもしれません。

次回の物語も楽しみにしたいと思います。


ところで、これはこのドラマとは全く関係のないことなのですが、報道によると、昨日、水銀や水銀を使用した製品の製造と輸出入を規制する国際条約「水俣条約(水銀に関する水俣条約)」が発効されたそうです。先日の9日の長崎平和宣言で田上長崎市長は「核兵器禁止条約」を「ヒロシマ・ナガサキ条約」と呼びたいと話していましたが、この水銀規制の国際条約の名前に熊本県の水俣の地名を盛り込むことを提案したのは日本政府の代表だそうです。水俣条約は、水銀による健康被害や環境汚染を地球全体で防ごうという目的で作られたものだということなのですが、海外の国々だけではなく、日本の国内にもまだ水銀が使われた製品はたくさんあるそうで、そのような製品の回収や廃棄や処理の方法や、周知にも課題があるのだそうです。

水銀が使われている製品としては、私は、昔に使っていた細いガラス製の体温計を思い出します。体温を計る前に振るタイプのものです。小学校でも使わていたような気がします。割れると床に銀色の液体が玉状に散らばるのですが、それが水銀でした。毒なので触ってはいけないと教わりました。体温計の他に、蛍光灯や乾電池、ボタン電池などにも水銀が使われているのだそうです。鉱物から金を取り出す際にも使われていると聞いたことがあります。水銀と言っても色々な種類があるそうで、中毒性中枢神経系疾患である水俣病の原因となったものは、チッソという会社の工場が水俣湾の海に垂れ流したメチル水銀化合物(有機水銀)でした。

公害の水俣病の被害はまだ終わっていませんし、政府による水俣病の患者の認定も補償も十分には行われていないそうです。当時埋め立てられた水銀の流出の恐れもあると言われています。日本が世界中から水銀汚染の被害を無くしていくことに関してリーダーシップを発揮できるかどうか分かりませんが、この水俣条約の発行が、水銀中毒の被害に遭った方を早くこれまで以上に救うことにつながるといいなと思います。
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