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「ブラックペアン」第2話

TBSの「日曜劇場」のドラマ「ブラックペアン」の第2話を見ました。

大動脈瘤で東城大学医学部付属病院に緊急搬送され、天才的外科医の渡海征司郎(二宮和也さん)の処置によって一命を取り留めた患者の小山(島田洋七さん)の僧帽弁置換手術に、外科医の高階権太(小泉孝太郎さん)は、「どんな外科医でも簡単に使うことができる」最新医療機器のスナイプを使いたいと提案しました。

心臓外科医の佐伯清剛教授(内野聖陽さん)は、高階さんが手術に一切関わらないことを条件にスナイプの再使用を許可しました。佐伯教授の計画によってその手術の第二助手に任命された研修医の世良雅志(竹内涼真さん)は、医療ミスで患者を死なせてしまうかもしれないことを恐れ、研修先を別の病院に変えようか迷っていたのですが、命が怖くて仕方がないと渡海さんの前で泣くと、泣くくらい怖いなら医者を辞めろと渡海さんに突き放されました。

佐伯教授に執刀してもらいたいと考えて、スナイプを使った手術の提案に困惑していた患者の小山さんとその妻は、外科医の渡海さんから、手術は博打だ、手術を受けて死ぬか受けずに死ぬかだと脅され、医療機器メーカーや販売元と病院と患者とをつなぐ仕事をしている治験コーディネーターの木下香織(加藤綾子さん)に治験代の300万円を渡されて説得され、最新の自動縫合機のスナイプを使った手術を受けること(スナイプの実験台になること)を了承しました。

手術当日、患者の小山さんが大丈夫だと笑いながら震えていることに気付いた世良さんは、自分よりも患者のほうが不安なのだと知って小山さんを励まし、その手術の第二助手を頑張ることにしました。しかし、左利きだった執刀医の関川文則(今野浩喜さん)が小山さんの心臓の僧帽弁に刺したスナイプを持ち替えた時、先端の器具が中で外れてしまいました。医師たちは予期せぬ出来事に動揺し、世良さんはモニターで手術室の様子を見ている高階さんに、来てくださいと呼びかけたのですが、手術に関わったら二度とスナイプをこの病院で使えないようにすると佐伯教授に言われていた高階さんは、動くことができませんでした。高階さんを直接迎えに行った世良さんは、後悔しませんかと高階さんを説得し、二人で手術室に戻りました。

手術看護師の猫田真里(趣里さん)が用意した回収用の器具で心臓内部から外れた器具を回収しようとした高階さんは、その際に筋肉を傷つけてしまったようでした。手術室に現れた渡海さんは、出血が止まらない患者の手術を一千万円で代わると高階さんに提案し、心臓の奥から器具を取り出すと、心臓を動かしたまま手術を行う佐伯式で手術を続けました。渡海さんに最後の縫合を任された世良さんは、勇気を出して縫合し、無事に小山さんの手術を終えました。

医局で荷物整理を行っていた高階さんの前で、医者になるのを諦めないことにした世良さんは、研修先の病院の異動願の紙を破り捨てました。それを見た高階さんは、賭けに勝ったと、仮眠室のドアの前に立っていた渡海さんに言いました。高階さんと渡海さんは、医療ミスを恐れる研修医の世良さんが医者を辞めるか辞めないかで賭けをしていました。賭けに勝った高階さんは、一千万円を渡海さんに払わなくて済むことになったのですが、スナイプを医療業界に普及させたいということはまだ諦めていないようでした。

脚本は丑尾健太郎さん、演出は田中健太さんでした。

第2話も25分拡大版で放送されていたのですが、第1話よりも見やすかったように思います。やはり、研修医の世良さんの成長物語なのかなとも思ったのですが、そのほうが自然であるような気がします。次回からは、拡大版ではない、通常の約1時間の放送になるようでした。

患者を物のように扱う外科医の渡海さんやその周囲の医師たちの時々少し不快にも思える言動に私はまだ慣れないのですが、そのような患者への対応が雑に見える渡海さんの場面と患者さんに感情移入したり命が怖いと泣いたりする優しい世良さんの場面のバランスは良いのかもしれないと思いました。

高階さんは、今の外科医の自分になるまでに患者を5人殺したがその患者の顔は憶えている、世良さんが今外科医になるのを辞めることは未来の患者を殺すことだと研修医の世良さんを説得していたのですが、渡海さんは、自分がこれまでに殺した患者の数は0人であり、手術の腕がない外科医が外科医を辞めることは未来の患者の命を救うことになると世良さんに話していました。

第2話を見ながら、昨年に報道されていた群馬大学病院の医療ミス事件のことを思い出しました。手術の数をこなして実績を重ねないと優秀な外科医にはなれないという意見があるのだとしても、患者の側からすると、一人でも患者を殺したことのある医者が医者であり続けているという実情を、怖く思います。

渡海さんの言っていた、手術は博打だというのは、本当にそうなのだろうと思います。医療ミスを行った医者は、患者によっては稀にこのようなことがあるとか、開腹してみなければ分からないので仕方がなかったとか、家族(遺族)に説明をしますが、家族からすると、どうしても医者側の言い訳にしか聞こえないという部分はあると思います。テレビの健康番組?などでは、すぐに病院へ行くことを勧めますが、病院へ通うようになることで悪くなることもあるかもしれないということは、いつも何となく思います。でも、勝つか負けるか分からないけれど医者を信じてその腕に賭けてみる、ということでは、患者が弱い立場であることは変わらないような気もします。大学病院が医者を育てるための教育機関であるということも、忘れてはいけないことなのかもしれません。

父親の死に医療ミスが関わっているらしい渡海さんは、無能な外科医を医療界から駆逐したいようでした。渡海さんや佐伯教授は、スナイプが普及して手術技術の低い外科医が手術を行うようになれば、そのような外科医が増え、医療ミスで死ぬ患者も増えるだろうと考えていました。

このドラマは、良い医者とはどのような医者か、医療はどうあるべきかを伝えるドラマなのかなと思います。人間は便利なほうや簡単なほうや楽なほうに流れるので、「どのような医者にも簡単に使うことのできる便利な機械」が完成したら、それを病院で普通に使うようになって、工芸などの分野でもそうであるように、天才的な腕を技術を持つ職人のような外科医はますます減っていくのかもしれないなと、ドラマを見ていて思いました。でも、そもそも少子化で人が減っていけば、医学部を卒業しただけのような腕のない医者は増えていくのかもしれません。経済格差が広がるまま、医療サービスを受けることができなくなる「医療難民」と呼ばれる人々も増えると言われていますが、そのような未来では外科手術は今よりも「博打」になっているのかもしれないなとも思います。病院へ行ったほうが助かるのか、病院へ行かないほうが助かるのか、判断が難しそうです。


ところで、今日は今上天皇陛下の退位(譲位)が予定されている日の一年前の日だそうですが、昨日の報道によると、韓国の文在寅大統領は、一昨日の南北首脳会談の時に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「日本ともいつでも対話を行う用意がある」と話していたということを、日本の安倍首相との電話会談の中で話したのだそうです。進展が早いです。韓国の時間と30分ずれているという北朝鮮独自の「平壌時間」?もやめて、韓国と同じ世界の標準時間に合わせるのだそうです。米朝首脳会談はこれからなので、アメリカ政府に追従する日本政府は、その結果の報告を待って決めるのかもしれないと思いますが、韓国政府やアメリカ政府頼みの日本政府(自衛隊の「日報」に書かれていた「戦闘」は「戦闘行為」の意味ではないという日本語解釈の閣議決定も意味不明です。自衛隊員の方の命を守ることを考えていない閣議決定のように思えます)も、北朝鮮政府と交渉して、「北朝鮮に最大限の圧力をかけ続ける」というようなことばかり言わずに、金正恩委員長と直接対話をしたほうがいいのではないかと思います。楽観視できないという考えもあるかもしれませんが、それはどの国との外交の場合にも言えることです。平和な状況に向かう流れができているのなら、その流れを遮ってはいけないと思います。拉致被害者や拘束者の中には韓国人やアメリカ人もいるということですが、これから国が開かれることになるかもしれない北朝鮮から、横田めぐみさんたち拉致被害者の方が早く無事に帰国することができるようになるといいなと思います。
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