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「隣の家族は青く見える」第4話

フジテレビの「木曜劇場」のドラマ「隣の家族は青く見える」の第4話を見ました。

不妊治療中の五十嵐奈々(深田恭子さん)と夫の大器(松山ケンイチさん)は、婦人科病院の担当の片岡医師(伊藤かずえさん)から、人工授精という方法もあると提案され、迷っていました。奈々さんはそれについても考えてみようとしていたのですが、大器さんは、自然妊娠のほうがいいと思うと、人工授精には反対していました。家を訪ねて来た奈々さんの母親(原日出子さん)も、人工授精が無理だったら次は体外受精を勧められるだろう、そこまで大変な思いをして子供を生まなくてもいいのではないかという意見でした。大器さんは、義母に同意も反論もできなかったのですが、しかし、ある日、妊娠中の義理の妹の琴音(伊藤沙莉さん)が、妊娠も出産も子育ても何でも“自然”がいいと考え、その考えを他人に押し付ける「自然神話」の信奉者たちについて、自然にしたくてもできない人がいるということを考えていないと怒っているのを聞き、人工授精について調べることにしました。

コーポラティブハウスを設計した建築士の広瀬渉(眞島秀和さん)は、その年下の恋人の青木朔(北村匠海さん)との関係性を公表しないことを朔さんが不満に思っていることを知って悩んでいました。朔さんは、子供の頃からゲイであることをそれほど隠さずに生きてきた人で、学校の同級生たちにそのことで「からかわれた」ことも、「差別」ではなくて「区別」だと捉えていたのですが、渉さんは、両親が生きている間は誰にも知られずに生きていきたいという考えでした。しかし、朔さんから、長谷部留美(橋本マナミさん)の渉さんへの気持ちを知っていながら黙っているのは良くないと注意された渉さんが、建築事務所の同僚の長谷部さんに、もしも自分との未来があると考えているのならそれはないと伝え、関係性はこれからも変わらないということに喜ぶ長谷部さんの様子にほっとしていた後日、コーポラティブハウスの門に、広瀬渉はゲイだ、ゲイカップルが暮らしている家だと書かれた紙が貼られるようになりました。会社にも怪文書が送られていたようでした。

動揺する渉さんを見ていた朔さんは、俺たちは会わないほうが良かったのかと落ち込んでいたのですが、その朔さんの様子に渉さんは、コーポラティブハウスの住民たちに公表することを決めたようでした。貼り紙を見つけた奈々さんは、こんなことは卑怯者のすることだ、知らないことを知ろうともしないで批判するなんて最低だと怒っていたのですが、主婦の小宮山深雪(真飛聖さん)は、渉さんがゲイであることと、朔さんのことを甥だと嘘を吐いたことに怒っていました。住民たちを集めた次女の誕生日会の予定を中止して緊急の住民会議とした深雪さんは、結婚しない人や子供を生まない人や子供嫌いな人がいるというのは子供の教育に良くない、子供たちには大人になったら結婚して子供を生むものだと教えているのに、その子供たちに何と説明するのかと激怒していました。

深雪さんは、会社を辞めて求職中の夫の真一郎(野間口徹さん)が長女とゲームをして遊んでいることにも苛立っていたのですが、自分のインスタグラムを夫が見ていることを知って苛立ちを増していました。写真の中の美雪さんは、ブランド物を買い、それ身に着けて主婦仲間のランチ会に参加していました。見栄を張っていることを夫に知られたヒステリックな深雪さんは、しかし、夫が今無職になっているということを渉さんに話したと知って驚き、どうしようと混乱していました。

奈々さんの家では、母親が奈々さんに、人工授精に反対というよりも親としては自分の子供が苦しんでいる姿を見るのが辛い、子供には幸せになってほしいのだと話していました。その翌朝、起きて来た大器さんは、奈々さんの母親が帰ったばかりと知ると、その後を追いかけて、読んでくれませんかと、人工授精についてまとめた資料を義母に手渡し、奈々がやっていることは、不幸になるためではなく、幸せになるためにやっていることなんですと伝えました。資料を読むと約束した奈々さんの母親が、奈々のことをよろしくお願いしますと言うと、大器さんは、任せてくださいと元気に答えていました。

奈々さんは、大器さんの母親の聡子(高畑淳子さん)が家に持って来た大量の安産のお守りや妊娠祈願グッズを受け入れることにしたようでした。部屋の一角に集めて飾り、こうのとりキティのストラップも使うことにしました。そして、奈々さんと大器さんは、二人で病院へ行き、片岡医師に、人工授精を始めたいという意志を伝えていました。

脚本は中谷まゆみさん、演出は高野舞さんでした。

今回は、よく知らなくて怖いという思いから偏見や差別は生まれる、ということがテーマになっていたのかなと思います。よく知らないまま怖く思えていることについて調べてみて、大して怖くない、何でもないということが分かったなら、それもまた普通のことだと理解できるようになるということなのかもしれません。

性的少数者と言われる同性愛者も、性的多数者の?異性愛者からは、“自然”ではない、という風に思われることがあるようなのですが、ある種の個体を、繁殖や増殖につながらないから自然ではないとして排除する考え方は、私には、正しことではないように思えます。生殖医療が今よりも進んだ未来の社会では、異性愛者の方でも同性愛者の方でも、子供を持ちたい人は自由に子供を持つことができるようになるかもしれませんし、そのような世の中では子供のほうでも偏見を持つことはないのではないかと思います。シングル家庭が現代では不思議に思われなくなっているのと同じことです。同性を好きになることを自然ではないとして拒絶反応を示す方は、本当は「自然」かどうかということとはそれほど関係なく、単純に、感情的に嫌いであるとか、生理的に無理とか、そのようなことが理由なのではないかなと思います。自然ではないから、というような答えは、論理的ではないように思えます。

人工授精や体外受精というようなことも、今がその医療の過渡期だから珍しく思えるだけなのではないかなとも思います。5年ほど年前からは、日本でも、人類の臓器を他の動物の体内で作製して人類の体内に移植するという研究を政府が容認しているのだそうです。SF的ではありますが、十数年後にはIPS細胞から直接人間になったというような人類も出てくるかもしれませんし、そのような頃には、人工授精や体外受精を不自然だと思う人は今よりも減っているかもしれません。

人間が介入しなければ絶滅しそうなジャイアントパンダなどの生き物について、そのまま絶滅すればいいのではないかと考えている学者の方もいるそうですが、地球の中には人間には知られていない未知の生物もまだたくさんいると言われていますし、人間も地球の一生物種だということを忘れてはいけないと思います。

このドラマの第1話を見た頃は、不妊治療の五十嵐夫妻の物語をもっと中心に描いたほうが良さそうにも思えていたのですが、今回の物語を見ていて、やはり群像劇的な作りで良かったのだと思いました。前妻との子供を引き取ることにした川村亮司(平山浩行さん)と、子供を持ちたくない婚約者の杉崎ちひろ(高橋メアリージュンさん)も、五十嵐夫妻と同じように、渉さんと朔さんのことを何も気にしていませんでしたし、ごく普通に受け止めていました。ちひろさんが子供を嫌いに思っていることにも、生理的に受け付けないというほどではないのなら、何か事情があるのかもしれません。

まだ第4話ですが、「隣の家族は青く見える」は、丁寧に作られた良いドラマになっているように思います。
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Author:カンナ
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