加計学園に関する愛媛県の「首相案件」文書のことなど

日本国内で連日起きているように思える殺人事件や、愛媛県今治市の塀のない刑務所(このような刑務所があることを私は初めて知ったのですが、初犯で模範的な受刑者が入る刑務所だそうで、報道で少しだけ聞いた印象では、民間との交流もあるという開かれた刑務所のようでした)の受刑者の方の脱走の報道以外には、伊調馨選手に対する栄監督のパワハラの事実をレスリング協会の福田富昭会長や至学舘大学の学長でもある谷岡郁子副会長や東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会顧問会議の顧問という自民党議員の馳浩元文部科学大臣がようやく認めたとか、ワールドカップまで2か月という中でサッカー男子日本代表のハリルホジッチ監督が日本サッカー協会に突然解任されて西野朗監督に交代になったとか(昔の岡田武史監督の場合にも似ているように思います)、裁量労働制を違法適用したとして東京労働局が特別指導していたという野村不動産の社員の方が実は過労死して労災認定を受けていたということを(遺族の方からの過労死の公表に同意するというFAXを見ていないと国会で答えていた)加藤勝信厚生労働大臣が昨日初めて認めたとか、そのようなことも報じられていますが、昨日には、「国家戦略特区」の事業として国内では52年ぶりに獣医学部の新設が認められた学校法人加計学園の岡山理科大学を今治市に誘致して開校させた愛媛県の中村時広知事が、NHKや朝日新聞が報じた通りの、愛媛県の職員が今治市の職員や加計学園の職員と共に2015年の4月2日の首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官(現経済産業審議官)と加計学園の計画を話し合った際のことを記した「首相案件」と書かれている備忘録の存在について、真面目な職員たちを信じているという風に答えて暗に認めた、という趣旨のことが報じられていました。

中村愛媛県知事は、備忘録は公文書ではなくメモで今愛媛県庁内にはないとしながら、県は県の立場で自分たちのことはオープンにする、国は国の方で丁寧に説明してほしいと会見で話していました(首相官邸を訪問した人の記録というようなものは、本当にないのでしょうか。それで官邸の警備は大丈夫なのでしょうか。柳瀬元首相秘書官は記憶にないと答えていましたが、秘書がスケジュール管理もできていないということはないように思います)。愛媛県の知事さんが今この文書の存在を認めたのは、あるいは今この文書の存在が公になったのは、国会で「加計ありきだった」と述べていた加戸前愛媛県知事が「魔法の学校」と入学式で述べていた、岡山理科大学が開校した後だからでしょうか。学校法人森友学園の籠池前理事長が園児たちに安倍首相夫妻を絶賛させてまで開校しようとしていた“日本初の神道の小学校”の「瑞穂の國記念小學院(または安倍晋三記念小学校)」については、国会で籠池さんが述べていた「神風」によって?計画が進んでいたものの、籠池夫妻のことを急に「知らない」と言い出した安倍首相たちによる「トカゲの尻尾切り」と「手のひら返し」の結果、建設工事も開校計画も中止になりましたが、安倍晋三首相の腹心の友である加計孝太郎さんの加計学園の大学は、工事が止まることなく続けられ、入試も行われ、今月開校しました。

昨年今治市と政府は、その大学はペットとして人間と暮らしている(飼われている)動物を診る獣医師ではなく、畜産動物を診る産業獣医師を育てるための大学なのだと説明していました。先日報道されていた今治市の岡山理科大学の入学式の後、マスコミの記者たちが新入生の方たちにインタビューをしていて、勇気のある何人かの学生たちがその質問に誠実な様子で答えていたのですが、私が見たニュース番組には、その学生たちが産業獣医師を目指しているのと答えていた映像はありませんでした。何の獣医師になるかということは学生の方たちの自由だと思いますが、産業医になって愛媛県に残ってほしい、今治市を活性化したいという、自治体の政策として100億円近くの税金を使って今治市に加計学園の大学を誘致した愛媛県の方の希望は、ちゃんと届くでしょうか。

昨年の国会で野党の議員の方たちが指摘していたことは、やはり正しかったのだろうと思います。報道によると、今回の愛媛県の文書は、内閣府や文部科学省や農林水産省に配ったものだということですが、昨年には何かの理由で「存在しない」ということにされていた森友学園や加計学園や自衛隊の海外派遣に関する公文書が、実は各省庁内に残されていたということも、それが「見つかった」として公表されていることも、そこには担当者の方の良心があるのだろうと思います。加計学園の獣医学部新設の件を告発した前川喜平前文部科学事務次官は、招致された国会やメディアの取材の中で「行政が歪められた」と話していましたが、「ない」とされていたものが「見つかった」ということが問題なのではなく、「ある」はずのものを「ない」としていたことが問題なのです。

これまでにも安倍政権は「国会軽視」と言われていましたが、本当にそのように見えます。国会での政治家や役人たちの虚偽答弁には罰則規定がないそうなのですが、それが良くないのでしょうか(事前に質問通告が必要で前日まで受け付けているは日本くらいで、このために官僚の方々の仕事量が増えているそうなのですが、日本は、文書管理の在り方だけではなく、国会の在り方も考え直したほうが良いということなのかもしれません)。自民党と同じ与党の公明党の山口那津男代表は、陸上自衛隊のイラク派遣時の日報の隠蔽問題に関して、国会にあるものをないと言って嘘をついていた、国民の代表である国会に正しい事実を述べなかったということは国民を騙すに等しい行為だ、と批判していたそうです(「等しい」のなら、国民を騙す行為だ、と素直に言っても良いような気がします)。

予算委員会では与野党の決めた通りの予算が通ったということですが、様々なことを話し合わなければいけない国会を「空転」させているのは、政治家や役人の不正を追及している野党議員ではなく、不正疑惑の調査を積極的に行おうとしない安倍首相と安倍政権を守ろうとしているように見える麻生太郎財務大臣や菅義偉官房長官その他の与党議員たち(速記を止める指示を出さない衆参の議長を含む)とそれに従属する役人たちです。与党議員や役人の方々が、命令か指示か示唆か分かりませんが、なぜ国会で国民に嘘を重ねるようなことをしてまで、なぜ公文書の改竄・隠蔽・破棄や嘘の口裏合わせの依頼(報道によると、財務省理財局が嘘をつくことを森友学園側に依頼するが拒否される)をするようなことをしてまで、どうして安倍政権を存続させたいのか、その理由が一般市民の私にはよく分かりません。本当に奇妙に見えます。

日本の総理大臣は、与党の国会議員が党の内部の選挙で選んだ一国会議員です。安全保障関連法で集団的自衛権の行使が容認されることが国会で決まった頃だったと思うのですが、教え子として現首相の安倍さんをよく知っているという、安倍さんの出身校の成蹊大学の教授の方たちが安倍さんの無知と無勉強と存在感の薄さを指摘しているという記事を少し読んだことがあります。国会やぶら下がりの会見で、「丁寧な説明」だとする、ごまかしや言い訳や引き延ばしや開き直りの少しずつ論点をずらしていく答弁を重ねる安倍首相たちの映像を見ていると、昔のTBSのドラマ「3年B組金八先生」の「腐ったミカン」のことを思い出します。NHKの「時論公論」でも解説されていましたが、「アベノミクス」なる安倍政権の財政金融政策の結果、日本の借金は今も予想以上に増えているそうですし、内閣は総辞職をすればいいのではないかとも思いますが、そうすると、また急に「入院」と言ってどこかに雲隠れをする人たちが現れるかもしれないなとも思います。昔の国会議員は(自民党以外の党の政治家も)、多少おかしいところがあったとしても、もう少し潔かったような気がします。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム