「家族の旅路」最終回

フジテレビのオトナの「土ドラ」のドラマ「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」の最終回(第8話)を見ました。

第8話は、実母の河村あかね(横山めぐみさん)から河村真二(小林タカ鹿さん)の起こした阿佐ヶ谷の大富一家殺害事件と喧嘩による死の真相を聞き出し、弁護士事務所の所長の澤田陽一郎(片岡鶴太郎さん)と共に記者会見を開いて、無実の柳瀬光三(遠藤憲一さん)の死刑執行の中止を法務省や世間の人々に訴えた弁護士の浅利祐介(滝沢秀明さん)が、再審請求が認められ、拘置所を出て来た父親の柳瀬光三と、その長男の光男として、30年ぶりに再会する話でした。

祐介さんは柳瀬さんや記者たちに、間違った罪で死刑になっても罪を償ったことにはならない、それはただの殺人だと話していました。

柳瀬さんの死刑が中止になると、面会室へ向かった祐介さんは、柳瀬さんから本当の大富祐介さんの居場所を聞き、警察は、お寺のそばの土の中に小さな布団ごと埋められていた祐介さんの遺体を発見しました。現場に行った祐介さんは、「もう一人の僕」に手を合わせていました。

祐介さんの育ての父の浅利孝信(益岡徹さん)と育ての母の由美子(いしのようこさん)は、祐介さんの妹の河村礼菜(谷村美月さん)を迎えた時のように、祐介さんの実の父親の柳瀬さんを、家族の一人として温かく迎えました。

祐介さんと一緒に入院中の末期癌のあかねさんを訪ねてきた、あかねさんの父親の花木重彦(目黒祐樹さん)は、娘の味方になっておくべきだったとあかねさんに謝り、あの時君が諦めていたら今のようにはならなかったと、孫の礼菜さんに感謝していました。

祖父の花木さんがお見舞いのために持ってきた様々な種類の花が一つにまとまったブリザーブドフラワーの花かごを見ていた祐介さんは、家族とはこのようなものなのかもしれないと、母親のあかねさんと二人で話していました。その後、あかねさんは祐介さんと礼菜さんに看取られて穏やかに亡くなったようでした。

夜、部屋のベッドに起き上がった祐介さんは、まだ眠れない様子のベッドの下の布団の中の父親に話しかけると、もしもあのまま真実を知らなかったなら死刑囚の死を当然の報いと思っていたかもしれない、奇跡の連続で今がある、両親や実母や妹に会うことができたのはお父さんのおかげだ、僕を生んでくれてありがとうと感謝の気持ちを伝えていました。

それから、二人は山梨県の甲府のアパートを見に行きました。夕日に照らされている富士山を眺めながら、もう少し元気になったら二人で富士山に登ろう、朝日を見ようと話していました。

脚本はいずみ玲さん、演出は国本雅広さんでした。原作は、小杉健治さんの小説『父と子の旅路』です。エンディングに流れていた主題歌は、滝沢秀明さんの「記憶のカケラ」という曲です。

最後までしっかりと丁寧に作られていて、良かったです。

浅利夫妻の心の広さはすごいと思うのですが、でも、見ず知らずの柳瀬さんを家に入れ、祐介さんと同じ年の光男さんを預かってくれた大富夫妻と祖父も優しい人だったのだろうと思います。

家庭内で暴力を振るう人物でもあったあかねさんの2番目の夫で礼菜さんの父親の真二さんによる殺人事件が登場人物たちを新しい家族として結びつけたというのは、皮肉なことなのかもしれませんが、「運命の歯車」に人生を狂わされたかもしれない人々の誠実な生き方が大団円の結末につながっていたように思えました。

このドラマを見始めた頃は、複雑な家庭環境というテーマが昔の「昼ドラマ」らしく思え、また、東海テレビ制作のドラマらしく思えていたのですが、最後まで誠実な印象のドラマでした。殺人に関しては無実であるものの、子供を入れ替え、遺体を遺棄したことへの罪の意識と本当の息子の発覚を恐れて死刑を望んでいた死刑囚と、その息子であることを知った弁護士の親子の葛藤の物語でしたが、葛藤していたのは「父と子」だけではありませんでした。お互いを支え合おうとする家族の優しい物語になっていたように思います。
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