衆議院を解散する首相の国連演説と、天皇皇后両陛下と高麗神社のことなど

1985年のメキシコ大地震から32年の日に起きたという19日のメキシコ中部の大地震によって、200人以上の方が亡くなっていると報道されているのを聞きました。学校も倒壊したそうです。東京消防庁と警視庁は「国際消防救助隊」をメキシコへ派遣することを決めたそうです。余震はないそうなのですが、インターネットなどがつながらなくなっているとも言われています。早く無事に救助がなされるといいなと思います。

20日には、アメリカのニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約の署名式典が開かれ、51の国と地域が署名をしたそうです。唯一の戦争被爆国である日本は、核兵器禁止条約に反対し、交渉にも参加せず、署名していません。そのような中、昨日には、国連総会の一般討論演説でのアメリカのトランプ大統領の発言が報道されていました。日本のメディアで伝えられていたのはトランプ大統領が北朝鮮のことを悪く言った部分や北朝鮮に横田めぐみさんが拉致されていると言った部分が多かったように思いますが、それは15分の持ち時間を大幅に延長して45分ほど語り続けていた内の4分のことだったそうです。報道によると、演説の中でトランプ大統領は、北朝鮮を批判する他には、イランを「民主主義の振りをした腐敗した独裁国家」と呼び、ベネズエラを「腐敗した社会主義の独裁国家」と呼んで批判していたそうです。北朝鮮もそうですが、イランとベネズエラもトランプ大統領の発言に反発しているということでした。

日本の国会でも、安倍首相たちは自分たちの言いたいことだけを、野党の議員さんたちが制止するのを無視して長く話し続けていて、それを議長もちゃんと止めないことが度々あったように思いますが、国連総会の一般討論演説の場でも、誰もトランプ大統領を止めなかったのでしょうか。それとも、関係者が止めるのを無視して話し続けていたのでしょうか。あるいは、長く話しても構わないのでしょうか。安倍首相は、約16分の演説の大半を北朝鮮問題に使ったということでした。北朝鮮がこのままであるなら「完全に破壊」すると言ったアメリカファーストのトランプ大統領に続いて、核開発と弾道ミサイル発射実験(今のところ日本列島の遥か上空を飛んで太平洋に落ちたミサイルは日本の領空や領海を侵犯していないそうです)を繰り返す北朝鮮を「史上最も確信的な破壊者」と呼び、「対話を呼び掛けても無駄骨に終わるに違いない」、「必要なのは対話ではなく圧力だ」と語ったのだそうです(演説時の映像を見る限りでは、トランプ大統領の時よりも明らかに安倍首相の演説の時のほうが座席についている各国の人々の数は減っているように見えました)。

ただ、今朝の報道で、5年連続で国連の一般討論に出ている首相が(国のリーダーの立場にいる人の中では、安倍首相はドイツのメルケル首相の次に長いのだそうです)、敵対している国との対話は無意味だと演説したと知って、酷いというか、とても残念に思いました。対話は無意味だとすることは、日本の首相として、恥だと思います。圧力をかけつつ対話の道を模索するというのならまだ意味は分かりますが、解決策として対話を排除し、圧力しか出さないとすれば、いずれ武力を用いた戦争になってしまうかもしれません。開戦することになったなら、国民を命の危険にさらすことになります。それは(かつてもそうだったはずですが)現代の為政者のすることではないと思います。

「対話を呼び掛けても無駄骨に終わるに違いない」と言ったとすれば、それは「現在対話を呼びかけていない」と言っているのと同じです。北朝鮮のミサイル開発について、かつてなく重大な安全に差し迫った脅威だと言うのならなおさら、水面下でもいいので対話の道の模索を続けてほしく思います。戦時下の日本も、連合国との対話に応じず、真珠湾を攻撃し、広島と長崎にアメリカの原子爆弾が投下されてからもすぐには戦争をやめませんでした。まだ(戦中の日本に似ているような)北朝鮮には拉致被害者の方たちもいますし、一般の方々も暮らしています。日本を含めたその周辺の国々(韓国や中国やロシアなど)にも、普通の市民が暮らしています。もしも武力攻撃をすれば、その一般の人たちも死傷してしまうかもしれません。ISILを制圧するとして、たくさんの一般市民も犠牲になっています。朝鮮半島の自然風景の美しい場所の多くは北朝鮮の山岳のほうにあると聞いたこともあります。安倍首相の演説内容(約16分の演説の動画が公開されています)に対する各国代表の反応があまり報道されていないのでよく分からないのですが、国連の主要な国の中で、「対話と圧力」ではなく、「対話ではなく圧力」と主張しているのは日本とアメリカ(と北朝鮮と停戦中の韓国)だけのようですし、日本とアメリカが孤立させようとしている北朝鮮よりも、日本とアメリカのほうが孤立するのではないかと、少し心配に思いました。

国連で北朝鮮の脅威を訴えていた安倍首相は、28日に始まる臨時国会の冒頭で、所信表明演説も、天皇陛下を国会にお迎えする式典も行わずに、衆議院を解散する計画なのだそうです。報道によると、国会で質疑に応じないまま解散した場合は、それは戦後初のことになるのだそうです。衆議院の解散権について、安倍内閣の大臣たちは首相の「専権事項」だと口を揃えていましたが、そもそも解散権は本当は天皇陛下の国事行為としてあって、天皇陛下に国政の機能がないことになっているために、実質的に解散権が内閣の権利になっているということのようでした。解散権は、内閣にあるのであって、内閣の長である首相(内閣総理大臣)が独断で決めることができるものというわけではないようです。安倍首相が解散権を首相の「専権事項」だと考えているとするなら、それもまた麻生太郎副総理が以前に言っていた「ナチスの手法」ということなのかもしれませんし、安倍首相たちは本当に、国会軽視、国会無視の姿勢でいるのかもしれません。

野党を支持できないから仕方なく消去法で与党を支持するという方もいるそうなのですが、それはどういうことなのでしょうか。例えば、自民党も公明党も支持できないし民進党も維新の会も共産党も支持できない、ということならまだ分かるような気がするのですが、民進党などの野党(内閣不信任案を提出するでしょうか)が頼りないようだとしても、だから与党の自民党のほうが「まだまし」だという風に考えることは、自民党が今のような(嘘吐きとごまかしと身内びいきの独裁色の濃い、国家を私物化しているような)自民党であり続けるのなら、2012年のあの不気味な「憲法改正草案」を否定しないのなら、私には少し難しいことのように思います。

政治家の選挙には多額の税金が使われます。都民ファーストの会の顧問の小池百合子東京都知事が都知事職を辞任して衆議院選挙に新党の党首として出馬するというような噂?も報道には出ていますが、本当でしょうか。小池都知事は、結局自民党の場合と同じように、都政を不透明なものにしているように思えます。都知事選挙の前にも小池さんは総理大臣になるために都知事を目指しているということが言われていましたが、もしも4年の任期を終えないうちにそのようなことになるのなら、それは都政と都民を蔑ろにしているということにもなるように思います。

選挙の告示後、選挙期間中には、国の方針でメディアの報道が規制されるということなので、もしかしたら、衆議院議員選挙を行う10月には、政府にとって何か秘密裏に、国民の間で話題にならない内に進めたい出来事があるのかもしれません。

あと、昨夜のTBSの報道番組やテレビ朝日の「報道ステーション」では、天皇皇后両陛下が埼玉県日高市の高麗(こま)神社を私的なご旅行の中で参拝なさった際の様子が報じられていました。高麗神社は、7世紀に朝鮮半島の古代国家・高句麗(こうくり)が滅んだ後、渡来人として日本に移り住んだ人々が建てた神社だそうで、高句麗の王族の高麗王若光が祭られていて、神主さんも代々高麗家の方が務めているのだそうです。報道番組でも紹介されていましたが、天皇陛下は、皇室と朝鮮半島との歴史について、「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と2001年の68歳のお誕生日の会見で述べられていました。天皇皇后両陛下は、高麗神社を参拝なさった後、高句麗からの渡来人が稲作を伝えたとの伝承のある、ヒガンバナの群生して咲く巾着田を訪れたそうです。私はその映像を見ただけなのですが、一面に咲いているヒガンバナの花の朱色と茎の鮮やかな黄緑色がとてもきれいでした。

この報道を見ていて、高麗神社へのご親拝は、とてもはっきりとした天皇皇后両陛下のメッセージであるように思いました。私は知らなかったのですが、この天皇皇后両陛下の高麗神社へのご訪問のご予定は、東京都知事の小池百合子さんが大正12年の関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺事件の被害者の追悼式典に追悼文を出さないということを発表した直後に、宮内庁から発表されたのだそうです。平和を祈り、慰霊の旅を続けて来られた天皇皇后両陛下の外交感覚は本当に鋭いと改めて思いました。21日には埼玉県深谷市の日本近代経済の父と呼ばれる渋沢栄一のゆかりの地をご訪問なさるそうです。
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