FC2ブログ

「復讐捜査~警察犬と刑事の殺人追跡行~」

テレビ朝日の「日曜プライム」のドマスペシャル「復讐捜査~警察犬と刑事の殺人追跡行~」を見ました。

TBSの「日曜劇場」の「ブラックペアン」の第3話と同じ時間に放送されていた約2時間のミステリードラマで、警察犬が活躍するドラマらしいと知って、何となく録画をしておいたものです。

ドラマの解説には「ヒューマンサスペンス」と書かれていて、どのような刑事ドラマなのかを知らないまま、面白いのかなというくらいの気持ちで見始めたのですが、ヒューマンサスペンスというよりは、警察組織の闇を描くハードボイルド的な社会派サスペンスの印象で、面白かったですし、とても良かったです。

物流倉庫の近くのコンビニエンスストアのアルバイト店員が強盗に刺されるという事件が発生し、警視庁捜査一課の強盗犯捜査担当刑事の三田園智史(萩原聖人さん)は、要請に応じて出動してきた警察犬訓練士の妹の美穂(藤本泉さん)とその相棒の警察犬バブと共に、逃げた犯人の後を追いました。しかし、バブが不審な箱と黒のワンボックスカーを発見して吠え、三田園さんたちが止まっている車の運転席のドアをノックすると、ドアを開けた男が突然機関銃を乱射しました。被弾した三田園さんは、血を流して倒れている美穂さんを助けようとしたのですが、美穂さんはバブを心配しながら亡くなりました。他の警察官も重傷を負って倒れていたのですが、バブも撃たれて重傷を負っていました。

9か月後、三田園さんは、退行催眠による心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療を行っていたのですが、その中で銃を乱射した犯人の顎に痣があったことを思い出しました。一方、美穂さんを助けようとしていたバブもPTSDに苦しんでいたようでした。警察犬として活躍できなくなったバブは、自由出勤となった三田園さんの実家で三田園さんの母親と3人で暮らすことになりました。2階の美穂さんの部屋へ向かったバブは、美穂さんのブランケットを使うようになりました。

強盗犯捜査担当から特命捜査対策室に異動した三田園さんは、キャリア警視で管理官の花村沙織(本仮屋ユイカさん)の下で、警察官が銃撃されて死傷したコンビニ強盗傷害事件の捜査を始めました。三田園さんは、銃撃事件とコンビニ強盗傷害事件との接点を探っていたのですが、大学時代の剣道部の先輩でもある組織犯罪対策部4課の刑事の韮澤(加藤雅也さん)には一蹴されてしまいました。

しかし、捜査を続けていたある日情報がもたらされ、バブを連れた三田園さんはコンビニ強盗犯の鯖江源太(ジェントルさん)を逮捕しました。大久保(木下ほうかさん)の取り調べで自供した鯖江さんは、事件を起こして倉庫に逃げ、隅にあった大きな箱に隠れていたところ、銃声が響き、その直後に倉庫から出てきた3人の男たちと4人の男たちがワンボックスカーに乗り込んで逃げるところを目撃した、その中の誰かが「シマさん」と呼ばれていたと三田園さんに話しました。

特捜本部が銃撃事件現場の倉庫を調べた結果、あるブラック企業とのつながりが判明しました。三田園さんは、その企業の一人に倉庫を貸したという建設会社社長の中尾誠二(矢島健一さん)が、倉庫内での覚醒剤の大口取引に関与していたと考えました。その頃、組対4課が銃撃犯と思われる顎に痣のある男の遺体を港で発見し、三田園さんに報告しました。その人物は捜査中に浮上した写真の男と同一人物だったのですが、遺体の顔を間近で見た三田園さんは、この男は犯人ではない、犯人は別にいると確信しました。しかし、組対4課の韮澤刑事たちは、その人物を犯人と決めつけ、近くに銃が落ちていたことから、拳銃自殺で処理しました。

花村管理官の許可を得て独自の捜査を始め、中尾社長を追っていた三田園さんは、神奈川県警の刑事から、中尾社長が会っていた謎の人物が裏社会のフィクサーの高林倫佑(石橋蓮司さん)だと知りました。韮澤刑事たちは首を吊った状態の中尾社長の遺体を発見し、自殺だとは思えない三田園さんは、中尾社長とつながる高林社長に会いに行きました。そこで三田園さんは、高林会長から、犯行は意外な場所でのうのうと生きている「プロ」によるものだと教えられるのでした。

原案と脚本は武知鎮典さん、音楽は遠藤浩二さん、監督は渡辺武さんでした。

最初の頃から悪そうな人たちに見えていた組対の刑事たちが本当に悪い人たちだったという展開は、ある意味ではドラマを見ている人の予想を裏切らない展開であったとも言えるかもしれません。

でも、単純なものとしては描かれていなかったですし、加藤雅也さんの演じる韮澤さんたち刑事のほとんどヤクザのような迫力や、狂気の混ざったような怒りで犯罪者たちに立ち向かっていく萩原聖人さんの演じる三田園さんと犬のバブの強さが、緊張感を最後まで途切れさせない感じでもあり、とても良かったです。

体調不良の三田園さんのお見舞いのために家に来るようになった花村管理官が急に三田園さんのことを「さとしさん」と下の名前で呼ぶようになっていたところには少し驚いたのですが、お嬢様風の花村管理官は、押し掛け女房のようでもありました。バブと遊ぶのが好きで、バブも美穂さんと同じくらいの年齢の?花村管理官に馴染んでいました。

「復讐捜査~警察犬と刑事の殺人追跡行~」というこのドラマのタイトルが物語の内容に合っていたのかどうか、決してずれてはいないのですが、よく分からないような気もしました。ただ、やはり「警察犬」が登場するドラマとして、人間の登場人物も良かったですが、犬のバブが賢くて、とてもかわいかったです。警察犬になるのに犬種は関係ないそうなのですが、あのような白い毛の長い犬も警察犬として頑張っているのかもしれないなと思いました。バブは、役名ではなく、本当の名前もバブなのでしょうか。犬を好きな方たちが作っているドラマという印象でもありました。

三田園さんに悪事を知られた韮澤さんが三田園さんにどうしてそのようになったかの「言い分」を語る場面も、良かったです。別に生んでほしいと頼んだ覚えはないが地獄のような汚いこの世に生み落とされてしまったからには生活をしなければならない、という趣旨のことを韮澤さんは三田園さんに話していたのですが、その生活のために韮澤さんたちは少しずつ悪事を働くようになったようでした。

三田園さんは、自分たちは警察官であるという意識の低い韮澤さんたちの行いに激怒していたのですが、韮澤さんたちは、性善説というか、警察組織の正義を信じている三田園さんやキャリアの花村管理官とは対照的でした。というか、実際の警察の中には、花村さんのような若い女性の管理官はいるのでしょうか。

警察の不祥事となる刑事の韮澤さんたちの犯罪が世間に公表されるのかどうかは不明です。ドラマの中では、その後のことは特に何も言われていませんでした。

韮澤さんたちを最終的に追い込んだのは、三田園さんやバブではなく、花村さんを警察庁に呼び戻そうとしていた上司の警察庁長官(榎木孝明さん)が用意させた「SAT」の部隊の警察官たちだったように思います。警察の上層部に見逃されていた韮澤さんたちは、裏社会の人物たちから巻き上げたお金の大半を「上納金」として取られていると話していたのですが、その悪い上層部が誰なのか、上層部はどうなったのかということは、分からないまま終わってしまいました。もしかしたら花村さんの上司の警察庁長官なのかもしれませんが、別の「偉い人」かもしれません。警察組織の闇が完全には暴かれないまま、最後は三田園さんとバブと花村さんのほのぼのとした場面で終わりました。

それにしても、テレビ朝日のドラマで三田園さんというと、今の私は金曜ナイトドラマの「家政夫のミタゾノ」の三田園さんを思い出してしまうので、このドラマを見始めた時に主人公の名字が三田園さんだと知って、どうして三田園さんにしたのだろうと、少し面白く思えてしまったのですが、同じ名字になったのは偶然なのでしょうか。

ともかく、意外と、と言ってはいけないのかもしれないのですが、このドラマを見る前に思っていたよりも、しっかりと作られていて、見応えのある刑事ドラマになっていたように思います。
プロフィール

Author:カンナ
ブログ初心者です。
感想などを書いています。
マイペースで更新します。
すきなもの
 月・星空・雨・虹・雪
 飛行機雲・入道雲・風鈴の音
 透き通った水・きれいな色
 富士山・東京タワー・ラジオ・音楽
 本・絵画・ドラマ・(時々)アニメ
 掃除機をかけること
にがてなもの
 人ごみ・西日・甘すぎるお菓子
 

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム