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「極夜 記憶の彼方へ」

昨夜、NHKのEテレの「ETV特集」の「極夜 記憶の彼方へ~角幡唯介の旅~」を見ました。

TBSの「CDTV祝25周年SP」(司会は中居正広さんでした。25年間の総合ランキングの1位はSMAPの「世界に一つだけの花」でした)から流れてくる歌を何気なく聴いた後、「新・情報7daysニュースキャスター」の北海道日本ハムファイターズから移籍したメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスのデビュー戦から3試合連続でホームランを打って投打で活躍している“二刀流”の大谷翔平選手の「ショウ(翔)タイム」の特集(大谷選手は本当にすごいなと思います。あと、私もスポーツニュースなどで見る大谷選手を大谷さんと呼んでいたので、アメリカの野球解説者の方が「オオタニサーン!」と呼んでいるのも面白く思います)を見たりしていたので、昨夜のこの「極夜 記憶の彼方へ」を私は途中から見たのですが、探検家の角幡唯介さんという方がハンディビデオカメラで映していた極夜の北極圏の幻想的な風景、雪と氷の極限的な暗闇の環境に圧倒されました。

「極夜」というのは日中の時間帯でも太陽が昇らずに夜のような状況になっている現象のことで、反対の言葉は「白夜」です。探検家の角幡さんは、12月の初め(5日?)から2月の末(21日?)という約3か月の間、懐中電灯やデジタルカメラなどの人工的な光の他には月や星の光のみというほとんど真っ暗の北極の世界を、そりを引く犬たちと共に旅していました。

しばらくしてたどり着いた小屋がシロクマに屋根を破壊されて荒らされていたり、持参した犬の食べ物が尽きたりという現実的な死の気配にも角幡さんは直面していたようだったのですが(万が一には犬を食べるという選択肢も考えたそうです)、ビデオカメラに映された雪と氷と湖の見えるモノクロの世界が不思議で、その様子を私はテレビの前で見ながら、そのような世界を一人で進む探検家の方は勇気があるなと思いました。映像では、とても暗く見えていたのですが、実際にはどのくらいの明るさでその場所の風景が見えていたのでしょうか。

宇宙を歩いているかのよう、凄まじいまでの美しさと容赦のない冷たさと静寂さだと、探検家の方はその北極の極夜の世界を評していました。1月26日頃、地平線が少し白み始め、2月になると、空はもう少し明るくなっていました。そして、21日の頃には、強風に吹き飛ばされる青白い雪がドライアイスの煙のような地平線の上に丸い太陽の金色の光が輝いていました。

探検家の方は、その太陽のことを火の玉だと言っていました。極夜の後の太陽の光を、出生の時に見たであろう光に重ねていました。その方の話していたように、古代の人々の見たり感じたりしていた月や星や太陽の光は、現代の日本で暮らしていると見えない光、感じることのできない光なのかもしれないなと思いました。

探検家の方の歩いていた極夜の冷たい北極の場合と同じに考えてはいけないかもしれませんが、例えば、私も以前に「戒壇巡り」や「胎内巡り」と呼ばれるお寺の地下の真っ暗な洞窟のような場所を恐る恐る歩いたことがあるのですが、出口付近から外の光が差し込んでいるのが見えた時には、ほっとしました。そして外へ出て、その明るさに感動しました。朝やお昼に外が明るく平和であるということは、普段には“普通”のことだけれど、本当には“普通”のことではないのだと思いました。

北極でも南極でも、極夜の終わりを告げる太陽の光には、実際に気温が上昇するというだけではなく、安心して、気持ちも温かくなるのかもしれないなと思います。ギリシャ神話の春の女神のペルセポネの話を思い出します。良い特集でした。
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Author:カンナ
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