「おんな城主 直虎」第33回

NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第33回を見ました。

井伊谷三人衆が先導役を務める徳川の軍勢を次郎法師の井伊直虎(柴咲コウさん)と家老の小野但馬守政次(高橋一生さん)が井伊谷城へ受け入れようとした時、徳川の軍勢に向かって突然矢が放たれました。罠だと気付いた直虎は、政次を逃がし、政次の裏切りだとを主張する近藤康用(橋本じゅんさん)に政次の無実を訴え、井伊家の再興の約束を果たしてほしいと徳川方の酒井忠次(みのすけさん)に願い出たのですが、聞き入れられず、政次の代わりに牢に入れられてしまいました。徳川方に矢を放った下手人を追い詰めた中野直之(矢本悠馬さん)は、近藤康用の家臣かと思われた人物に自害されてしまいました。直虎から逃げるよう言われた政次は、家臣たちに指示を出し、川名の隠し里へ急ぎました。

井伊谷城へ入った徳川家康(阿部サダヲさん)はその状況を不審に思っていたものの、駿府を落としたという武田から掛川を攻めるようにとの指示を受け、直虎と政次のことはそのまま近藤康用に任せて出立しました。

牢の直虎が面会に来た龍潭寺の南渓和尚(小林薫さん)から渡された手紙には、今夜龍雲党の頭の龍雲丸(柳楽優弥さん)が助けに行くから政次と二人で気賀へ逃げるようにという趣旨のことが短く書かれていたのですが、しかし夜になると、牢の前に負傷した政次が現れました。近藤康用の寝所を襲って康用に怪我を負わせ、その場で捕まったということでした。直虎は牢を出され、代わりに政次が入れられました。

龍雲丸は、牢の中の政次を助けに行ったのですが、政次は、井伊の仇となることは本懐であり、自分はそのために生まれて来たのだと龍雲丸に話し、牢から出ることを拒みました。龍潭寺で待っていた直虎は、逃げようとしない政次を説得しに行こうとしたのですが、政次は好きでそうしているのだと龍雲丸に止められました。政次から託された白い碁石を直虎に渡した龍雲丸は、政次が守ろうとしている井伊とは直虎のことだと言いました。

龍潭寺を飛び出した直虎は、井戸の前で政次から渡された碁石を見ながら、次の一手を考えろということかと悩んでいました。一晩中考えていた直虎は、朝になって迎えに来た南渓和尚から、政次が磔の刑に処されることになったから引導を渡しに行くと言われ、私も行くと答えました。

水辺に用意された刑場には処刑の準備が整っていました。龍潭寺の僧たちと直虎が待っていると、そこに近藤康用が現れ、牢を出された政次が現れました。直虎は政次の目を見ました。政次も直虎の目を見ました。政次は用意されていた十字の木に磔にされ、近藤康用の家臣たちが両側から政次へ向けて槍を構えました。その時、閉じていた目を開けて顔を挙げた直虎が、近くの家臣が持っていた槍を奪って政次の前に進み、磔の台の上の政次を見据えたまま刃を胸部に突き刺しました。地獄へ落ちろ小野但馬!遠江一、日の本一の卑怯者と未来永劫語り伝えてやると直虎が力強く言うと、少し笑った政次は、吐血しながら、笑止!元より女子頼りの井伊に未来などあると思うているのか、やれるものならやってみよ!と言い返し、地獄の底から見守って、と言いかけて、直虎を見下ろしたまま、落命しました。直虎は政次から槍を抜き、刑場を立ち去りました。

直虎が囲碁の置かれている部屋に戻ると、そこには政次が待っていたのですが、それは幻でした。少し前まで政次がいた牢には、「白黒をつけむと君をひとり待つ 天つたふ日そ 楽しからすや」という辞世の句が残されていました。

作(脚本)は森下佳子さん、演出は渡辺一貴さんでした。

第33回は、「嫌われ政次の一生」ということで、政次の最期の回だったのですが、直虎を守るために近藤康用にわざと捕まって磔にされることになった政次を、まさか直虎が槍で突き刺すという衝撃的な展開になるとは思いませんでした。

最近に見た大河ドラマの中で今回の政次の死ほど壮絶な死が描かれたことはなかったように思えるほど、ドラマチックな、見事な政次の最期でした。

近藤康用に捕まる直前の、隠し里の家での政次となつ(山口紗弥加さん)の穏やかな場面も、とても良かったです。白い碁石が直虎と政次をつなぐものだと知りながらそれを政次に渡し、石を見ながら直虎のことを考える政次の視線を遮るなつさんが優しかったですし、なつさんといる時の政次の笑顔も良かったです。

まだ「おんな城主 直虎」の物語は続きますが、これからどこかで小野但馬守政次と聞いた時には、きっとこの大河ドラマの高橋一生さんの政次を思い出すのだろうと思います。

井伊家の仇として直虎に殺された政次の、本懐を遂げた、というのは、直虎への愛が成就した、ということでもあったのだろうと思うのですが、直虎を守りきった政次と、政次に守られる覚悟をした直虎の、愛というか絆というか、そのような感情の描かれ方が、やはり、すごい回だったなと思います。

直虎は、政次がかつての許婚の井伊直親(三浦春馬さん)のようにいなくなってしまうことを恐れていたのですが、幼馴染のおとわと鶴松だった次郎法師の直虎と政次の運命は、劇的な結末を迎えました。

南渓和尚は、政次を直虎の片方の翼だと話していたのですが、政次は、直虎には南渓和尚もいるし、龍雲丸もいると考えていました。直虎はこれからどのように進んでいくのでしょうか。

本編の後の「直虎紀行」によると、龍潭寺は小野家の菩提寺でもあるそうで、小野家の代々のお墓が並んでいるそうなのですが、そこに小野但馬守政次のものはないそうです。政次が処刑された川辺に、地元の人々による政次を弔う仏像が祭られているということでした。

政次がいなくなってしまったことは少し寂しいですが、龍雲丸の話になるらしい次回の直虎の物語もまた楽しみにしていようと思います。
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