「眠狂四郎 The Final」

フジテレビの「土曜プレミアム」のドラマスペシャル「眠狂四郎 The Final」を見ました。

フィギュアスケートの男子シングルの羽生結弦選手と宇野昌磨選手とハビエル・フェルナンデス選手がメダリストとなり、15歳の中学生棋士の藤井聡太五段が史上最年少で六段となった昨夜には、私は気付かなかったのですが、東京スカイツリーのライトアップの色がゴールドになっていたそうです。その夜9時からは、NHKのBSプレミアムのスペシャルドラマ「荒神」やBSジャパンの連続ドラマ「命売ります」などの放送とも重なっていたのですが、私は放送時間にはこちらの、田村正和さん主演の時代劇「眠狂四郎 The Final」を見ることにしました。

私は有名な「眠狂四郎」をその名前しか知らなかったのですが、柴田錬三郎さんの時代小説『眠狂四郎』を原作に、1972年(昭和47年)から1973年(昭和48年)には田村正和さん主演の連続時代劇(制作は関西テレビと東映)として放送されていたそうです。過去には、鶴田浩二さんや市川雷蔵さんも眠狂四郎を演じていたそうです。

田村正和さんの演じる剣豪の眠狂四郎さん以外の「眠狂四郎 The Final」の主な登場人物は、三味線の常盤津師匠の文字若(名取裕子さん)、瓦版屋の金八(八嶋智人さん)、両親のいない孤児の小弥太(横山歩さん)、眠狂四郎の育ての親だった空然和尚(中原丈雄さん)、老中の水野越前守忠邦(堀内正美さん)、水野忠邦の部下で眠狂四郎と同じ「円月殺法」の使い手の加賀美耀蔵(椎名桔平さん)、その配下として眠狂四郎を狙う侍(原田龍二さん)、眠狂四郎が子供の頃に自害した眠狂四郎の母(松本若菜さん)、その父親の松平主水正(津川雅彦さん)でした。

脚本は齋藤雅文さん、音楽は栗山和樹さん、監督は山下智彦さんでした。京都の太秦で撮影された作品だそうです。

田村正和さんが主演を務める久しぶりの時代劇という理由で、「眠狂四郎」の物語をよく知らないまま昨夜の時代劇を見始めたということもあり、最初の頃は74歳という田村正和さんの演じる眠狂四郎さんの年齢設定や「茶髪」が気になっていたのですが、途中で眠狂四郎さん(「きよしろうさん」にも聞こえます)がオランダ人宣教師との「混血(ハーフ)」の人だと分かり、眠狂四郎さんを「父上!」と呼ぶ、吉岡里帆さんの演じる武家の娘の操が登場した辺りからは「パパはニュースキャスター」のようなコメディー要素も出てきて、フェルナンドという「転びバテレン」(拷問や迫害によって棄教したキリシタンのことを転びキリシタン・転びバテレンと呼ぶそうです)を父親に持つ異母弟だった異教徒の加賀美さんと対決するという少し不思議な物語もなかなか面白く、最後まで楽しく見ることができました。

催眠術で水野忠邦を操ることができた加賀美さんは、兄弟で協力してほしいという亡き父親の望みにこだわらなければ、「新しい国」を作ることができたかもしれません。円月殺法対決で、育ての親と祖父を殺害した弟を討った狂四郎さんは、実は娘ではなく弟の娘という姪だった操さんを、本当の娘のように思い始めていたようだったのですが、結局、別れて生きることになったようでした。

操さんの不在を寂しく思いつつも、狂四郎さんは、転びバテレンを父親に持つ自分の血が「呪われた血」ではなかったかもしれないということに救われていたのかもしれないなと思います。

文字若さんと金八さんと、操さんが連れて来た孤児の小弥太さんの場面はほのぼのとしていて良かったですし、確かに本当の家族のようでした。小弥太さんはそのまま文字若さんの養子になるのでしょうか。「血のつながり」というどうにもならない縛りから解放される物語でもあったのかなと思います。

このドラマのタイトルは「眠狂四郎 The Final」で、タイトルに「The Final」と付いているものを時々見かけますが、「The Final」と付ける意味はあるのでしょうか。私には、付けないほうが良いのではないかと思えます。結果的に最後になったものが、そのシリーズの最後の作品ということで良いような気がします。それに、時代劇のタイトルに英語の「The Final」は合わないような気がします。

私は原作の『眠狂四郎』シリーズも未読で、昔の時代劇の「眠狂四郎」も未見なので、それらの作品と比較することはできないのですが、田村正和さんの静かな佇まいが、眠狂四郎が剣豪であることをよく表していたように思いました。田村正和さんは昔のNHKの大河ドラマには出ていたようなのですが、TBSの「パパはニュースキャスター」やフジテレビの「古畑任三郎」を見ていた私には、田村正和さんがNHKの時代劇や普通のドラマ(現代劇)に出ているという印象がほとんどありません。なぜなのでしょうか。出演するからには主演でなければいけないというような何かがあるのでしょうか。一視聴者の私としては、主役か脇役かに関わらず、現在の大河ドラマのような時代劇にもまた出演してほしいように思えます。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム