「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」第2話

日本テレビの土曜ドラマ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」の第2話を見ました。

第2話は、共亜火災保険の新入社員となり、人事部の「人材活用ラボ」に配属された斉藤博史(佐藤勝利さん)が、直属の上司となった人事コンサルタントの椿眞子(菜々緒さん)に第2営業部に派遣され、リストラ対象者を選べと命じられる、という話でした。

浅岡部長(神保悟志さん)が女性社員の小早川夏月(中越典子さん)にセクシャルハラスメントを行っていると知った博史さんは、リストラ候補に浅岡部長を選んだのですが、眞子さんは、癌の治療のために入院中の夫を支えている小早川さんが営業成績を伸ばすために文書偽造の?不正を行っているということに気付き、小早川さんに退職願を書かせました。そして、小早川さんが会社を辞めると、身をもって浅岡部長のセクハラの証拠を掴みました。

荷物を取りに来た会社で博史さんに遭遇した小早川さんは、癌の夫と過ごす時間が増えたことを喜んでいました。眞子さんは、ここまで見越して小早川さんを退職させたようでした。

脚本は山浦雅大さん、演出は佐久間紀佳さんでした。初回に聴いた時にはどうしてだろうと少し驚いたのですが、エンディングの主題歌がなぜか安室奈美恵さんの1995年発売の「Body Feels EXIT」(アレンジしたものでしょうか)という部分には、私はまだ慣れることができませんでした。

菜々緒さんの演じる美しい眞子さんの回し蹴りの場面は、やはりかっこよく見えますし、佐藤勝利さんの演じる博史さんが眞子さんに振り回されている感じも、良いと思います。

でも、主人公が博史さんではなくて、タイトル通りに椿眞子さんであるなら、正論を言う眞子さんを、「悪魔」と呼んだり、何者なのかと怪しんだりする部分は、それほど引き延ばさなくてもいいような気がします。登場人物が多くてもいいと思うのですが、多いなら多いなりに、それぞれをもう少し掘り下げて描いてほしいように思います。

社内に新設された「人材活用ラボ」が動き始めた今回は、財務省の福田淳一事務次官(前事務次官)の女性記者へのセクハラ問題が報道されている中での、上司による女性社員へのセクハラをテーマにした人事ドラマとなっていましたが、セクハラが被害者の心を傷つけるというところを深く描くということはしていませんでした。

男性上司からの女性社員へのセクハラが「会社あるある」の一つのように描かれていたというか、「セクハラ上司」という記号としてセクハラを行う男性上司の姿が描かれていたというか、そのような印象でした。

福田事務次官のセクハラ問題に関して、報道番組の一視聴者の私には、被害者の一人であるテレビ朝日の記者の方が『週刊新潮』に通報したことについて悪く言われていることに少し違和感があります。自社の記者が財務事務次官という社会的地位の高い高級官僚の人からのセクハラの被害に悩んでいることを知ったのに黙っていたテレビ朝日の上層部の対応の失敗を、テレビ朝日に勤めている社員の方たちが批判するのは正しいと思いますが、日本テレビやTBSやフジテレビなどの他の報道各局が、福田事務次官も悪いけれどテレビ朝日も悪いのだという風に同じ場所に並べて、テレビ朝日と被害に遭った記者の対応のほうを批判するのは、間違っているような気がします。諦めずに『週刊新潮』に通報した記者は、勇気があると思います。悪いのは、異性や同性に対して、セクハラ(性的嫌がらせ)をする人です。

報道機関には、同じジャーナリストとして、これからはちゃんと政治家にも官僚にも恐れずに抗議をすることができるようになるかもしれないテレビ朝日と一緒になって、セクハラ被害への理解のない、加害者かもしれない“仲間”を擁護して被害を訴える弱者に配慮しない政府や省庁の対応や考え方のほうを批判するようにしてほしいと思います(自衛隊の幹部自衛官の方が国会議員に「国民の敵だ」と言ったり、大学生が演説中の共産党の市議会議員を殴ったりという、二・二六事件や浅沼事件を思わせるような謎の事件が相次いでいるらしいことも、あまり報道されていないのかもしれませんが、最近の政権の対応と無関係ではないような気がします)。例えば、今、日本テレビやTBSやフジテレビの記者の中に、もしもテレビ朝日の女性記者のように事務次官などの立場の方からセクハラ被害を受けた方たちがいるとしても、自分の会社がテレビ朝日の対応を報道倫理に違反するなどと批判しているということを受けて、私もです、と被害の苦しみを会社や世の中に打ち明けることがこれまでよりも一層難しくなってしまうかもしれません。そうなってはいけないと思います。そうならないような環境を作ってほしいと思います。
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