「ブラックペアン」第1話

TBSの「日曜劇場」枠の新ドラマ「ブラックペアン」の第1話を見ました。初回は25分拡大版で放送されていました。

原作は、海堂尊さんの小説『ブラックペアン1988』です。私は未読なのですが、フジテレビで放送されていたドラマ「チーム・バチスタ」のシリーズ(伊藤淳史さんの田口さんと仲村トオルさんの白鳥さんが活躍するシリーズ)は好きで見ていました。

第1話は、東海地方にある東城大学医学部付属病院の医師たちやそこでの医療の在り方を紹介する回だったのかなと思います。

主人公は、嵐の二宮和也さんの演じる天才外科医の渡海征司郎さんということなのですが、ドラマのナレーションを務めていたのは、竹内涼真さんの演じる東城大学医学部付属病院の研修医の世良雅志さんでした。世良さんが出来事を回想している感じのナレーションでした。

手先が器用でお金が好きで?冷静な判断のできる外科医の渡海さんは、医局の仮眠室の奥に住んでいて、能力の低い外科医に対しては横柄な態度で厳しく接して追い込んでいくことから「オペ室の悪魔」と呼ばれているのですが、東城大学医学部付属病院の総合外科学教室のトップである、“神の手”を持つと称される心臓外科医の佐伯清剛教授(内野聖陽さん)には従っていました。佐伯教授は、佐伯式という心臓が動いたままの状態で手術を行う術式を考案した外科医で、「ブラックペアン」と呼ばれる黒いハサミの形をしたクリップのような医療器具(ペアンは鉗子とも呼ばれるそうです)を自身の執刀した手術の最後に象徴的に使うようでした。佐伯教授は、ブラックペアンを使うことができるのは自分一人だけだと自負しているのですが、佐伯式を習得した渡海さんに関しては、自分の後継者として一目置いているようでした。

佐伯教授は渡海さんの医師だった父親の渡海一郎(辻萬長さん)に教えを受けたことがあるらしいのですが、渡海さんが佐伯教授に従っている背景には、父親の死も関連しているようでした。渡海さんが持っていた、父親の名前の書かれたレントゲン写真には、ペアンのようなものの影が写っていました。

渡海さんの上司の佐伯教授と帝華大学病院の外科教授の西崎啓介(市川猿之助さん)は、3か月後に控えた日本外科学会理事長選に備えて準備を進めていました。佐伯教授の失脚を狙う西崎教授は、部下の高階権太(小泉孝太郎さん)を東城大学医学部付属病院に送り込み、新任講師となった高階さんは、“神の手”はもう必要ないと、輸入したばかりの最新の自動縫合機器「スナイプ」を心臓手術に使うことを提案していました。

その他の主な登場人物は、新人看護師の花房美和(葵わかなさん)、外科准教授の黒崎誠一郎(橋本さとしさん)、渡海さんの腕を信頼している手術看護師の猫田真里(趣里さん)、病院長の守屋信明(志垣太郎さん)、渡海さんの母親の渡海春江(倍賞美津子さん)、渡海さんが情報屋として使っている治験コーディネーターの木下香織(加藤綾子さん)、医療ジャーナル誌の編集長の池永英人(加藤浩次さん)でした。冒頭に登場していた、手術の失敗をフォローした渡海さんにその要求通りの大金を渡していた外科医の横山正(岡田浩暉さん)は、地方の系列病院へ左遷されたようでした。

第1話では、渡海さんは、高階さんによるスナイプを使った心臓の手術を受けることにした、自分と研修医の世良さんの担当患者の皆川妙子(山村紅葉さん)が医療ミスで死にかけたのを、お金なら自分がいくらでも支払うから助けてくださいと土下座をしての訴えを聞き入れて、救っていました。手術の成功後、渡海さんは、今後は自分の下で働くよう、世良さんの手術衣に血のついた自分の手形を押しつけていました。

脚本は丑尾健太郎さん、演出は福澤克雄さんでした。音楽は木村秀彬さん、エンディングに流れていた主題歌は、嵐の曲ではなく、小田和正さんの「この道を」という曲でした。

フジテレビのドラマ「チーム・バチスタ」のシリーズと同じ海堂尊さんの小説を原作とした医療ドラマということで、私もこのTBSの「日曜劇場」のドラマ「ブラックペアン」を見るのを楽しみにしていたのですが、手術室で患者を流血させたまま放置して自分たちの取り引きの話をし続けているという場面に驚きました。

患者は医師のキャリアアップのための道具に過ぎないというような雰囲気が、不快でした。ドラマには多くの医師たちが登場していたのですが、その医師たちの中で、患者のことを考える医師としてまともに見えたのは、研修医の世良さんくらいでした。

優秀な外科医としては、佐伯教授や渡海さんよりも、テレビ朝日のドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の大門さんや、昔のフジテレビのドラマ「Dr.コトー診療所」のコトー先生のほうがずっと良いと思いました。米倉涼子さんの演じていた大門さんは、患者の命を救うことを第一に考えて行動していましたし、吉岡秀隆さんの演じていたコトー先生は、急ぐ手術の場面でもいつも落ち着いていて話し方も穏やかで丁寧でした。

佐伯教授や渡海さんたちの、心臓手術を受ける患者に動脈瘤があることに気付いていても、自分の考えを通すために、あるいは高階さんを陥れるために黙っているというところなど、医師としておかしいです。

腹部の大動脈瘤の破裂を引き起こしていた患者の皆川さんは、高階さんに代わって渡海さんが助けたようなのですが、最終的に天才外科医の渡海さんが患者さんの命を救うことができたとしても、患者さんの身体への負担は重いのではないかと思います。

昨夜の第1話を見ていて、内野聖陽さんの演じる佐伯教授や二宮和也さんの演じる渡海さんや小泉孝太郎さんの演じる高階さんがどうかということよりも、私は、そのようなドラマの中の医師たちの患者さんの扱いの雑さのような部分が気になってしまいました。

「バチスタ」の田口さんと白鳥さんの時のようなコミカルなやり取りも、少なくとも第1話では、特になかったような気がします。

医師たちの態度に少し不快に思えてしまう部分もあったため、初回を見た印象では、見ていてすっきりとしたり、ほっとしたりする感じの医療ドラマではないように思えました。あるいは、そもそも、「白い巨塔」的な、医師たちの地位争いを描くドラマなのでしょうか。例えば、このドラマの主人公が竹内涼真さんの演じる世良さんで、研修医の世良さんの成長を描くドラマであるということなら、世良さんが患者さんの容態の急変にパニックになったり医師たちに振り回されたりする今回のような展開も分かるような気がしますし、全体的にもう少しさわやかさも出てくるようになるのかなと思います。

予告によると、第2話も25分拡大版で放送されるそうです。私としては、「拡大版」は続かないほうが良いように思います。でも、登場人物紹介は終わったのだろうと思いますし、一応次回の「ブラックペアン」の物語も見てみようかなと思います。


ところで、これはこのドラマとは全く関係のないことなのですが、報道によると、昨日には今年の2月に開催された韓国の平昌冬季オリンピックのフィギュアスケート男子シングルで二連覇を果たした金メダリストの羽生結弦選手の祝賀パレードが宮城県の仙台市内で行われ、集まった多くのファンの方たちが羽生選手を祝福したのだそうです。そのニュースを聞いて、そういえば平昌五輪の直後に安倍政権が羽生結弦選手に授与する方針を固めていた「国民栄誉賞」の件は一体どうなったのだろうと、少し気になりました。羽生選手に国民栄誉賞を授与するという政府の計画は、まだ続いているのでしょうか。それとも、頓挫したのでしょうか。
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