「ヘッドハンター 転職の案内人」第5話

テレビ東京の「ドラマBiz」の「ヘッドハンター 転職の案内人」の第5話を見ました。

転職斡旋サーチ会社「SAGASU」の社長の黒澤和樹(江口洋介さん)は、要介護の父親と妻の早苗(山下容莉枝さん)と大学生の子供二人と暮らしている北東鉄鋼の社員の54歳の西郷守男(板尾創路さん)をヘッドハンティングしようとしていました。しかし、待遇は部長職で年収は今より200万円アップするという話を、西郷さんは断りました。勤勉実直な真面目な人と評価されていた西郷さんは、長年の勤務先の歴史のある大企業を誇りに思い、一つの会社を勤め上げることを美徳と考えていて、黒澤さんのようなヘッドハンターを古い人間関係を壊す怪し気な人として嫌っているようでした。

その夜、バーのカウンターで飲んでいた黒澤さんは、別のグラスに芋焼酎を入れて自分のグラスのそばに置いていました。少ししてバーに来た、老舗転職斡旋会社「ブリッジ」のシニアバイスの赤城響子(小池栄子さん)は、命日だと聞いて、同じお酒をバーテンダー(児玉貴志さん)に頼んでいました。

ある朝、西郷さんの妻が介護疲れで倒れてしまい、高齢者福祉施設への入居には一時金の600万円が必要だと書かれているのを読んだ西郷さんは、200万円アップするという黒澤さんの言葉を思い出し、「SAGASU」を訪ねました。舘林美憂(徳永えりさん)と眞城昭(平山浩行さん)がドアの前で立ち聞きをしている向こうで、灰谷哲也(杉本哲太さん)と黒澤さんが西郷さんと転職の話をしていました。黒澤さんは、妻の早苗さんは近くのレストランのハッピーアワーという夕方の時間帯に1人でワインを飲むのが唯一の息抜きなのだと、その時の写真を西郷さんに見せました。探偵のような黒澤さんから、あなたの人生の全てを知っていると言われて不審に思った西郷さんは、再び転職話を断りました。

帰る西郷さんに黒澤さんは諦めませんと伝えたのですが、西郷さんが次に会ったのは、赤城さんでした。

翌日の夜、黒澤さんは西郷さんとバーで会いました。黒澤さんは、北東鉄鋼に粉飾決算の疑いがあることを西郷さんが知っているかどうかを気にしていました。会社を守ろうとしている西郷さんに、黒澤さんは、会社はもっと残酷ですよと言いました。バーの入っているホテルを使っている北東鉄鋼の王子山社長(団時朗さん)は、いざとなれば捨て駒はいくらでもいるだろうと役員たちと話し合っていました。

北東鉄鋼の粉飾決算は3年前から行われていたということがニュースで報じられるようになりました。有価証券の虚偽記載ということでした。会社の株は大暴落したのですが、王子山社長は粉飾決算への関与を否定し続けていました。そのニュース映像を街頭のモニターで見て舘林さんが、嘘つけ、ありえないでしょと言うと、灰谷さんは、見苦しいねと言いました。眞城さんは、粉飾決算の黒幕は王子山社長だから然るべきところへ出ないと下の者が切り捨てられると考えていました。

北東鉄鋼に勤務し続けていた西郷さんは、玄関先に現れた社長の姿を見ると、わーっと叫んで社外に飛び出し、夕方のレストランに向かい、父親の介護のつかの間の休息として、一人でワインを飲んでいる妻の早苗さんの姿を見ていました。

黒澤さんは、いつまでも北東鉄鋼の社員としてネクタイを締めている西郷さんに、真面目な銀行員だった父親の姿を重ねていたようでした。黒澤さんは、西郷さんに、真面目な父親は組織に利用された、組織に利用されることほど虚しいことはありませんと伝えました。西郷さんは、転職を考え始めていました。しかし、その後、西郷さんは、北東鉄鋼の不正経理問題対策室の室長となり、若い社員が一人残っていたがらんとした大きな部屋で仕事をしていました。

粉飾決算のことを知りながら黙っていて、その責任を一人でで引き受けようとしていた西郷さんは、会社のビルの玄関先にある「定礎」の前にいたところに現れた黒澤さんに、私はこの化石なんです、と石の中のアンモナイトの化石に触れ、ここから飛び出すことはできない、でもこの会社が好きだったと伝えました。

赤城さんは、西郷さんから、部下の社員たちの再就職のことを頼まれていたようでした。バーで黒澤さんと会った赤城さんは、西郷さんの作った書類のおかげで社員たちを簡単に転職させることができたと話し、西郷さんの誠実さに驚いていました。黒澤さんは、西郷さんはネクタイを外すのが怖かったのだろうと話していたのですが、その時、王子山社長たちが入って来て、後ろの席に座りました。バーテンダーにバーボンを頼んだ王子山社長がまだ自分の保身のために下の者たちを切り捨てようとしていることを知った黒澤さんは、バーテンダーに代わってお酒の瓶を取り、社長に手渡した小さいグラスにお酒を注ぎながら、トップに立った器の小さいバカは俺が地獄へ落すと、スーツの上にお酒を溢れさせていました。

その後、王子山社長は、不正経理への関与で逮捕されました。西郷さんが北東鉄鋼に勤める最後の日になりました。黒澤さんは、西郷さんに、東城病院の事務長への転職話を持ち掛けました。北東鉄鋼の「しんがり」を務めた西郷さんにクライアントは心を打たれたのだと伝えた黒澤さんは、系列のホームへ父親を入居させることもできます、あなたはもう十分に尽くされた、難攻不落の西郷さんでも今ならこの話を受けてくれるのではないかと言いました。転職をする決意をした西郷さんは、荷物を抱えて降りてきた会社の玄関先の定礎の化石の前で泣いていました。

ハッピーアワーでワインを飲んでいた妻に会いに行き、これからも働くことができると転職の報告をした西郷さんは、父親のホームへの入居のことも話して、これまで父親の介護を頑張ってきた妻を労い、ほっとして泣き出した妻と一緒に喜びを分かち合っていました。

黒澤さんから、クライアントは何より誠実さを求めていたのだと聞いた「SAGASU」の舘林さんは、まさか社長は西郷さんが最後まで会社に残ると知っていたのではないか、王子山社長の逮捕も眞城さんを使ってやらせたのではないかと灰谷さんに話していました。灰谷さんは、社長は会社人間が好きなんですかねと言う舘林さんに、冗談じゃない、それを潰してきたのが彼奴だよと、ドアをバタンと閉めて出て行きました。

バーに来ていた赤城さんは、黒澤さんが命日に頼んでいた芋焼酎について、バーテンダーから黒澤さんの父親はお酒を飲まない人だったと聞き、それならあの命日は誰の命日だったのかと驚いていました。

その頃、灰谷さんは、洋食店の前に来ていました。店員の及川百合(山賀琴子さん)と連絡を取り合っていたようだった眞城さんは、洋食店の中にいる及川さんを指して、灰谷さんが探しているのはあの女ですと灰谷さんに教えていました。

脚本は林宏司さん、監督は星護さんでした。

第5話も、面白かったです。1時間のドラマとは思えないくらい話の内容が充実しているように思えました。

「SAGASU」の舘林さんの適度な軽さも良いです。舘林さんと灰谷さん、舘林さんと眞城さん、眞城さんと灰谷さんという組み合わせの場面も増えていて、楽しく思えました。黒澤さんをライバル視している赤城さんは、黒澤さんと意見が一致する部分もあり、時々黒澤さんに協力するようにもなってきています。

今回のドラマの中心の、黒澤さんが父親の姿と重ねていた真面目な会社員の西郷さんの転職の話には、何となくなのですが、昨年から引き続き今も報道されている日本の一部の政治家とその政治家のために身を削る官僚の問題も重なっているように見えました。ともかく、自分の罪を社員に着せて切り捨てるような悪い社長が無事に逮捕されて良かったです。

会社への愛も妻への愛も深かった西郷さんの転職話も良かったですし、黒澤さんの過去を巡る新展開も良かったです。王子山社長は黒澤さんを会社を潰す人だと恐れていたようでしたが、眞城さんと一緒に動き出している灰谷さんも黒澤さんについて何かを調べているのでしょうか。

もしも黒澤さんが不正を行っている会社を解体へ導いているのだとしたら、転職対象者の人生を調べ上げている黒澤さんのヘッドハンティングは、一個人や一企業のためだけではない、何かもっと大きな変化のためのものなのかもしれません。

黒澤さんが特別なお酒を頼んでいた命日が誰の命日なのかはまだ分かりませんが、黒澤さんの行きつけの洋食店の店員の及川さんの父親はすでに亡くなっているということでした。

次回の物語も楽しみにしたいと思います。


ところで、昨日にはNHKで国会中継があり、私はそれを全て見ることができたというわけではないのですが、その国会でも、政府が行政を歪めた可能性や政権による便宜供与などの不正が疑われている森友学園問題や加計学園問題、それに代表される安倍内閣の公文書管理問題や、福田前財務事務次官のセクシャルハラスメント発言を「セクハラ罪はない」という謎の発言で擁護しようとし続ける麻生太郎財務大臣の問題などについての答弁がなされていました。安倍首相側は、やはりこれらの問題の真相解明を拒否しているように見えます。政権与党の自民党の議員の中には、政府が参考人招致した柳瀬元首相秘書官の国会での安倍首相を擁護する発言と併せて、一定の区切りがついたとか、国民は森友・加計問題などに飽きてきているのではないかと考えている方もいるようなのですが、例えば芸能人の熱愛や不倫などの報道ならすぐに飽きるかもしれないとしても、政治は国民一人一人の暮らしにも関わることですし、不誠実な為政者の不正事件を追及する報道に「飽きる(厭きる)」ということは(そもそも報道番組がその政治の不正問題の報道一色になるということはありませんし)特にないのではないかと思います。不正追及の報道がないほうがおかしいです。与党の議員の方たちが内閣の関与の疑われている不正の解明に協力すればすぐに終わることなのではないかと思いますし、もしも厭きるとすればそれは今の与党議員の方たちに、ということになるのではないかなと思います。

日本の政治トップがこのような状態の中、アメリカ政府は予告通りにイスラエルのアメリカ大使館をテルアビブからエルサレムに移転したそうです。昨夜の報道では、移転の式典の様子が報道されていました。パレスチナ自治区では抗議のデモが起きて、制圧しようとしたイスラエル軍の攻撃により、多くの人が死傷しているそうです。トランプ大統領は、こうなることを知っていたはずです。ユダヤ教やキリスト教やイスラム教などの宗教の問題が深く関わっている中東問題について、一体どうすれば良くなるのか私には全く分かりません。ただ、影響力のある政治家には紛争を起こすようなことはできる限りしないでほしいと思いますし、「積極的平和主義」なる言葉を使ってアメリカ軍と自衛隊の「一体化」を強調している安倍政権はこれからこの問題にも積極的に関わっていこうとするのかなと少し不安に思いました。
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