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「西郷どん」第18回

NHKの大河ドラマ「西郷どん」の第18回を見ました。

第18回は、尊王攘夷派の僧侶の月照(尾上菊之助さん)と錦江湾(鹿児島湾)に入水して一人生き残ってしまい、藩命で「菊池源吾」と名を変えて密かに流刑となった奄美大島の龍家の当主の龍佐民(柄本明さん)の屋敷の離れで自暴自棄の状態で生き長らえていた薩摩藩士の西郷吉之助(後の西郷隆盛、鈴木亮平さん)が、薩摩藩の島代官たちによる過酷な支配によって年貢として徴収される黒糖のためのサトウキビ作りを強いられている島の人々の生活を知り、死にかけていた魂を龍家の分家の娘のとぅま(二階堂ふみさん)に呼び戻されて救われる、という話でした。

脚本は中園ミホさん、演出は盆子原誠さんでした。

今回から奄美大島編が始まりました。海でとぅまさんが島の歌を歌っていた冒頭の場面から、島の話らしい雰囲気が出ていたように思います。

予告によると次回のサブタイトルが「愛加那」となっているのですが、とぅまさんが「愛加那」に名前を変えるようです。ドラマによると、「とぅま」の発音はほとんど「とま」でした。龍佐民さんは市長や村長のような人で、つまり、とぅまさんは貧しい村の娘ではなく、地元の有力者の娘ということのようでした。

薩摩藩士に差し出される奄美の女性のことは奄美の人たちから「アンゴ」(島妻)と呼ばれていて、それはいわゆる現地妻を指す言葉のようだったのですが、西郷さんの現地妻となった、二番目の妻の愛加那さんは、西郷さんの9歳年下なのだそうです。ドラマの吉之助さんが30歳だとすると、とぅまさんは21歳です。

とぅまさんの右手の甲には刺青の模様が刻まれていました。刺青の手で作ったものなど食べられないと当初吉之助さんは怒っていたのですが、その刺青はケンムンという妖怪から身を守るためのお守りだということでした。ケンムンは、水の精霊であり木の精霊でもあるのだそうです。刺青は「ハジチ(針突)」というそうなのですが、明治時代以降廃れていったという、奄美大島を含む琉球諸島や北海道(蝦夷)のアイヌの人々の刺青文化はよく似ているのだそうです。

安土桃山時代にも薩摩藩に圧力をかけられていたという奄美大島が江戸時代に入って薩摩藩に制圧されて琉球王国から切り離され、その後島民たちが薩摩藩の過酷な支配に苦しんでいたということは、昨年の「ブラタモリ」の「奄美大島」の特集でも伝えられていました。私はその番組を見るまで、奄美大島にソテツ(蘇鉄)がたくさん育っているのは黒糖のためのサトウキビ作りのみを命じられていた奄美の人々が食料としてその実を食べるために植えたものだということを知らなかったので、とても驚きました。

当時の奄美大島の主食はサツマイモ(薩摩芋は、元は中国から琉球に伝わり、琉球から薩摩に伝わったそうです)で、ドラマの中の吉之助さんに出された御膳にもサツマイモがありました。

今回のドラマの話では、とぅまさんは親戚のユタ神様(秋山菜津子さん)から、夫となる人が現れる、しかしその人は災いももたらすと預言されていました。ユタは沖縄諸島や奄美群島に存在するシャーマンで、主に女性がなるために巫女と言われていますが、琉球王国が設置したノロとは異なり、民間の巫女なのだそうです。2011年にNHKのBSプレミアムで放送されていたドラマ「テンペスト」(原作は池上永一さん、脚本は大森寿美男さん、主演は仲間由紀恵さん)の中で高岡早紀さんが演じていた聞得大君は王国最高位の司祭のノロでした。

奄美編となる第18話では、龍佐民さんやとぅまさんたちの話す奄美の言葉のほとんどに共通語の字幕がついていたのですが、このドラマの初回の放送時に薩摩の言葉が分からないという視聴者からの意見が多かったということを受けた対策なのでしょうか。例えば挨拶の言葉など、完全に共通語と違う言葉に字幕を付けるのは分かるのですが、語尾が多少違うくらいでは言葉の意味は分かりますし、「戻って来い!」や「生きろ!」はそのままですし、薩摩の言葉には字幕を付けないのに奄美の言葉のほぼ全部に字幕を付けるという演出は、何か日本語以外の外国語に字幕を付けているようで、少し違和感がありました。

本編の後の「西郷どん紀行」では、流刑時代の西郷さんがお世話になっていたという龍家のことが紹介されていたのですが(西郷さんの船をつないでいたという松の老木は伐採されたそうです)、今回からは音楽も、演奏は山下洋輔さんで歌は城南海さんという新しいものに代わっていました。歌手の城南海さんは奄美大島出身の方です。テレビ東京の「THEカラオケバトル」で何度も優勝していましたが、私が城南海さんの歌を最初に聴いたのは、NHKの「ドラマ10」のドラマだった「八日目の蝉」(原作は角田光代さん、脚本は浅野妙子さん、主演は檀れいさん)の主題歌の「童神~私の宝物~」だったように思います。ドラマの内容も良かったのですが、エンディングに流れていたこの主題歌も良かったのです。

それにしても、ドラマの映像の、奄美大島の海の風景がとてもきれいでした。本当の風景はもっときれいなのだろうなと思いました。
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Author:カンナ
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